●第86回天皇杯5回戦
12/9(土)13:00/5,235人/フクアリ
札幌 2(PK 8-7)2 新潟
得点者:13'エジミウソン(新潟)34' 砂川 誠(札幌)51'砂川 誠(札幌)83' 矢野 貴章(新潟)
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札幌がPKで新潟を下した。2対2のまま延長でも決着がつかずに突入してPK戦へ。7人目までともに全員が成功し、迎えた8人目、札幌の西嶋弘之が成功したのに対し、新潟の矢野貴章が失敗。120分を超える死闘に決着がついた。
札幌のGK佐藤優也が高々とこぶしを突き上げた。そこにチームメイトたちが駆け寄った。新潟の矢野が傍らを天を仰いで力なく歩く。新潟のチームメイトがかわるがわる抱きしめ、なぐさめた。
PKにもつれ込んだ死闘は対象的なシーンを生んだ。札幌は8人全員が成功。新潟の8人目、矢野のシュートを佐藤がきれいにはじき返した。最初は札幌ゴール裏でのPKだった。だが、雨で濡れたピッチは芝がはがれ、7人目からは新潟側に移った。新潟サポーターのブーイングを全身にあびながらも、佐藤の意志は固かった。
「絶対に止めてやろうと思った」。2-1とリードした後半38分、ボール処理を誤り、矢野にカットされ、無人のゴールへ同点弾を決められた。その借りを土壇場できっちりと返した。「みんなに恩返しできた」。不運な同点にも気落ちせずに戦ったチームメイトに感謝した。
札幌の柳下監督は「チームが一つになった結果」と選手をたたえた。セカンドボールをしつこく拾い、速攻につなげた。ゴール前では新潟の前線を複数で囲んで楽にさせなかった。ボールを奪ってからのカウンターにもフォローがしっかりと付いた。
その中で、新潟のミスをきっちりと突いた。0-1の前半34分、フッキの突破から相手守備の乱れを突き、砂川誠が左サイドから走り込んで同点弾。砂川は後半6分にはゴール前のクリアボールを拾って、2点目も奪った。「みんなが一生懸命走っていた」。その気持ちを形で表した。
地元札幌は雪模様の天気が続き、通常の練習はできない状態。その中で、チーム全体が高い集中力を保っていた。「目標は元日(天皇杯決勝)です」。砂川の言葉がチームのモチベーションの高さを示していた。
新潟は自分たちのサッカーで出来なかった。前半13分にシルビーニョの左CKからエジミウソンが合わせた先制点。だが、その後は後手に回る。同点に追いつかれたのは守備の連係ミス。2失点目も、クリアボールへの出足の遅さから。シュート数は22対17と上回りながら、決定打が出なかった。「先制してから守ってしまった」と新潟の鈴木監督の表情は渋い。
どちらに転んでもおかしくない展開。その中、札幌の結束力がわずかに上回った。
以上
2006.12.09 Reported by 斎藤 慎一郎
J’s GOALニュース
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