●7月6日(金)
日本代表練習試合(vsベトナムアーミークラブ)
1本目(45分)日本代表 1−0 ベトナムアーミークラブ
得点:44'中澤 佑二
2本目(45分)日本代表 2−0 ベトナムアーミークラブ
得点:44'遠藤 保仁、44'矢野 貴章
試合結果、スタメンの詳細はこちら
-----
★練習試合後のオシム監督(日本代表)コメント>>
★練習試合後の日本代表各選手コメント>>
3連覇がかかるアジアカップ初戦・カタール戦まであと3日。決戦の地・ハノイ入りして3日目のオシムジャパンは、試合会場となるミーディン・スタジアムのサブグラウンドで、ベトナムリーグ2部のベトナムアーミークラブと45分×2本の練習試合を行った。予想以上に長く深い芝、不安定なピッチ、高温多湿の気候、そして慢性的な疲労の影響か、チーム全体の動きが重かった。それでも中澤佑二(横浜FM)、遠藤保仁(G大阪)、矢野貴章(新潟)のゴールで3−0と勝ち、アジア王者の意地を見せた。不安要素はあるものの、この勝負強さをプラスに考え、9日の本番へと向かっていきたいところだ。
4日にハノイ入りした日本代表。5日は大雨の中、トレーニングを実施。6日は高温多湿ながら晴天の中、18時半から地元クラブとの練習試合が組まれた。試合会場のサブグランドがその会場ということで、ピッチ状態はスタジアムとほぼ同じ。芝はくるぶしが埋まるほど長く、地盤も安定しない。多くの選手たちが「ボールが浮いている状態になる」とコメントするほど、プレーしづらい環境だ。
1本目はGK川口能活(磐田)(途中から楢崎正剛=名古屋がプレー)、DF(右から)水野晃樹(千葉)、中澤佑二(横浜FM)、阿部勇樹(浦和)、伊野波雅彦(F東京)、ボランチ・橋本英郎(G大阪)、2列目(右から)佐藤寿人(広島)、太田吉彰(磐田)、羽生直剛(千葉)、山岸智(千葉)、FW高原直泰(フランクフルト)の4−5−1からスタート。次第に佐藤が上がって2トップに近い形を取った。中澤と阿部、高原を除く選手たちは、速さを特徴とする選手が多かった。
日本選手たちは序盤から重かった。ミスが多く、攻撃も連動しない。そんな苦境の中でも高原は1人で前線を前後左右に移動してボールを引き出そうと動いたが、パスを出せる選手が水野くらいしかおらず、いいボールが入らなかった。佐藤と高原のコンビも実戦経験が少ないせいか、機能しなかった。「もう少し近い距離でプレーしなければいけなかった」と佐藤自身、反省していた。
1本目は不完全燃焼のまま0−0で終了かと思われた44分、日本は1点を奪う。きっかけは中盤でボールを拾った高原だった。彼はドリブルで一気に突進。ペナルティエリア内で右に走ってきた太田へパスを送った。その太田はトラップをミスしたが、何とか粘ってファーサイドへ展開。佐藤がヘッドで中央に落とす。ここに走りこんだのが中澤だった。3年前のアジアカップ(中国)の準決勝・バーレーン戦終了間際に挙げた奇跡の同点弾を彷彿させる得点で、1−0とリードした。
これで1本目は終了。メンバーが入れ替わった2本目はGK楢崎(途中から川島永嗣=川崎Fがプレー)、DF(右から)加地亮(G大阪)、今野泰幸(F東京)、坪井慶介(浦和)、駒野友一(広島)、ボランチ・鈴木啓太(浦和)、中村憲剛(川崎F)、右MF中村俊輔(セルティック)、左MF遠藤保仁(G大阪)、FW矢野貴章(新潟)、巻誠一郎(千葉)の4−4−2から始まった。
1本目に同様に重い立ち上がりを強いられる日本。ボールを回すのが得意な中村俊、遠藤ら中盤も独特の芝生に手こずった。それでもさすがは技術のある選手たちだ。ボールポゼッション率は1本目より明らかに向上した。そして開始14分には決定機を迎える。遠藤→中村俊→巻といい形でつながり、巻がGKと1対1となったのだ。しかし彼のシュートは残念ながらポストを叩いてしまう。これが入っていたら、2本目の日本はもっとラクに戦えただろう。
対戦相手・ベトナムアーミークラブの方は、自陣に引いて守ってタテに蹴り出すという徹底したカウンター戦術を取ってきた。小柄だがスピードあふれるFW陣にセンターバックの今野や坪井が脅かされる場面もあったが、何とかしのいだ。こうした守備はアジアカップを戦ううえでのいいシミュレーションになったのではないか。
攻守ともに奮闘するものの、得点が入らないまま45分が終了かと思われた時、立て続けにゴールが生まれる。最初の1点は中盤にいた中村俊から右サイドを駆け上がった加地にパスがつながり、彼が上げたクロスを遠藤が確実に決めるという理想的な形だった。中村俊と加地は2005年コンフェデレーションズカップ(ドイツ)ブラジル戦など、たびたび得点機を演出してきた。「加地とのコンビが確認できた」と中村俊自身も手ごたえをつかんだようだ。
この直後には、遠藤がペナルティエリア内で強引にドリブルで持ち込んで勝負のシュートを放った。これはGKに跳ね返されたが、詰めていた矢野がヘッドで押し込んだ。終盤の粘りはジーコジャパン時代に培われたものだが、今も強いメンタリティは生きているようだ。アジア王者らしさの片鱗をのぞかせつつ、練習試合は勝利という結果で終わった。
動きの悪さや環境への適応など、まだまだ不十分な面は多いが、3日の明治大学戦に比べればポジティブな方向へ進んでいる。中村俊と加地に代表されるように、部分的なコンビも確立されてきた。初戦・カタール戦はあと3日。オシム監督はまたも悲観的なコメントで報道陣を煙に巻いたが、本音の部分では必勝を期しているはず。とにかく勝つこと。それだけを見据えて、残り2日間、しっかりとした準備をしてほしい。
以上
2007.07.06 Reported by 元川悦子
----------
●AFC アジアカップ2007 グループB
7月9日(月)19:20キックオフ(日本時間)/ベトナム・ハノイ
日本 vs カタール
-試合速報はこちら-
TV放送:テレビ朝日系列にて19:00〜21:26
J’s GOALニュース
一覧へ【AFC アジアカップ2007】7/6練習試合レポート:芝の状態や環境面の適応、疲労に苦しみながらも、日本代表が地元クラブに3−0で勝利(07.07.07)















