●日本代表中東遠征(AFCアジアカップ2007予選大会)
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「A代表の初日がこの時間(午前0時30分)からの練習なんて…。すごいスタートになりました。これ以上のものはないです」
初めて日本代表に招集されたU−21日本代表のGK西川周作(大分)も苦笑いするしかなかった。約16時間の長旅を経て、ようやく3日のサウジアラビア戦の地・ジェッダ入りしたオシムジャパンは驚くべきことにそのまま練習場である「アル・アハリ」のグランドへ直行。1時間30分も本格的なトレーニングを行ったのだ。オシム監督は「ここは真夜中かもしれないが、世界では昼間のところもある」と涼しい顔で言ってのけたが、さすがの選手たちは全身に疲労感を漂わせていた。
8月30日のJリーグの後、31日朝のメンバー発表、そして成田空港からチャーター便で出発と、選手たちは実に慌しいスケジュールを強いられた。今回の遠征メンバーは24人。16日のイエメン戦(新潟)の22人から負傷の佐藤勇人(千葉)と坂田大輔(横浜FM)が外れ、新たに二川孝広(G大阪)、U−21代表の伊野波雅彦(F東京)と西川、そしてU−19代表の梅崎司(大分)の4人が選ばれた。2階級特進の梅崎はまだ19歳。10代選手の代表入りは98年の市川大祐(清水)、98・99年の小野伸二(浦和)以来となる。中東遠征は2007年アジアカップに直結する公式戦だが、指揮官はそのことに関係なく、より一段と若返りを推し進めた。
オシム監督と選手たちはバンコク経由でのべ16時間かけてジェッダ入りした。現地は夜23時というのに気温33度、湿度90%。外に出るだけでねっとりした空気が絡みついてくる。そんな気象条件に適応し、できるだけ早く時差ぼけを直すため、彼らは空港から車で30分程度のところにあるアル・アハリの練習場へ行き、そのまま汗を流した。
関係者は「練習が行われるにしてもランニング程度」という話をしていたが、ピッチに登場した選手たちはいきなり4色のビブスに分かれ、4対4、6対2と普段通りにボールを蹴り始めた。給水を挟んでこれらを30分ほど消化した後は3対3+フリーマンへ。これも攻守の切り替えを意識した運動量豊富なメニューだった。
続いてハーフコートの4対3+GKへ。攻撃陣が1人多い状況で、確実に守備をかわしてフィニッシュに持っていくトレーニングだ。「数的優位の状況をうまく使おう」と、オシム監督の言葉を代弁する塚田通訳から盛んに指示が飛んでいた。指揮官は夜中だろうか移動直後だろうが関係ない。「一発で裏を取れるようなボールのもらい方をしよう」「ボールを受ける時はしっかりダッシュしろ」などと事細かく言う。そんな監督の姿勢を目の当たりにしたせいか、選手たちも疲れを見せず懸命に走った。
そして最後はオールコートの7対7+GK。ピンク色が巻誠一郎(千葉)、我那覇和樹(川崎F)、山瀬功治(横浜FM)、加地亮(G大阪)、伊野波、坪井慶介・三都主アレサンドロ(ともに浦和)と川口能活(磐田)、緑が田中隼磨(横浜FM)、中村直志(名古屋)、田中マルクス闘莉王(浦和)、小林大悟(大宮)、梅崎、遠藤保仁(G大阪)、駒野友一(広島)と山岸範宏(浦和)、黄色が阿部勇樹・羽生(ともに千葉)、二川、鈴木啓太・田中達也・長谷部誠(ともに浦和)、佐藤寿人(広島)と西川の3チームに分けられ、順番にピッチに出て戦った。広いピッチに7人のフィールドプレーヤーというのは体力的負担が大きい。それでも全力を出し切らなければ指揮官は納得しない。選手たちはボールを追いかけ、次々と積極的にシュートを狙った。つい2〜3時間前にサウジアラビアに到着した人たちとは思えないモチベーションの高さが感じられた。
結局、トレーニングは午前2時頃終了。選手たちは短いインタビューに応じたが、彼らは一様に「きついです」「早く寝たいです」などと疲労困憊の弁を口にした。確かにこんなやり方をする指導者はオシム監督くらいしかいない。これもオシム流時差調整法なのだろうが、これには周囲も驚かされた。サウジアラビア戦まではあと2日の準備時間のみ。この荒療治でいいコンディション調整ができればいいのだが…。今晩行われる現地2度目のトレーニングでの選手の様子が楽しみだ。
以上
2006.09.01 Reported by 元川 悦子
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【スケジュール】
9月3日20:30キックオフ(現地時間)サウジアラビア・ジェッダ
AFCアジアカップ2007予選大会 グループA
日本代表 対 サウジアラビア代表
9月6日15:20キックオフ(現地時間)イエメン・サナア
AFCアジアカップ2007予選大会 グループA
日本代表 対 イエメン代表
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