●U20ワールドカップ　ラウンド16（決勝トーナメント1回戦）
7月12日（木）12:15キックオフ（日本時間）／カナダ・ビクトリア
U-20日本 vs U-20チェコ
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・テレビ中継：CS「フジテレビ739」にて生中継　12:05〜15:05 フジテレビにて録画中継　24:10〜26:20（最大27:15）

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★試合前日の吉田靖監督・U20日本代表各選手コメント

決勝トーナメントに残ることはこのチームにとって最低限の目標だった。吉田監督の「先につなげるためにも結果を出したい」というコメントの中の「結果」という言葉は、決勝トーナメント進出を指していた。それを額面通りに受け取れば一定の結果が出たということになる。だが、そこで満足している者はどこにもいないはずだ。

「２１人が一体感を持つのに有効な勝ち点１だった」と吉田監督はそのナイジェリア戦を振り返る。２１名全員が、競争意識を持ち、そしてテンションが上がっていること、３試合の経験を積み自信をつけたこと、それらに加え今の雰囲気を見ると、おそらくチーム状態は現地入り後、今がベストの状態だ。この勢いで、チェコ撃破といきたいものだ。だが、気をつけるべきは、上ばかり見て足元を救われないことだ。

【守備的な試合展開に？】
先発はグループリーグ第1戦、第2戦と同じ11名。おそらくコスタリカ戦のようにワンチャンスでの勝負になる、と吉田監督は踏んでおりこの３日間のトレーニングは守備に時間が割かれた。セットプレーの練習でも、自陣深くからの相手のスローインまで想定して行うほどの入念さだった。

相手は中盤で激しくプレスをかけてくるため「変な形でとられてカウンターが怖い」と福元洋平も話しており、エリアを問わず慎重なプレーが求められることになりそうだ。難しいのは、慎重になりすぎてペースを失うことだが「あくまで自分たちのサッカーをしたい。蹴っても相手の背が高いから、やっぱり自分達らしく『つないで、ラインは高く保って』ということをやりたい」と福元は続けて話した。

攻撃の鍵は「クロスで勝負できるかと、ミドルシュート」と吉田監督。チャンスは多くないだろうが、相手の低めのディフェンスラインから何とかして一点を取りたい。ミドルシュートで好調さを見せているのは田中亜土夢。ここ２日、シュート練習でも鋭い無回転シュートを決めて見せているだけに本番でも期待したい。
また、軸としての柏木陽介の爆発もこのチームを上位進出させるためには不可欠だ。このチームのパスワークの中心であることは間違いないが、更に上を行く、決定的な仕事が出来るはずだ。

【激しい中盤のプレス】
チェコはアルゼンチンに次いでＥ組を1勝2分（勝点5）で2位通過してきた。ちなみに、日本が初戦で対戦したスコットランドに欧州予選では敗れている。チームの特徴としては「特にスーパーな選手がいるわけではないが、よく走り激しいプレスをかけてくる中盤は怖い」と吉田監督。グループリーグ3試合中2試合は1トップで、1試合は2トップで戦っていることから、1トップを想定しトレーニングしている。だが「どう来るかわからないから対処できるようにはしている」と吉田監督は話す。選手達は「蹴るんだかつなぐんだか特徴の良く分からないチーム」と話している。その印象を持ったことが慢心につながらないことを願いたい。

　おそらく、ここまでの3戦に比べ格段にレベルアップする決勝トーナメント。グループリーグを勝ち点7で通過したことは素晴らしいが、次戦で敗れたら勝点2で通過した前回大会と同じ結果しか残らない。まずはその壁を乗り越えるためにも、求められるのは勝利だ。

以上

2007.07.11 Reported by 了戒美子
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※チェコのグループリーグ戦績
6/30＠ オタワ　チェコ 0-0 アルゼンチン
7/03＠オタワ　チェコ 2-2 北朝鮮
7/06＠モントリオール　チェコ 2-1 パナマ