●Jユースサハラカップ2006 決勝トーナメント準々決勝
12月10日(日)
三菱養和 vs 大宮(11:00/長居2)
名古屋 vs 鹿島(14:00/長居2)
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師走の寒さが身に沁みる今日このごろだが、冬のクラブ王者を決めるJユースサハラカップは準々決勝をむかえ、熱戦の予感を漂わせている。大阪長居第2陸上競技場では第一試合で三菱養和サッカークラブユースと大宮アルディージャユース、第二試合では名古屋グランパスエイトU-18と鹿島アントラーズユースが激突するが、どちらも今年の対戦を経験しており、好ゲームが期待できそうだ。
●三菱養和 vs 大宮(11:00/長居2)
「町クラブ」で唯一、準々決勝に駒を進めた三菱養和。前回は同じ準々決勝で横浜Fマリノスユースを相手にPK戦で涙を飲んだだけに、ベスト4への思いは強い。2回戦ではクラブユース選手権の覇者G大阪ユースを「敵地」で2−0と完封したが、斉藤監督は「(自分が就任して)2年間で最も押し込まれた」と力の差を認めている。それでも最後まで集中を切らさずに守りきった事実は養和の勝負強さの証だろう。斉藤和夫監督も「(優勝の)チャンスもあると思います」と語り、鬼門の準々決勝を突破できれば頂点まで駆け上がれる手ごたえを掴んでいる。
大宮とはクラブユース選手権の関東予選で対戦し、逆転勝利を飾っている。「春先だったので当時とはメンバーが違うし、向こうも何人か変わっている。ただ、彼らのスタイルはDF、MF、FWの3ラインがはっきりしていて、しっかりワイドで崩すことを意識している。(ポジションにこだわらずボールを回す)うちとは違いますが、それがいい方に出てくれれば」(斉藤監督)。養和の特徴は左MF大竹隆人やボランチの小暮郁哉を軸としたリズミカルなパス回しと両SBの攻撃参加だが、守備のリスクをどう管理しながらその形を多く作れるかが鍵だ。
試合を2日後に控えた金曜は入念な準備運動から8対2、そしてポジションを特定しないミニゲームで遠征前の調整を終えた。「ガンバは自分達の代(3年生)はやったことがなくて、楽しみに臨めた」とMFの大竹隆人キャプテン。「2人の主力(DF藤本修司、FW神村奨)が受験でいなかったけれど、逆に下級生を含めたみんなで1つになって戦えました」。そう語る彼も「それで大宮に負けたら意味が無い」と気を引き締める。「町クラブ」が注目されるには勝ち続けるしかない。そんな意識が選手全体に浸透しているようだ。
一方の大宮も強豪の大分を激闘の末に破り、波に乗っている。DF吉田和也キャプテンの負傷は気になるが、U-17代表のDF柿沼貴宏がスタメンに復帰するため整備を施して臨めるはず。ボール保持率は養和に分があるものの、左MF横田和貴の鋭いクロスにFW渡部大輔が合わせるパターンは常に相手の脅威となっている。深い位置で守った後もDFの正確なパスからシンプルにフィニッシュへ持って行けるため、高さにやや不安のある養和DF陣がいかに集中して守り抜くかが勝敗に直結するかもしれない。
●名古屋 vs 鹿島(14:00/長居2)
第二試合の鹿島と名古屋は秋の高円宮杯でも準々決勝で当たっており、その時は名古屋が開始17分にあげたFW花井聖の先制ゴールを守り切り、その勢いで決勝まで駆け上がった。「ディフェンスの前からの厳しさが欠けていた」と振り返る河崎淳一監督は繰り返しビデオでチェックするなど、敗戦の悔しさが今大会の糧にもなっている。2回戦で浦和に勝利した直後には、こちらが質問するまでもなく名古屋の話が口から出た。選手もリベンジの気持ちが強く、怪我で名古屋戦を欠場していたFW関和寛も強い気持ちで試合に臨むはずだ。
ポイントは名古屋の自慢の3トップを主将のCB畑中亮人を軸とした鹿島の4バックがいかに防ぎ、両サイドMFを起点にした素早い展開に持ち込めるか。特に果敢なオーバーラップで浦和を翻弄した右SBの小峯拓也が、左FW新川織部を見ながらどのタイミングで攻め上がるかは両者の攻勢に大きく影響する。新川は前線のいたる所に顔を出す厄介な相手だが、あまり気にしすぎると鹿島の攻撃がままならなくなってしまう。そこは両CB、中盤の山本啓人らとバランスを取りながらうまく攻撃参加したい。
また、名古屋の強みはMF吉田麻也が臨機応変に最終ラインの守備をサポートできること。空中戦も186cmの彼が率先して競ってくれるため、4バックは安定して相手FWの出所を押さえることが出来る。鹿島はその吉田をも上回る長身FW大西佑亮を擁するが、主力に定着して間もないため、ポストプレーには課題がある。浦和戦の2ゴールでかなりの自信を付けたはずだが、彼が噛み合えば前回の対戦ではなかった脅威が名古屋を襲うはずで、吉田と大西の空中戦に注目したい。
以上
2006.12.09 Reported by 河治 良幸
J’s GOALニュース
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