今回U−22日本代表選出メンバーが戦うのは今月21日、熊本KKwingで行われるキリンチャレンジカップ2007・アメリカ代表戦と、28日の五輪予選初戦の香港もしくはバングラディシュ戦(両者の対決により14日に決定)。
23名が現時点では招集されているが、これについて反町監督はメンバー発表会見の場でこう説明した。「23名というのは少し多いんですが、今回のアメリカ戦、(2月28日の)オリンピック予選の2戦がありますので、少し多く呼んでいます。アメリカ戦を終えた後に人数を絞って、(2月28日の)オリンピック予選に備えたいと考えています」。
試合に勝つ前に内なる戦いに勝ち残っていかなくてはならないのだ。とはいえ合宿中に絞りこみを行うというスタイルは、反町ジャパン発足当時から続けられているもの。選手たちはもはやこのサバイバルにも慣れっこかもしれない。
反町監督が「人選のポイントは、昨年のアジア大会、日中韓U−21代表交流戦、親善試合を含めて、そこで招集した選手の力量をみたり、それ以外での色々な活躍を見た上で、また、現段階でのケガの状況などを踏まえて決めました」というメンバー23人を見ると、今回のメンバーは、Jリーグの状況や、他世代代表の活動などを考慮する必要がない中で、本当に現時点で必要なメンバーを選んでいることが伺える。
「ケガ人の状況などを踏まえて決めた」であろうと思われるポジションにこの世代(85年生まれが最年長となる)の選手ではなく、一つ下のカテゴリの選手であることが、なによりの証拠ではないか。非常に酷ではあるが、85年、86年生まれ組の中ではそのポジションを生めるであろうという選手が現時点では、見当たらなかったということがはっきりした。
ケガ人がでているのはGKと右サイドバック。GKは西川周作(大分)が不動のレギュラーとして君臨してきたが、昨シーズン終盤にひざを負傷。リーグ開幕を目指して調整中であり、早期復帰は見込まれるが、第2、第3のGKを確保しておく必要がある。そこで、今回はカタール国際ユース大会に引き続き、U−19の守護神・林彰洋(流通経済大学)が選ばれ、佐藤昭大(広島)は反町ジャパン発足以来初の落選。また、反町ジャパン初選出の山本海人(清水)はU-20時代常に選出されていたため、復帰と言う感覚に近い。松井謙弥(磐田)以外はフレッシュな顔ぶれとなったGK陣のメンバー争いは激化しそうだ。
また、右サイドバックとしてこちらも不動のレギュラーを張っていた中村北斗(福岡)は昨年11月のU−21韓国戦で右ひざ前十字じん帯を損傷し全治6ヶ月。こちらは西川の負傷に比べ長期戦になりそうで、2次予選だけでなく、最終予選の時期まで戦線復帰できない可能性もある。そこで今回招集されたのは、今まで右サイドバックをこのチームで務めてきた田中輝和(大宮)や、辻尾真二(中央大学)ではなくU−19代表の内田篤人(鹿島)。
ルーキーながら鹿島で定位置を確保、U−19代表でも世界切符獲得の原動力となった存在。中村北斗とは違い、フィジカルで相手を圧倒するタイプではないが、俊足を生かしたオーバーラップからのクロスが持ち味。守備面でも昨季は大きな成長を見せており、中村の穴は内田に託したいという指揮官の思いが見て取れる人選だ。おそらく中村の復帰後は彼ら二人のポジション争いが繰り広げられるのだろう。そんな先まで予想させる楽しみな人選でもある。
彼らだけでなくU−19からは福元洋平(大分)がカタール国際ユース大会に引き続き、森島康仁(C大阪)が昨年8月のU−21中国戦以来選出されている。福元は1対1に強いセンターバックが多く選出されている中で、攻撃の組み立てにも加われる選手として貴重な存在となるだろう。
昨年は、世界への勝負のかかった試合のなかった五輪代表の活動よりもユース代表の活動が優先されたが、今年は違う。五輪代表は今年予選を勝ち抜かねばならない。「U-20の吉田監督と話をして、その都度フレキシブルな対応をできるようにしていきたいと思います」と反町監督は話す。が、吉田監督も、五輪代表に招集されればそちらを優先させることになるだろうと話しており、また幸いにもU−20ワールドカップそのものと五輪予選は日程的に重ならないため、招集は今後も見られることになるだろう。
ちなみに、北京五輪参加枠はホスト国の中国を含めて4。日本は2次予選から参加する。6組(1組4チーム)によるホーム&アウエー方式で戦い、各組の2位以上が勝ち抜け。最終予選は3組(1組4チーム)となり、8月から11月まで同様に6試合を戦い、各組の1位のみが勝ち抜ける。1年かけて12試合、ハードな戦いが待っている2007年。その最初のメンバーに選ばれた23名の生き残りをかけた戦いは18日の熊本合宿から始まる。
以上
2007.02.10 Reported by 了戒美子
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【U-22日本代表今後の試合予定】
●2007年2月21日(水)19:00キックオフ@熊本
KIRIN WORLD CHALLENGE キリンチャレンジカップ2007 〜ALL FOR 2010!〜
U-22日本代表 vs U-22アメリカ代表
●2007年2月28日(水)19:20キックオフ@国立
アジア男子サッカー2008 2次予選(北京オリンピック2008 2次予選)
U-22日本代表 vs U-22香港代表orU-22バングラディッシュ代表
※2月7日・2月14日に行われる1次予選の結果により決定。
★U−22アメリカ代表戦(2/21熊本)・アジア男子サッカー2008 2次予選(2/28国立)U-22日本代表メンバー
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J’s GOALニュース
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