★AFC アジアカップ2007に挑む日本代表チームメンバー23名
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アジアカップに向け、1日から千葉県内で行われている日本代表の国内2次合宿。3日の最終日は好例の練習試合が行われた。今回の相手は関東大学リーグ1部の強豪である明治大学。U22日本代表でも活躍した長友佑都の所属するチームだ。その長友はFC東京の練習に参加していて、今回は不在。それでもハードな練習を重ねて疲労困憊の日本代表には歯ごたえのある相手だった。
15時開始のゲームには、日本サッカー協会の川淵三郎キャプテンも訪れ、チームの状態を心配そうに見守った。鉛色の空は今にも雨が降り出しそう。高温多湿の気候はグループリーグの地・ハノイを思わせた。
そんな中、オシム監督は先週同様に1本60分で2チームが出場するというハードなゲームを選んだ。「疲れている中でどれだけプレーできるか、メンタルの切り替えができたかをテストした」と指揮官はその意図を話していた。しかし選手たちの疲れは想像をはるかに超え、両チームともに動きがよくなかった。
1本目は川口能活(磐田)、DF(右から)加地亮(G大阪)、中澤佑二(横浜FM)、阿部勇樹(浦和)、駒野友一(広島)、ボランチ・中村憲剛(川崎F)、鈴木啓太(浦和)、トップ下・羽生直剛(千葉)、右FW播戸竜二(G大阪)、左FW佐藤寿人(広島)、トップに巻誠一郎(千葉)でスタートした。川口を含めた守備陣と両ボランチは9日の初戦・カタール戦のスタメン候補と見られる選手たち。守りの連携を深めるため、あえて彼らを一緒にプレーさせたのだろう。
ゲームメークするタイプの選手が中村憲しかいなかったこともあり、立ち上がりの日本はなかなか前線にボールを運べなかった。羽生、播戸、佐藤、巻のバランスも今ひとつで、運動量も足りなかった。しかし開始10分を過ぎた頃から攻撃の連動性が高くなる。そして11分には、右サイドの加地からタテに上がった鈴木へボールが渡り、彼はファーサイドへクロスを送る。ここに走りこんだ佐藤がトラップをミスしたが、そのこぼれ球を巻が泥臭く押し込んで1点を奪った。
6分後には美しいパスワークから2点目が生まれる。右に開いた鈴木から2列目に下がってきた播戸へダイレクトパスがつながったのが始まりだった。その間に加地が右コーナー付近まで攻め上がり、いいタイミングでパスを受ける。次の瞬間、巻がゴール前へ。ここに加地がボールを送り、巻が豪快な右足ボレーを決めたのだ。
この2ゴールまではリズムがよかったが、徐々に動きが止まり、走れなくなる。播戸の右太もも裏負傷も悪い流れに追い討ちをかけた。自ら交代を申し出た彼は検査中でベトナムへ行けるかどうか微妙な状況になってしまった。これにはオシム監督も「こういうことが起こった以上、今回の合宿が満足いくものだったとは言えない」と大いにショックを受けていた。さらに後半の30分間は疲労ばかりが見て取れるような内容。今が疲れのピークであることは分かっていても、ベトナムでの本番が心配されるほどだった。
気持ちを切り替えて2本目へ。日本代表のメンバーも入れ替わり、先発はGK楢崎正剛(名古屋)、DF(右から)水野晃樹(千葉)、坪井慶介(浦和)、今野泰幸(F東京)、山岸智(千葉)、ボランチ・橋本英郎(G大阪)、右MF中村俊輔(セルティック)、左MF遠藤保仁(G大阪)、トップ下・太田吉彰(磐田)、FW矢野貴章(新潟)、高原直泰(フランクフルト)の11人。前線の4人が先発候補である。右ふくらはぎ痛でここ2日間休んでいた坪井の復帰が明るい材料だった。
開始早々、積極的にゴールを狙おうとしていた矢野が相手DFに顔面を殴られるような形になり、日本はPKを獲得する。これを中村俊が決め、幸先のいい1点目を奪った。ところが2本目のメンバーも予想以上に疲れていて、先制後は動きが悪く、パスも回らなかった。パスミスも多く、中途半端な形でボールを奪われるシーンも多い。19分には中村俊のミスから明治大に鋭いカウンターを繰り出され、1点を献上してしまう。大学生相手とは思えないほどキープできない日本はとにかく苦しんだ。
「相手のスペースが空いてくるまでは我慢して回すことを心がけた」と中村俊が言うように、日本代表の選手たちはじっと耐えた。そして40分を過ぎた頃から再び支配。46分には中村俊のスルーパスから高原がゴール。50分にも中村俊が激しいスライディングタックルでボールを奪って上げたクロスに矢野が合わせて3点目が入った。4点目も中村俊から矢野という形。橋本がハーフウェーライン付近から出したロングパスが絶妙だった。太田が中村俊や遠藤を追い越してサイドに回り、空いたスペースに走りこむなど、新たな攻撃オプションが見えたことも収穫だった。
しかしオシム監督は「選手たちは十分に走っていなかった」と厳しいコメントを残した。これだけ体を追い込んでいるのだから致し方ない部分もあるが、指揮官の求めるレベルは高い。ベトナムという特殊環境で戦い抜くためにも走力アップは必須のテーマだ。
そんな課題はあるにせよ、6−1で明治大に快勝して気分よくベトナムへ出発できるのはいいこと。コンディションもこれを境に上がっていくだろう。坪井も復帰し、守備陣も何とか戦えるメドが立った。9日の初戦・カタール戦まであと6日。あとは現地でできるだけの準備をして、3連覇への戦いに挑むだけだ。
以上
2007.07.03 Reported by 元川悦子
J’s GOALニュース
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