12月9日(土) 2006 J1・J2入れ替え戦
福岡 1 - 1 神戸 (16:04/博多球/13,102人)
得点者:'60 近藤祐介(神戸)、'84 布部陽功(福岡)
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●松田浩監督(神戸):
「本当にチームの大目標が達成できて良かったいうと安堵感でいっぱいです。試合のほうはホームでの第1戦を0-0で終われたのが大きかった。1点の重みがのしかかる試合で、我慢しながら無失点で進めていけば我々に有利に働くのではという中で、選手は辛抱強く、それとJ1への挑戦ということで福岡相手に勇気を持ってプレーをしてくれて感謝しています。ここ何試合かですごく成長したと思います」
Q:今日の試合、序盤立ち上がり前に行く場面が目立ったが戦術だったのか?
「そんなことはありません。福岡が相当前がかりにくるかと予想していたが、そうでもなかった。ということで、我々が前に行ける感じになりました。元々3トップで前に行く力を持ったシステムだったので、押し合い引き合いのところで前に行けたと言うことです」
Q:非公開練習で情報管理を徹底されていたが、今だからいえる入れ替え戦のポイントは?
「飯尾選手以外は僕が知っている選手だし、まずは福岡の情報を与えることが大きかったです。ただ、福岡はこういうチームだというイメージを持ってもらう以上に、我々のチーム状況が、自信をなくしてしまったり、自動昇格を失って落ち込んでいる状況だったので、その切り替えに時間を費やしました。そうすることで自信を持ってもらったり、そこまで行かなくても戦う意欲、気持ちになってもらうということが一番でした。
(具体的には?)本当にあまり戦術的なことではなくて、メンタルトレーナーかと思うくらいにそっちの話ばかりしました。具体的には、自信がなくてもこの2試合にかける気持ちさえ大きければ、何かを起こせると話しました。そして、結果にとらわれず、どんな結果が出ても(自分達にとって)必要なことが起こるだけで、若いチームなので、その経験がなければ大きくなれないということで、こういう経験が出来ることを喜ぶ姿勢でやろうと。そして、これまでは勝とうとしすぎて硬くなっていたので、結果を考えすぎず、欲をなくそう、勝っても負けてもいい経験にしようと話しました。
選手はそういう中であとは相手じゃなくて自分に勝つということにチャレンジしてくれた結果、本当に自分に勝ってくれたと思います。第1戦をいい形で乗り切れて、もちろん内容的には勝ってもおかしくなかったんですが、『勝っていれば』というないものねだりではなくて、(その結果を)受け入れて次へいこうというのをうまくやってくれたと思います」
Q:いけるなと思った瞬間はありましたか?
「最終節の仙台戦後に福岡の分析にとりかかって、ミーティングを重ねていくうちに、だいぶ開き直ってくれたかなと思いました。そして、1戦目の前半を終わったところで、うまく入れたし、第一関門を突破したかなと。あとは辛抱強くやれば本当に小差の勝負になると思っていました。我々もJ1を相手にするわけだし、福岡もそんなに爆発的な得点力を持ったチームではないということからすると、1点の勝負になると思いました。
そんな中で前半を無失点で切り抜けて、チャンスも作れて、最終的に90分を無失点で乗り切れた上に、内容がよかった。でもそこで満足をしてしまうとすぐにダメになるという不安もありましたんで、そこでも変な欲を持たずに、足元を見ながらしっかりやるべき事をやって、第1戦よりもいいサッカーを向上心をもってやるということでやってきました」
Q:後半かなり攻め立てられましたが?来季J1で戦う上で必要に感じたことは?
「最後はいつ勝ち越されてもおかしくない状況でした。福岡の底力を感じましたし、ホームの福岡サポーターの力を感じました。確信をしたのはホイッスルが鳴ったときです。正直いつホイッスルが鳴ったのかも分からなかったんですが、最後の最後まで確信はできませんでした。
このチームのJ1での課題は、経験のある選手が少ないということで、外国籍選手なしで戦っていたのですが、補強もJ1では必要になると思います。(今季は)怪我と突然の移籍などで補強が追いつかないという状況で不運な面もあったんですが、そのあたりの整備をしていくことが大事なところだと思います」
Q:(監督自身の)過去2年の経験が今日生きたということはありますか?
「それは数え切れないほどあります。そういう意味では自分がこういう状況にいることがすごく不思議というか、ありがたいなという気持ちが強いです。ここまで色々な経験をさせていただいたことが、今日指揮を取る上で活きていますし、慌てずになんとかこなせました。今までの経験は全て活きているし、全てに感謝しています」
Q:今日の試合で三浦選手をトップ下で起用した理由は?
「うちは1戦目をアツ(三浦)抜きで0-0でいけたということで、アウェイゴールということもありますが、アドバンテージもあって、(さらに今日)アツがいたということはいい点だったと思います。
ただ、第1戦で起用した茂木、朴という両ワイドプレーヤーも非常に機能して、相手に対して脅威を与えていました。アレックス(福岡)も朴にひきづられて、今日の1点を取られるまではほとんど上がりませんでした。茂木も吉村にスピードで脅威を与えていたので、その辺りを代える要素がありませんでした。(そこを)代えるほうが相手としてはよしとなったと思います。
そんな中でアツはGK以外はどこでも出来る選手だし、彼のFKやシュート力などを考えたときに、あまり予想もしないだろうからトップ下で使おうと考えましたし、彼もそれを望んでいました。ガブリエルは第1戦よくやってくれて、ある意味今日のアツと同じくらいの仕事をしてくれましたが、そんなわけでアツをあそこで起用しました。彼がJ1にかける気持ちは並大抵のものではなかったし、チームを最後まで鼓舞し続けたということろでよくやってくれたと思います」
Q:古巣を降格させてしまったことに対して。
「神戸が勝つことに全力を注ぎました。ただ、分析などをする中で、試合中にもですが、瞬間瞬間で正直辛い気持ちになることもありました。ほとんどの選手が自分が福岡にいた3年半一緒にやってきた選手でしたし、本当に辛苦を共にしてきた選手を破らないといけないということは、人間ですから感情を抑え切れないことがあったことは確かです」
Q:今日の試合は序盤慎重に入った?
「チャンスがあればそれは行くべきだし、なにもリトリートしてずっと殻に閉じこもることはないです。相手が出てこなかったのでこっちもいけたんですが、ただし無失点でゲームを進めることが一番大事だとは伝えていました。4-3-3のシステムで、3人+アツが(攻撃に)行っても、6人は後ろにいるというその辺のバランスを崩すことはなくても、十分それで攻撃は機能すると思いました。慎重にということではなく、流れを読みながら相手が前から来たらもっとロングボールを多用するという風に対応しようと思いました。
(前半押さえて、後半でというプランではなかったと?)
そこまで前がかりになって点を取れる力関係でもないですし、我慢しながらどこかで点を取る、時間の経過と共に1点の重みが重くなれば、そのプレッシャーが相手にかかるということだけです」
以上















