●KIRIN WORLD CHALLENGE キリンチャレンジカップ2006
8月9日(水)19:20/国立/47,482人
日本代表 2−0 トリニダード・トバゴ代表
得点者:17' 三都主アレサンドロ、22' 三都主アレサンドロ
★映像は【こちら】
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●オシム監督(日本代表):
Q:3日間という短期間で今日の結果を得たことは満足ですか?もし不満な点があったらそれも教えてください。
「3日間ではなくて6日間のトレーニングだったら6点とって勝ったと言うことなんでしょうか?それは大変難しいですよね。そう簡単なものではありません。今日は私が予想していなかった嬉しい誤算がありました。日本の皆さんが本当にサッカーが好きなんだと言うことを満員のスタジアムをみて実感しました。今日の試合は私にとっては重要だったわけですが、サッカー協会に対しても、選手に対しても、Jリーグに対しても私の果たすべき責任は大きいと思っています。責任の重さは感じていましたが、満員のスタジアムを見てこの人たちをガッカリさせることがあってはならないと改めて感じました。
試合内容についていえば、全般的には最初の試合としては良いテンポで進めることができたと思いますが、それほど良くない点というのも見つかりました。選手が十分走れる力を持っている間は非常にいい試合ができました。トレーニング期間が短かったにもかかわらず3日間ではこれほどできると思わなかった水準までコンビネーションプレーもできました。しかし私にとって気がかりなことがあったのは、サッカーとは試合時間が90分だということです。今日の出場選手の中では90分を走ることができない選手がいました。それは今日呼んだ選手だけではなくて、Jリーグでも少なくないと感じています。
ある意味ではこの問題の解決は単純な方法でできると思います。だけども、それはきちんと考えなくてはならない問題です。特に日本人のサッカーということを考えた場合、日本人が筋骨隆々、あるいは長身の選手選手ぞろいではないがゆえに非常に大事な問題だと思います。ですから1対1の勝負という点では不利な点が出てくるわけです。相手よりもどれだけ多く走れるかというところで勝負しなくてはいけません。ただ、残念ながらJリーグではそういった習慣はありません。これは一般論で話をしています。今日の試合から得たもっとも大事な教訓は走るということです。これが感想です」
Q:ピッチコンディションが悪く試合に対する狙いが狂ったということはありますか?
「トレーニング期間が限られていたとか色々な制約がありました。私は残念ながら魔法使いではありませんので、それだけの短時間でチームのコンビネーションを練り上げることはできません。そのほかにもグラウンド状態の悪さ、選ぶことのできる選手が限られていたこと、などといった条件がありましたので、ピッチコンディションというのはその中の一つだったと申し上げておきたいと思います。コンビネーションの問題で言えば、短期間で完成に近づける最も簡単な方法は、ある一定のグループの塊を同じJリーグのチームから選んでしまうということです」
Q:三都主選手が2ゴールを決めたわけですが、彼は中盤の方が生きるとお考えですか?
「今日の試合は彼だけがヒーローではありません。英雄とは既に亡くなった人のことを『我々の先祖には偉大な人がいた』いうようなときに使うべきだと思っています。三都主選手はまだ生きています。今の英雄に対する定義はわたしなりのものですが、ある試合でゴールをすればヒーローになる、失敗すればヒーローから転落するといった扱いをされて気分のいい人はあまりいないと思います。私にとって大事なのは、代表に選ばれていることを自覚して欲しいということです。その一員であることに誇りを持つことが一番大事なことです」
Q:色々な制約の中で試合を終えて、自分にあたえられた監督というミッションに希望は持てましたか?
「それは私の未来にどれだけの時間が残されているかによると思います。つまり私がいつまで代表監督を任せられるのかということに左右されるわけです。まぁ今日明日に監督でなくなるということはないと思いますが・・・」
Q:親善試合でこれだけの観客が集まって責任を感じたとおっしゃっていましたが、それは心地いいものだったのか?それとも重荷だったのか?それと嬉しい誤算とおっしゃっていましたが、その誤算とは?
「今日に限らず代表の試合は私にとって同じ重みがあります。日本に来た最初から監督として責任感をいだいていました。他の日本人の監督のみなさんも責任感の強い方ばかりです。責任感ナシではこの日本社会ではやっていけないことを私は知っています。嬉しい誤算というのはスタジアムが満員だったということです。スタジアムが満員だったことの重要性をご理解いただけない人がここにいたならばお辞めになったほうがいいと思います。(ここで司会者が「以上で質疑応答が終了します」という発言をしたことに対して)私が終わってもいいと言う前に司会者が終わっていいといってしまったので、終わりにします(笑)」
以上
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