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大会3日目を迎える2日、この日で全出場校が顔を揃える。開会式から数えて4日目。出番を待ち望んでいたチームは、その思いをピッチの上に、既に1回戦を勝ち抜いたチームは自分たちのサッカーを見つめなおし、ともに頂点を目指して戦う。ここ数年の特徴であるように、絶対的な本命のいない今大会はどのチームにも等しくチャンスがある。そして3年生にとっては最仲間とともに戦う最後の大会。1回戦にもまして好ゲームが繰り広げられることになるだろう。
駒沢会場の第一試合で顔を合わせるのは高川学園と室蘭大谷。高川学園は経営母体が変わったことにより多々良学園から校名変更されたチームだが実力は不変。今年は県新人戦、高校総体県予選を制し、高校選手権には14年連続19回目の出場を決めた。対する室蘭大谷は出場27回を誇る北の名門。4年ぶりの出場も、U-17代表で2年生ながらエースストライカーを務める宮澤裕樹を軸に古豪復活を目指す。ともに攻撃の主体は両サイドからの攻め上がり。両サイドでの攻防を制したチームが勝利を手にすることになるだろう。
第二試合に登場するのは高いテクニックベースにしたサッカーを展開することで知られる静岡学園。4年ぶり9回目の全国の舞台になる。ややもすると、技術の高さと結果が伴わないこともあったが、今年は結果も残せるだけのチームに成長。11年ぶりの優勝を狙う。その静岡学園と相対するのが3年連続3回目の出場を果たした佐賀東。サッカーどころ九州の中では大きく目立つ存在ではないが、地区予選無失点が示すように堅固な守備をベースに、全員攻撃、全員守備がスタイル。「個」と「組織」のぶつかり合いは見逃せない1戦になりそうだ。
西が丘会場では1回戦を勝ち上がってきた4チームが2回戦を戦う。サッカー関係者から高い評価を受けている作陽が登場するのは第一試合。1回戦では村井匠、宮澤龍二の主力選手を欠きながらも代役の活躍で2回戦へ。全国の舞台でも通用する層の厚さに手応えを感じたはずだ。その作陽に対するのは一条。前評判通りの高い技術力に裏付けられたポゼッションサッカーを披露した。その反面、シュートへの意識が高いとは言えず、それが東海大三との試合をもつれさせた一因にもなっている。どう修正してくるかに注目したい。
第二試合は青森山田と羽黒の対戦。青森山田は評判通りの力を見せ付けて3−0で1回戦を突破。一方の羽黒は二度のリードを守りきれずに80分間では決着をつけられずに、PK戦の末、2回戦へと進んできた。東北プリンスリーグ1位の青森山田に対し、同じく東北プリンスリーグ5位の羽黒と、力の差は否めないが、組織で戦うスタイルはともに同じ。互いの手の内は知り尽くしているだけに、羽黒にも東北プリンスリークでの借りを返すチャンスは十分にある。そして青森山田も国立の舞台で立つ夢は譲れない。
同じく1回戦を勝ち抜いたチームが揃うのは等々力会場。注目は初出場ながら5−0W@富山第一を下した九州国立大付と地元・桐光学園が対戦する第一試合。スピードを生かしたシンプルな戦いをする九州国際大付の可能性がさらに広がるのか。それとも、地元サッカーファンの大声援を受けて粘り強く戦う桐光学園が一歩前へ進むのか。いずれにせよ好ゲームになることは間違いないだろう。3年前に初出場ながら決勝進出を果たした筑陽学園も始まりは地元の桐蔭学園を破ったこと。果たして今回はどういう結果になるだろうか。
鹿島学園と帝京可児がぶつかり合うのが第二試合。鹿島学園は注目される双子のMF竹内智也と竹内裕也がともにゴールを決めて3−0で1回戦を突破。帝京可児も前半終了間際と後半開始早々にゴールを決める効率の良さを発揮して2回戦へと駒を進めてきた。ともにいい形で勝ち上がってきたが、その仕上がりは順調とみていいだろう。昨年はベスト8の鹿島学園。そして当会大会覇者の帝京可児。両チームに全国的なネームバリューはないが、隠れた実力者同士の対戦でもある。好ゲームが期待できる。
8年連続17回目の出場となる星稜が出場するのは三ツ沢会場。前線からの連動した全員守備と、すばやい切り替えからゴールを目指すサッカーがチームの持ち味。県予選決勝戦で11得点を奪った爆発力は脅威だ。全日本ユースではベスト8。誰が出てもチーム力が変わらないのが強みだ。その清涼と対戦するのは2年ぶり2回目の出場の済美。県予選では24得点1失点と圧倒的な力を見せ付けて全国の舞台に戻ってきた。人とボールが連動する組織サッカーがちーのスタイル。今大会では上位進出を狙う。
そして第二試合では古豪と新鋭が対戦する。秋田商は2年ぶりの全国の舞台。出場35回は歴代1位タイ。90分間疲れを見せずに走り回れるフィジカルの強さをベースに、攻から守、守から攻の切り替えの速さが最大の武器。東北大会優勝の実力を見せてくれるはずだ。その古豪に挑戦するのは初出場の神村学園。東福岡出身の辻部長と鹿児島実業出身の竹元監督が力を合わせ、中高一貫教育で育て上げた成果が出た。名門・鹿実でもなく、名門・東福岡でもない独自のスタイルで国立のピッチを目指す。
白熱した戦いが過熱する2回戦。1回戦以上に好ゲームが期待される。
以上
2007.01.01 Reported by 中倉一志
J’s GOALニュース
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