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【J1:第26節 川崎F vs 大分 レポート】静かな始まりは、中盤の攻防で動き始めた。見応え十分の最後の10分間を凌いだ川崎Fが、19節以来のホームでの勝利を手にする。(06.10.07)

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10月7日(土) 2006 J1リーグ戦 第26節
川崎F 2 - 1 大分 (15:01/等々力/10,282人)
得点者:'37 黒津勝(川崎F)、'47 谷口博之(川崎F)、'84 高橋大輔(大分)
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 使い古された表現を使えば、お互いにお互いを尊敬しすぎたというか、にらみ合ったというか。それぞれにどうしても勝ちたい、そして何よりも負けたくないチーム同士の対戦は、立ち上がりからなんとも重苦しい、動きの少ない試合となる。

 一見すると、アウェイの大分が川崎Fの選手に対しマンマークに付いているようにも見えていた。実際それほどまでに守備意識を強く持っていたわけはなかったようだが、三木隆司によると、前半風下に立っていた大分は、その風の影響を気にしてラインを低くする時間が多かったという。さらに言うと、それは川崎Fが今季ここまで披露してきた2列目以降の鋭い飛び出しを見せる攻撃に対応したかったという事情との相乗効果だったのだろう。

 例えば梅崎司は、反省するような口調で「今日は連動性が少なかったです。一人一人の距離が離れていたように思います」と振り返ると、深谷友基も「今日の試合は(ミスが多く)自分たちで壊してしまった。全体的に動きが無かった。後ろから飛び出す選手もいなかった」と悔しさをにじませていた。

 一方の川崎Fも大分の連動性を警戒したのか、特に中村憲剛、谷口博之のダブルボランチがほとんどの時間帯で自制し、本来のポジションを捨てずにスペースを埋め続けていた。そうした試合運びになったことについて関塚監督は「今まで点が取れるということで、攻めっぱなし(だった)。そこの切り替えの遅さというものをずいぶんと付かれての失点が多かった」と、これまでの戦いを分析し、それを修正して臨んでいた事を明かしている。つまり攻撃力を過信し、それ故に失点を重ねてきた事を冷静に見極めた上でそれを修正する練習を積んできていたのである。

 つまりお互いのチームがお互いに持つ機動性に対して守備的に試合をスタートさせていたという事になる。ということで、守備を重視する形で均衡を保っていた両チームだったが、その関係が崩れたのが中盤での攻防だったのは興味深い。前半37分。ボールを持っていたトゥーリオに対し、谷口がプレスを仕掛けてボールを引っかけると、そのままフォワードの黒津勝へつなぎターンオーバーを成功させた。川崎Fの攻撃はここから早かった。

 黒津は前方の我那覇和樹に一度預けてフリーランニング。ペナルティエリア内でポジションを取ると、キープした我那覇からラストパスを受ける。ファーストトラップからの流れでディフェンダーをかわし、シュートをねじ込んだ。

 その黒津は「先制点が大きかった。あれでうちのペースで試合を進められました」とその重要性を指摘するが、それを裏付けるかのように梅崎も「先に取られるときつかった」と悔やしさをにじませていた。

 後半の立ち上がり直後となる47分に、谷口が2点目をねじ込んで試合の大勢は決まったが「後半の残り10分にうちもいろいろやりまして、引き分けに持ち込むチャンスもあった」とシャムスカ監督が振り返るように84分に高橋大輔がCKをヘディングを決めて1点差に。ここから大分が怒濤の攻撃を見せるが、川崎Fも守備意識を高く持ってこれをはじき返し続けた。

「何をやってもうまく行かない。そういうゲームも起こるからサッカーなんですね」とシャムスカ監督。結果的に川崎Fが8月23日の19節名古屋戦以来のホームでの勝利を手にした。

 おとなしい立ち上がりだったこの試合について関塚監督は「これが我々のベースだと思います」と述べているが、つまりまずはしっかりとした守備に立ち戻ろう、というテーマで試合に臨んでいた事になる。そして少なくとも川崎Fに関しては、当面こうした内容の試合運びを続けることになるものと思われる。あの超攻撃的サッカーが消えてしまうのは何とも惜しい気がするが、勝ち点を落とさないサッカーを目指す場合、仕方のないことなのだろう。

 一方の大分は、前節の千葉戦に向けて取り組んだ守備意識の向上のトレーニングが、機動性を失わせる方向で出た印象だ。このままではおもしろさが消えてしまうが、シャムスカ監督はどのような修正を施してくるのだろうか。

以上

2006.10.07 Reported by 江藤 高志
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