★第85回全国高校サッカー選手権大会 特設サイト »
----------
今年も高校サッカー界最大の大会が幕を開ける。高校年代の全国大会は、今大会のほかに、全国高校総合体育大会(インターハイ)、高円宮杯全日本ユース(U-18)が主要大会として開催されているが、それでも「冬の選手権」は特別な重みがあるのは誰もが認めるところ。すべてのトレーニングは、この大会のために積んできたといっても過言ではない。名門校から初出場校まで、どのチームも今大会に対する熱い思いを胸にピッチに立つ。
さて、高川学園〜神村学園のブロックの1回戦を見ると、青森山田(青森)と香川西(香川)の対戦が目を引く。青森山田は10年連続12回目の出場を誇る名門中の名門。早いパス回しからピッチを大きく使う戦い方は今年も健在だ。県予選では37得点1失点という圧倒的な力を発揮した。4年連続で敗れている3回戦の壁を破ることが当面の目標になる。対戦相手の香川西は12年ぶり2回目の出場。ワンツーやショートパスなど、選手個々の高いセンスを生かしたサッカーが持ち味。名門相手にどんな戦いをするかが注目だ。
4年連続20回目の出場となる富山一(富山)と初出場の九州国際大学付属(福岡)の対戦も隠れた好カード。九国大付は名門東福岡を破っての初出場だが、強豪ひしめく福岡を勝ち抜いた実力は侮れない。第82回大会で同じく福岡県代表として初出場ながら決勝進出を果たした筑陽学園の再現を狙う。その挑戦を受ける富山一は、県予選5試合で37得点という爆発力が魅力。今大会の目標をベスト8以上においているが、激しいプレスから素早く縦につないでゴールを奪うサッカーを相手にとって脅威だ。共に攻撃的なチーム。激しい攻め合いが見物だ。
中村俊輔(セルティック)を擁して準優勝を果たして以来、10年ぶりの出場となるのが桐光学園(神奈川)。個人能力ではなくチーム力で戦うのがスタイル。全国大会出場は10日間の夏合宿で行った4部練習の成果だが、その力を全国の舞台でも見せたいところだ。対する大阪朝鮮(大阪)は昨年度のベスト8。2年連続3回目の出場を果たした。持ち味であるフィジカルの強さにテクニックが加わった好チーム。目標はベスト4に置くがその力は十分にある。そのためには、まずは初戦をいい形で乗り切って勢いをつけたいところだ。
都立校としては9年ぶり、自身14年ぶり2回目の出場を果たした久留米校(東京A)と、2年連続15回目の出場の作陽(岡山)の対戦も注目の対戦。予選5試合のうち3試合が延長戦と、しぶとい戦いを続けてきたのが久留米。学校の統廃合により「久留米」としては最後の年に団結力で全国の舞台にたどり着いた。対する作陽はインターハイ、全日本ユースでは不本意な成績に終わったが、そのハイレベルな組織サッカーは関係者から高い評価を得ている。今シーズン最大の舞台で、その本領が発揮されるかに注目が集まる。
まず、前回出場時に果たせなかった初戦突破を狙うのは2年ぶり2回目の出場となる東海大三(長野)。走り込みと筋力トレーニングのみの練習を週2回行ってのフィジカル強化が実を結んだ。身上は、失点を得点でカバーする攻撃サッカー。自分たちのスタイルを全国にぶつける。一方の一条(奈良)は2年連続3回目の出場。昨年の経験に2年生を融合させた、まとまりのあるチームに仕上がっている。バリエーション豊かな攻撃が持ち味だが、県予選5試合で無失点と守備力も高い。「巧みに守り、果敢に攻めよ」のモットーのもと上位進出を目指す。
初出場時のベスト16を上回る成績を狙うのは2年ぶり2回目の出場となる羽黒(山形)。課題だった守備を安定させたことで全国の舞台に駒を進めてきた。最大の武器は2年生ながらエースFWとして君臨するハファエル。その左足に注目が集まる。対する鳴門(徳島)は4年ぶり2回目の出場。県予選は苦戦の連続だったが、最後まであきらめない強い精神力で勝ち抜いてきた。「どの試合でも力を出し切り、サッカーを楽しむ」がチームのモットー。県予選で見せた全員サッカーを全国の舞台で披露できれば上位進出の夢ではない。
3年連続3回目の全国の舞台を踏む鹿島学園(茨城)の目標は国立のピッチ。あと一歩のところで国立を逃した前回大会の悔しさを晴らす。全員攻撃・全員守備の意識が徹底され、チームとしてのまとまりや、勝負強さという点では、昨年のチームを上回る。同じく、全員攻撃・全員守備で戦うのが対戦相手の高知(高知)。2年ぶり12回目の出場を果たした。「大和魂」を合言葉に、お互いの意見をぶつけ合いながらチームの意識を高め、まとまりのあるチームに育った。選手権の目標は「一戦必勝」。まずは初戦にすべての力を注ぐ。
初出場同士の対戦となるのが三ツ沢公園球技場で行われる第二試合。帝京可児(岐阜)は中高一貫教育で中等部と高等部を同時に強化し始めてから3年目に成果が現れた。レギュラーの多くを下級生が占めるが実力は高い。全国の舞台でどこまで戦えるかに期待がかかる。そして初出場ながら目標をベスト8以上に置くのが福知山成美(京都)。激しくプレッシングをかけて主導権を握るアグレッシブなサッカーが特徴。チームのスタイルを貫いて京都北部の高校として初めて選手権に駒を進めた。全国の舞台でもアグレッシブさを見せてくれるはずだ。
それぞれのチームが、それぞれの思いを胸に戦う選手権。今年も多くのドラマと感動を残してくれるはず。その1回戦はいずれの試合も好カード。どれひとつ見逃せる試合はない。
以上
2006.12.30 Reported by 中倉一志
J’s GOALニュース
一覧へ【第85回高校サッカー:1回戦 プレビュー】様々な思いを胸にぶつかり合う全国高校サッカー選手権。全国の頂点を目指す戦いが始まる。(06.12.30)













