1月29日からと遅めの始動となった鹿島アントラーズは2月5日に宮崎へ移動。現在は6日から2月16日までの予定行われるキャンプの真っ最中だ。通常キャンプ中は午前は9時から、午後は15時半からの2部練習だが、キャンプも5日目と中日を迎え、取材日の今日の練習は午前練習のみとなった。
スタジアムに9時に到着した選手達が、ピッチに姿を現したのは10時だった。到着後すぐ、ロッカー前で「補強トレーニング」が行われたからだ。片足を不安定な状態にしたままボールを蹴ったり、ボールを腿に挟んで仰向けとなっての運動など、「細かい筋肉を鍛え反応やバランスをよくする為(アレックス・フィジオセラピスト)」のトレーニングは毎日練習前に取り入れている。選手が順番に器具を使用していくため、全員が終了するまでに1時間ほどを要した。
その後、グラウンド上で円陣を組んでオズワルド新監督の練習内容の説明。新監督は選手が納得した上で練習に取り組ませることを大事に考えており、「前日のミーティングでビデオを使って練習内容の説明があることもある(FW柳沢)」そうだ。監督の考えを浸透させていく為に今は「伝える」という段階なのだろう。この日のグラウンド上の円陣も約30分近く解かれるとこはなかった。
10時半を回ってようやくランニングなどアップがスタート。10時45分、いよいよメインメニューであるボールを使ったサーキットが開始される。グラウンドに4つのゴールを立てキーパーを配し、ゴール間にもポールやカラーコーンが置かれ、計8ポイントを設置。3人一組で、ゴール前ではヘディング、ドリブルから、折り返しから、エリア外から、の4パターンのシュート練習、ゴール前ではないポイントではドリブルの方向転換、リフティングで繋ぐ、など。それぞれのメニューを30秒間連続して続け、笛が鳴るとそのままピッチ中央に集まりランニングを30秒、また笛と同時に休むことなく次のポイントに進む・・・というもの。
これを15分間連続し、2分のインターバルを挟みながら4セット。「動きを止めない」ハードなトレーニングに、2本目にも入ると当然選手達の表情が険しくなる。が、「苦し中でもしっかり(シュートを)決めよう!」の声が激しく飛ぶ中、終盤になると逆にゴール前での選手達の集中力が高まったように見えたのが印象的だった。
新任のリカルド・フィジカルコーチは「ただ走る、というトレーニングはあまり好きではない」と話し、実際ここまで一度も「素走り」はない。ボールを使ったフィジカル強化が中心で、複数の狙いを持ったトレーニングを実践しているようだ。補強トレーニングも含め、選手達は新鮮なトレーニングに取り組んでいる。
最後にダウンを行い、陸上トラックに作り出したアイスバス(氷を入れた水風呂)に入り練習は終了。時計を見ると12時を15分ほど回っており、練習開始から終了までは実に3時間以上が経過していた。
「時間は長いですけど、内容の濃い、充実したキャンプができていると思います」とMF野沢。一様に選手達の表情は晴れやかで、「まず気持ちを高めることから始めたい」としていたオズワルド監督のチーム作りが順調にスタートしていることが伺える。
気になるのは新監督がどんなサッカーを作り出していくか、だが、ここまで徐々に戦術練習も開始しているものの紅白戦などは行っておらず、選手達も具体的には「まだわからないことが多い(DF岩政)」。キャンプ中の練習試合は14日にJFLホンダロック戦が予定されているが、まずはそこでひとつ形が見えてくるだろう。
以上
2007.02.10 Reported by 高木聖佳
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