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【J1:第26節 磐田 vs G大阪 レポート】劇的な勝利も内容に不満を漏らした試合展開となった磐田。G大阪にとっては痛い連敗。(06.10.07)

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10月7日(土) 2006 J1リーグ戦 第26節
磐田 3 - 2 G大阪 (15:04/静岡/21,066人)
得点者:'7 カレンロバート(磐田)、'37 上田康太(磐田)、'69 遠藤保仁(G大阪)、'89 シジクレイ(G大阪)、'89 前田遼一(磐田)
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 後半44分、最後の猛攻を続けていたG大阪のゴールが決まり、2-2の同点。我慢に我慢を重ねていた磐田の粘りもここまでか、という瞬間だった。その後の3分間で、もうひとつの大きなドラマが待っていようとは、磐田サポーターでも予感できた人は少なかったはずだ。

 メンバー表の表記では、磐田が4バックで、G大阪が3バック。だが、試合が始まってみると、G大阪のほうは前田雅が右サイドバックに入って4バック(左SBは山口)となり、磐田のほうは鈴木と大井がG大阪の2トップにマークについて3バック気味。変則4バックのような形をとった。ただ、この日の磐田は、徹底したマンマークというより、受け渡しを積極的に行ない、G大阪の流動的な攻撃に対応しようとしていた。立ち上がりは、磐田のマークや受け渡しがまだつかみきれない分、G大阪が押し込む展開になり、チャンスも作ったが、ゴール前で磐田の守備陣が踏ん張り、先制点は許さない。
 そんな中で磐田が少しずつ反撃に出た7分、太田が右に開いて右足でクロスを送ると、ゴール前のカレンの頭にピンポイントで通り、カレンのヘッドがゴール左に決まる。磐田がワンチャンスを生かして先制点を奪った。

 これで出鼻をくじかれたG大阪は、早いプレッシャーで磐田の攻撃を早めにつぶし、ポゼッションを高めて反撃に出る。しかし、「少し(G大阪の)攻めが単調になっていた」(大井)ということもあって、磐田の守備が徐々に安定し、G大阪のチャンスは時間とともに少なくなっていく。
 逆に磐田の攻撃のシーンは少しずつ増えて、30分あたりから立て続けにG大阪ゴールに迫る。そして37分、カレンの左からのクロスをファブリシオがうまくつなぎ、上田が利き足ではない右足でダイレクト・シュート。うまくカーブをかけて巻き込むようなボールがゴール右上に決まり、磐田が2点を先行した。
 思うようにポゼッションできなかった磐田だが、守備陣は各自が良い働きを見せ、攻撃でも上田のパスや前田遼のポストプレー、太田のスペースへの飛び出しなどが光って、シンプルかつ効果的な攻めを展開。ボールは支配できなかったが、前半は流れを支配したと言えるだろう。

 後半は、どちらもハーフタイムで選手を1人ずつ代え、どちらもシステムを変更した。G大阪は前田雅に代えて家長を投入し、3-5-2にシフトチェンジ。ボランチの橋本が右サイドに移動し、家長が左サイド。遠藤がボランチに下がって、トップ下は二川の一枚という形になった。一方、磐田のほうは、カレンに代えてMFの船谷を入れ、前田遼の1トップに、太田と船谷の2シャドー。DFラインも、G大阪の変更に対応して完全に3バックになり、3-6-1の形に変化した。
 ただ、磐田の1トップは「相手が4バックでやっていたので、船谷を入れて相手のビルドアップに対するマークをしっかりさせる」(アジウソン監督)という狙いだったが、G大阪が3バックに変わったことで、結果的に裏目となる。それもあって、前半と同様に立ち上がりは押し込まれたが、徐々に落ち着きを取り戻し、14分には太田のミドルシュートがバーに当たるという決定機を作る。その直後にも、服部の左クロスから船谷が決定的なシュートを放つが、これはGK藤ヶ谷に止められ、3点目を奪うチャンスを逃した。

 しかし、時間が経つとともに、磐田の前の3人と守備陣との距離が広がり、G大阪がセカンドボールを拾ってさらに押し込む展開となっていく。そうなると、磐田のDFラインはなかなか押し上げることができず、さらに中盤にスペースができてG大阪がボールを支配しながら押し込むという悪循環。
 その過程で、家長のドリブルからG大阪が24分に良い位置のFKを得ると、遠藤がペナルティエリア手前左から鮮やかに決めて1点差。さらに残り15分を切ると、G大阪が一方的に押し込む展開となり、磐田はゴール前で何とか耐える形。G大阪のセットプレーが続いて苦しい場面が続く中、磐田の守備陣はよく身体を張ってしのいでいたが、44分にマグノ・アウベスのシュートのこぼれ球をシジクレイに押し込まれ、試合は振り出しに戻った。

 こうなると、残った3分のロスタイムで勝ち越し点が取れそうなのは、追いついたG大阪のほう。当然、G大阪の選手たちは、それまで通り前がかりに3点目を取りにいく。
 しかし、勝利の女神はそれほど素直ではなかった。46分、GK川口のキックから右サイドの犬塚が高い位置でボールを奪い、そのままドリブルで仕掛けて突破に成功。ゴール右から折り返すと、ニアに飛び込んだ前田遼が押し込み、磐田が劇的な勝ち越し点を奪った。2試合連続でロスタイムに決勝点を奪った前田遼と、交代出場ながら大事な場面で冷静なアシストを決めた犬塚。2人の大仕事が激戦に決着をつけた。
試合後のコメントでは、2位のG大阪を破った磐田の監督や選手たちのほうが内容に不満を漏らした試合展開。磐田サポーターにとってはサッカーというスポーツの醍醐味が、G大阪サポーターにとってはサッカーの恐さが、強烈に印象づけられたゲームだった。

以上

2006.10.07 Reported by 井上慎也
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