●中村俊輔選手(セルティック):
「(2000年と2004年のアジアカップについて?)今回とは全然違うと思う。1回目は強いと思った国がなかったし、名波さんを中心にチームとして完成したと思ったけど、その後フランスに0−5で負けた。2回目のジーコの時は苦しみながら勝ってその後、勢いに乗った。
どんな大会でもいろんなことが起きるし、完成するってことはない。だからどういう状況にでも対応できるようにしないと。アジアカップはこういう戦い方というのもない。勝ちに行く時はこうだという戦い方も大事だけど、先を見てやらないといけない。難しい中で勝った方が先につながると思う。
オシムジャパンの練習にはもうほぼ慣れたし、後は先のイメージを持ってやれればいい。今日はポジションごとにミーティングをやった。僕らMFはカタールとバーレーン戦のビデオを見たけど、あのバーレーンが結構回されててレベルが高いと思った。今日は監督も結構しゃべっていた。自分とかヤット(遠藤)とか憲剛(中村)とかにはしっかり守るように、啓太とか橋本君にはタイミングよく攻め上がって欲しいと話していた。監督の話が聞けて、サッカー像がわかってよかったと思う」
●佐藤寿人選手(広島):
「今日はポジションごとのミーティングをした。大会に向けての準備という意味では、監督も深く考えていると思う。FW6人のミーティングでは相手のDFの特徴だったりの説明があった。全スタッフがいる中での話だった。ビデオが中心だったから、オシム監督の話はそんなにはなかったけれど、FWの守備の重要性を特に強調していた。しっかり前へ取りに行くのか、コースを限定させるのか。中途半端にボールを追ってもしょうがない。カタールもUAEもしっかりポールポゼッションをして、激しく食いついてくる。その辺りをしっかり頭に入れないといけない。今までこれほどミーティングをやることはなかったし、限られた時間の中で大会を意識しなければいけないと思った」
●駒野友一選手(広島):
「(DFだけ集まって練習した時について)攻めている時のポジションについて。相手FWの個人技術があるから。相手FWは嫌なところに残っていることがあるから、しっかりマークに突くことが大事。カウンターになった時の位置取りも注意しないといけない。
(ビルドアップもやったか?)それは昔から。オシムさんになってからずっと言われている。各駅停車にせず、1つ飛ばせば早くなるし、相手を置き去りにできると思う。今日は相手のビデオを見て確認したし、サイドチェンジの意識を頭の中に入れることも大事。
(カタールとUAEについて)しっかりつないでプレスをかけないといけない。相手はボールを回しながら攻めてくるから。それに前線に攻撃的な選手が多いからそれもケアしないといけない。カタールは似たような相手だけど、相手がフォーメーションを変えたり、こっちが変えたりしているとやりづらくなるかもしれない。それでもスキは必ずあるし、相手の特徴を消せばいいサッカーになる」
●鈴木啓太選手(浦和):
「(闘莉王選手の離脱について)ケガをしてしまったことが非常に残念。彼も大会に出たいだろうし。どうなるか決まってからコメントします。でも彼がもしかしたらということはある。戻ってこれるだけの能力は持っているから。ケガをしたことは残念ですけどね。僕については100%の体でできることは年間を通しても数少ない。大事なのは今ではなくて、試合の時に力を出すこと。
(DFの陣容が薄くなった?)確かに守備のスペシャリストが少なくなった。でも監督はもともとあまり選んでいない。それが1つのメッセージだと思うし、それでも守れるはず。チーム全員が高い意識を持ってやること。自分も今ちゃん(今野)や橋さん(橋本)が左をやることもあるだろうし。トレーニングを積み重ねて不安を解消したい。監督は誰が抜けたらダメというチーム作りはしていないとは思うけど」
●阿部勇樹選手(浦和):
「(スパイクについて)滑るところと滑らないところで気を付けている。雨なら無条件でポイントになるし。DFをやる時もポイントを使う。絶対に滑ったらいけないポジションだから。ただ、それを履いたから滑らないってこともないと思う。だからこそ練習でたまに履いたりしながらならしていかないと」
●高原直泰選手(フランクフルト):
「コンディションはそんなに悪くない。これまでボールを使った練習はなかったんで、戦術的なところでまだ体ができていない。明日のゲームでそのあたりのコンディションを上げたい。きつくなると思うけど、ゲームでコンディションは上がっていく。
(今、コンディションは何%?)そういうのではなく、カタール戦までにいかに作っていくかが大事。明日のゲームについては一度、コンディション確認に上げる絶好の機会。頑張りたい。トレーニングしたことをいかにゲームの中で出せるか。1人1人が動きを意識してどれだけ感じられるか。意識を高く持ってやればいいサッカーができると思う。
アジアカップは1つのチームとして戦うことが大事。チームとしてのまとまりがこういう大会は重要。戦術も大切だけど、それと平行するように戦う集団を作っていきたい。FWに求められることは監督によって違うだろうし、1人1人持っているものも違う。それを選手個々が発揮できればいい。自分らしさを出せれば必ずチームに貢献できると思っている」
●中澤佑二選手(横浜FM):
「(ディフェンスラインで話をしていた?)こういうふうにやっていこうというのは確認した。試合になった時、食い違いがないようにするため。特別、具体的なことを話しているわけではない。
(アジアカップといえば中澤?)自分でいいんですか? それにアジアカップでいいの?アジアを越えたいけど、アジアカップのメンバーに残らない限り何もいえない。選ばれた際には2大会経験しているという大きな財産を経験のない若い人に伝えたいと思っている。情報を発信するのも自分の役目。アジアで勝つために大切なことは沢山ある。チームとしての団結力。プレー以外にはそういうところが大事。優勝した2大会も1つにまとまっていたというのがあった。ファミリーとして1つの目標に全員で向かって戦うこと。そういう気持ちの面も大切です」
以上
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