10月7日(土) 2006 J1リーグ戦 第26節
福岡 2 - 1 鹿島 (15:02/博多球/12,181人)
得点者:'5 飯尾一慶(福岡)、'15 布部陽功(福岡)、'51 野沢拓也(鹿島)
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「かなり支配されるだろうし、ディフェンスに回ることが多くなるけれども、そこは回させているという意識で、自分たちが主導権を握っているぞという感じで我慢してやろうという話をしていた。その通りに前半はできた」(久藤清一・福岡)
その言葉通り、前半は福岡の狙い通りの展開だった。ハーフウェイライン手前からコンパクトなゾーンを形成。3ラインをバランスよく配置して鹿島の攻撃を待ち受け、左サイドは山形辰徳が、右サイドは久藤がサイドに蓋をして鹿島の突破を許さない。そして中に入ってくるところを鋭い出足で捕まえると、両SBの後ろに広がるスペースへ向けて素早くボールを送り込んでカウンターを仕掛けた。そんな福岡の前に鹿島はボールキープ率で圧倒的に上回るものの、前へ出られずに左右にボールを回すだけの展開が続く。
そして5分、左サイドを突破した古賀がグラウンダーのクロスを送ると、ゴール前のスペースに飛び込んできた飯尾が右足アウトサイドで流し込んだ。その後も狙い通りに試合を進める福岡の追加点は15分。鹿島のクリアを拾った久藤から飯尾へと渡ると、絶妙なクロスが飯尾の右足からゴール前へと送られる。そこに待っていたのはフリーの布部陽功。思いの全てを込めたヘディングシュートがゴールネットを大きく揺らした。
「相手は守りを固めて入ってくるボールを狙うという感じで、風も前半はうちが風下で、カウンターだったり、前に蹴るというのが多くて、うちが戦い方にはまってしまった」(青木剛・鹿島)。鹿島が前半に放ったシュートはわずかに1本。前半は福岡の思い通りに進んだ45分間だった。
後半に入って前に出てきたのは鹿島。ややスペースが出来た福岡の中盤を利用してぶ厚い攻撃を繰り出していく。そして51分、柳沢、アレックス・ミネイロとつないでペナルティエリア内に落としたボールを、2列目から飛び込んできた野沢が鮮やかにゴールをゲット。ここから、鹿島の猛攻が始まる。セカンドボールを拾えなくなった福岡は守備が後追い。ゴール前に押し込まれて前に出られない展開が続く。さすがは鹿島。福岡の善戦もここまでかと思われた。
しかし、福岡はここから驚異的な粘りを見せた。押し込まれながらも球際では決して負けず。前線に人数をかけて強引に攻めてくる鹿島の攻撃を全員守備で跳ね返していく。ゴール前に上げられるハイボールに対しても制空権を渡すことはなかった。鹿島にしてみれば、両サイドを徹底してつけなかったのが悔やまれるところ。ほぼ一方的に攻め続けたが、放ったシュートは4本だけ。両サイドを使って前には出たものの、最後の部分で中央に偏ってしまい、ゴール前に壁を作る福岡を最後まで崩すことが出来なかった。
試合前日に、布部、久藤のC大阪時代の経験から鹿島対策を練っていたという福岡。そして、それを可能にしたのは、強い気持ちと、出場機会を与えられた選手たちの頑張りがあったからこそだ。「今日のような気持ちで残り試合全部をやっていく」とは川勝良一監督(福岡)。次節は首位を行く浦和との対戦だが、J1残留争いに生き残るために、組織サッカーと強いメンタルを武器に戦いに挑む。
さて、鹿島は2週連続で最下位のチームに勝ち点を落とす結果に。首位の浦和との勝ち点差は12となり、事実上、優勝戦線から脱落した。ボールは支配するのだが、最後のところで工夫にかけるのは前節のC大阪戦と同様だった。「なすべくして罰を与えられた。やはり、45分間、試合をやっていないということが2失点につながったと思うし、それが最後に響いた」。パウロ・アウトゥオリ監督は試合をそう振り返ると博多の森を後にした。
以上
2006.10.07 Reported by 中倉一志
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