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【U-21日本代表 vs U-21韓国代表 プレビュー】北京オリンピックに向けた初の日韓戦。チームの底上げを図りたい反町ジャパン。(06.11.13)

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●日中韓サッカーU-21代表交流戦
11月14日(火)20:00(日本時間)/昌原総合競技場
U-21日本代表 vs U-21韓国代表
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反町康治監督率いるU-21日本代表が発足してから3ヶ月。すでに日中韓サッカーU-21代表交流戦の第一弾として、中国とホーム&アウェーで対戦。2連勝している彼らだが、韓国とは明日14日のアウェーゲームが初対決となる。今回はJリーグが終盤戦に突入していることもあって、指揮官は10月25日の中国戦(東京・国立競技場)に先発出場した選手たちをあえて外した。新たなメンバーにチャンスを与え、チームの底上げを図りたいというのが最大の狙いだ。Jリーグでレギュラーとして活躍中の枝村匠馬(清水)、小林祐三(柏)、家長昭博(G大阪)の3人が負傷や体調不良などで遠征辞退を余儀なくされたが、残る17人の選手たちはやる気に満ち溢れている。フレッシュな力で宿敵・韓国をアウェーで叩きたい。

12日に韓国・慶尚南道の新興工業都市、昌原に移動してきた反町ジャパン。同日は19時からボール回しを中心としたトレーニングを実施し、指揮官自身が選手個々のコンディション把握に努めた。13日は午前中に選手たちが韓国についての講義を受け、昼に両国の友好レセプションに参加。そして19時半から試合会場の昌原総合競技場で公式練習にのぞんだ。

反町監督は前日練習を冒頭15分間だけメディアに公開にするのが恒例なのだが、それはこの日も同じだった。ウォーミングアップ後は4対2で攻守の切り替えを意識させる練習、ゲーム形式のメニューなどを行ったようだが、誰が先発で試合に出るのかはハッキリしなかった。

今回のU-21日本代表は2005年ワールドユース(オランダ)経験者がわずか5人。「国際経験が少ない者ばかりだが、そういう中にも力をつけてきた選手がおり、彼らに高いレベルでの経験をさせることが1つのテーマ」と反町監督は語っている。中国戦では試合に出られなかった上田康太(磐田)も「今回はいいチャンス。ここでいいアピールができれば次にレギュラーで出られると思う」と意欲を見せていた。

しかし逆に韓国は2006年ドイツワールドカップメンバーのFW朴主永(FCソウル)、MF白智勲(水原三星)らを筆頭に、ワールドユース経験者がずらりと揃う。U-21韓国代表の洪明甫コーチは「昨日(12日)に試合をした水原の白智勲はコンディションを考えると先発では出せない」とコメントしていた。が、地元紙「慶南新聞」は「彼ら2人が宿敵・日本を倒す急先鋒となる」と書いており、いきなりベストメンバーで挑んでくることも十分あり得る。しかも韓国にとってこの試合は北京オリンピックに向けた第一歩。日本を倒して勢いをつけたいはずだ。

日韓サッカーには長く深い歴史がある。改めて振り返ると、80年代までの日本は韓国にほとんど勝てなかった。98年に日本代表がフランスワールドカップに初出場した時も、同組の韓国にホームでまさかの逆転負けを食らい、イランとのプレーオフに回るを羽目になった。オリンピック代表もアトランタ世代までは分が悪かった。中村俊輔(セルティック)や小野伸二(浦和)のシドニー世代になってようやく日本が力をつけ、99年の日韓戦ではホーム&アウェーで連勝。「日本の若年層がやっと韓国を越えた」といわれたものだ。

だがその後、韓国の若い世代も盛り返し、アテネ世代は水をあけられた。今回の北京世代も、平山相太(F東京)らがユースだった頃、韓国に敗れている。2004年秋にマレーシアで行われたアジアユース選手権準決勝(PK負け)に出ているカレン・ロバートは「でかいし、うまいし、体力がある。とにかく強かった」と印象を語っていた。とにかく依然として、宿敵の壁は高いのだ。

とはいえ、反町ジャパンは黙って勝利をプレゼントするわけにはいかない。指揮官も現状での最強布陣をピッチに送り出すだろう。GK松井謙弥(磐田)、DF細貝萌(浦和)、柳楽智和(福岡)、千葉和彦(新潟)、右サイド・水野晃樹(千葉)、左サイド・上田、ボランチ・本田拓也(法政大)、谷口博之(川崎F)、2列目・前田俊介(広島)、カレン、FW萬代宏樹(仙台)の3−4−2−1の先発が有力視される。

韓国のずば抜けた個の力を発揮させないために、まずは手堅い守備から入りたい。柳楽は「フリーにしたら簡単にやられる。連携面では難しい面はあるけど、2人でつぶすとかチャレンジ&カバーをしっかりしたい。ボランチとも声をかけあいたい」と強調した。1対1で負けているなら、組織で守るしかない。その基本を徹底させてほしい。

攻撃に関しては、サイド攻撃を突破口にしたい。前日練習でもサイドからの崩しを反町監督は徹底的にやらせたようだ。「相手の体が一回り大きかった分、中央は厳しい。サイドから攻めを作っていけばチャンスはできる」と水野もポイントを口にしていた。

ある意味、ぶっつけ本番の試合になるが、日本選手にも意地がある。チームとしてはこの試合で善戦し、来週21日のホームゲーム(国立)にいい勢いをつなげたい。個人個人としては存在感をアピールして、今後の厳しい生存競争に勝ちたい。チームと個人の両面にとって大きな意味を持つ一戦になりそうだ。

以上

2006.11.13 Reported by 元川悦子

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★今後のU-21日本代表スケジュール
日中韓サッカーU-21代表交流戦
11月21日(火)19:20/国立
U-21日本代表 vs U-21韓国代表
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