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【J1:第16節 柏 vs 鹿島 レポート】最後の最後に集中が途切れた柏。スコアレスドロー寸前、鹿島がドラマチックな勝利を掴む(07.06.21)

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6月20日(水) 2007 J1リーグ戦 第16節
柏 0 - 1 鹿島 (19:04/柏/10,273人)
得点者:'89 マルキーニョス(鹿島)

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■注目プレイヤー: マルキーニョス選手(鹿島)
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サッカーはこの上なく面白く、エキサイティングで、時に残酷だ。この日の日立台には、そんなサッカーの魅力と怖さが詰まっていた。

立ち上がりは鹿島が優位に試合を進めた。6分と9分、いずれも鹿島がセットプレーのチャンスを得る。キッカーは野沢。アウェイ側ゴール裏を赤く染めた鹿島サポーターは、岩政コールでJリーグ新記録(DF選手として5試合連続得点)への期待を煽る。
しかし4試合連続ゴール中の岩政には、柏守備陣の中心である古賀がぴたりとマークに付き、容易にシュートを打たせない。

次第に、フランサにボールが入るようになった柏がペースを握り始める。こうなると「フランサ劇場」の幕開けだ。19分、フランサが自陣に流れたボールをクリアした場面では、ルーレットで相手選手との間に体を入れてボールをキープ。菅沼へパスを通し、自らも上がって中央でセンタリングを受け、ループ気味のシュート。これはGK曽ヶ端がキャッチしたが、スタンドは大いに沸いた。
21分の鈴木へのワンタッチパス、26分の大谷への浮き球パス。いずれも、驚異的な視野の広さを生かしたトリッキーなプレーで「魔法使い」ぶりを存分に発揮する。

だが、ショータイムは39分にあっけなく幕を下ろす。フランサが2枚目のイエローカードで退場してしまうのだ。以後50分以上にわたって、柏は10人での戦いを余儀なくされる。

後半に入ると鹿島が数的有利を生かし、圧倒的にゲームを支配する。セットプレーの機会も幾度となく生み出し、柏ゴールを脅かす。しかし柏守備陣は集中を保ち続ける。特に古賀のディフェンスは特筆もので、ハイボールにも裏へのパスにもドリブルにも、粘り強くかつ的確に対応し、ゴールを死守する。
オズワルド オリヴェイラ監督は、興梠、ダニーロと攻撃的な選手をピッチに送り込み、ゴールをこじ開けに行く。83分にはダニーロのクロスにマルキーニョスがヘッドで合わせ、右ポストを直撃。決定的な場面だったが、柏が九死に一生を得る。

そして87分、オリヴェイラ監督は最後のカードとして、スピードに優れる佐々木を投入。89分にはコーナーキックから、この日初めて岩政がヘディングシュートを放つも、ファーサイドのマルキーニョスのハンドでチャンスをつぶしてしまう。

4分間のロスタイム。石崎監督は満を持してドゥンビアを送り込む。数的不利の中、FWにはファーストディフェンダーとしての役割も求められるが、プレスに行けないドゥンビアは諸刃の剣。慎重に投入のタイミングを計っていた石崎監督は、ドゥンビアのワンプレーに賭けたのだ。

しかし石崎監督の賭けは不発に終わった。長いロスタイムが終わろうかというタイミング、曽ヶ端のボールを受けた岩政が前を見据える。ラストプレー、前線の田代へロングフィード。

その時だった。それまで抜群の集中を保っていた柏守備陣に一瞬の綻びが生じた。

田代の近くに位置していた大谷と小林祐三が見合ってしまう。その一瞬の迷いが田代にフリーでのヘディングを許す。前線へすらすと、佐々木がそのボールをかっさらって猛然とドリブル、そのスピードに大谷は追いつけず、フリーでセンタリング。中央のマルキーニョスは、冷静に合わせるだけだった。
直後に長いホイッスルが鳴り響き、次いで鹿島サポーターの歓喜の叫びが日立台に溢れた。

オリヴェイラ監督の言葉を借りれば、「残り10秒」で勝点2を逃した大分戦の教訓を生かし、最後の最後まで諦めず集中した鹿島が、価値ある勝利を掴んだ。
逆に、「たった10秒の中にさまざまな教訓がある」ことを思い知った柏。石崎レイソルの若き戦士たちが、この苦い敗戦を真の教訓として生かすことができるか。それは、今後の彼らの戦いにかかっている。

以上
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