10月14日(土)J2 第44節 水戸 vs 神戸(13:00KICK OFF/水戸)
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「あってはいけないこと」(大和田)が起きてしまった。第86回天皇杯3回戦の静岡戦。地域リーグのチーム相手に力負けしての敗北を喫し、リーグ戦と合わせて、公式戦6連敗。苦難の淵に立つこととなってしまった水戸は完全に行き先を見失っている状態だ。
だからこそ、「原点に戻りたい」と時崎は言う。前田監督も「ウチはとにかくチームワークで勝つしかない。みんなでサッカーをやるということを思い出さないといけない」と語気を強めた。そして、前田監督はこの試合ではアンデルソンをスタメンから外すことを決意。これまで強引なドリブルで相手DFを切り裂き、多くのゴールを決めてきたアンデルソンだが、周囲との連携に難があったため、うまくいかないと一人よがりのプレーが目立つようになっていた。チームの不調とともに、彼のワンマンプレーが増え、チームの攻撃は空回りし出すこととなってしまった。「アンデルソンに周りがもっと信用されるようにならないといけない」と椎原が言うように、決して彼だけの責任ではないが、「1度アンデルソンにショックを与えることで、彼自身が大人になり、成長してほしい」と前田監督は願いとともに、メンバーから外すこととなるようだ。
そうした中で期待がかかるのが、岩舘だ。「岩舘がいいんだよ」と前田監督が賞賛するように、練習の中でも自信に満ちた前向きなプレーを披露。彼の積極的な姿勢がチームを盛り上げていた。「彼はチームの中で一番要求するし、一番考えてプレーをしている。アイツが決めるとチーム全体が盛り上がる」と時崎も語っており、岩舘のハツラツとした動きが低迷するチームを活性化させそうだ。彼にはゴールはもちろんとして、守備面での貢献も期待がかかる。神戸はセンターバックのエメルソン・トーメのキックが攻撃の起点となるため、いかに自由に蹴らせないかがポイントとなる。その時に岩舘の前線からの果敢なプレッシングが生きるはず。「ウチは走ることがベース。相手を追い掛け回していかないといけない」という指揮官の言葉は岩舘に向けられたものに聞こえる。純日本人布陣で再起を図る水戸の生命線は『チームワーク』。1人1人が自身の役割に徹し、そして、連動したプレーを見せることで強豪・神戸に太刀打ちしたい。「みんなで助け合ってやるしかない」と時崎は力を込めた。
対する神戸も決して落とせない一戦。前節東京V戦は先制点を決めながらも5失点の逆転負け。失点後は組織が乱れ、そのまま修正することができなかった。そして、天皇杯3回戦でもJFL・YKK APに完敗。メンバーを落としたとはいえ、ショックの残る敗戦が続いている。昇格を目指すためにも連敗は阻止したいところ。これまでの対戦でいずれも神戸が早い時間で先制を挙げているように、今節も序盤から勢いよく攻め込んで来ることだろう。水戸はとにかく早い時間をしのぎきること、そしてペナルティエリア付近でファウルをしないことを徹底したい。まずは守備からリズムをつくりたいところだ。
光が見出せない試合が続いている水戸。だが、前田監督は気丈にこう語る。「こういう状況というのは逆に良くなった時に前進する」と。今季の水戸はこれまでシーズンを通して戦ったことのない選手がほとんど。今季、プロデビューとなった椎原も「これだけ試合を戦うのははじめてで、体も心も疲れているのは確かです」と話しており、そうした蓄積した心身の疲労がチームの不調につながり、さらにそれを立て直す体力もなく、ズルズル来ているのである。だが、「気持ちは前向きにやっています」と椎原が言うように、決して気持ちが落ちている選手はいない。練習の中でも互いに要求し合い、そして、練習後にも話し合いを続けるなど、この状況を打破しようと選手たちは必死なのである。ここから這い上がった時に選手たちは本当のたくましさを手に入れるはず。そのためにもこの一戦で勝つことは大きな意味を持つ。「これは自分たちで蒔いた種。良くなるまで必死に戦わないといけない」と椎原が言えば、「誰も手を出してはくれない。自分たちの力で脱出しないといけない」と大和田も力強く話しており、気力は十分。自らの手で光を手に入れてほしい。
今の水戸には昇格という明確な目標はないものの、サポーターに喜びを与えるという絶対的な義務が選手たちにはある。市民クラブとしてクラブとサポーターがともに歩んで行くためにも、このまま信頼を失っていくことはあってはならない。「残り8戦、最後までサポーターと一つになって戦っていきたい」という大和田の思いに偽りはない。それだけにまず気持ちの溢れたプレーを見せて、サポーターの気持ちを奮い立たせないといけない。水戸は再び立ち上がれるか。
以上
2006.10.13 Reported by 佐藤拓也
J’s GOALニュース
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