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【J2:第28節 徳島 vs 札幌 プレビュー】守備における『リスクマネジメント』がポイントとなる徳島。札幌相手にホームで金星なるか!?(07.07.14)

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7月14日(土)J2 第28節 徳島 vs 札幌(19:00KICK OFF/鳴門大塚)

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前々節の四国ダービーを制しながら、前節はC大阪に敗れた徳島。とは言え、「全体として我々のゲームができたということは自信になってくれたらと思います」という今井監督の言葉通り、チームはこの一戦でバランスの取れたいい内容を披露した。もちろん結果も伴えば言うことはなかったのだが、それでも今後に向けての明るい変化が感じられたのは間違いない。

具体的に振り返れば、攻撃ではこれまでになかった多彩な組み立てが見られたと言えよう。ワンツーによる中央突破、DFラインの間を狙う短いスルーパスなど、今までのロングボール一辺倒とは違う攻めは、確かにC大阪の守備を揺さぶっていた。また守りについても、3失点こそ喫したがうち2つがセットプレーからであったことを考えれば、組織の安定は無失点に抑えた四国ダービーから継続されていると見ていいだろう。

しかし、だからと言って楽観的になれる余裕などない。今節徳島はホームに首位札幌を迎える。他チームの追随を許さない強さを見せ続ける札幌の力を考えれば非常に厳しい戦いを強いられるのは必至だ。

そこで、その一戦における徳島の重要ポイントを考えると、守備における『リスクマネジメント』がそれのように思われてならない。なぜなら今季最初に対戦した第3節(0-3)、徳島は同じようなカウンターから2つのゴールを奪われているからだ。札幌陣内へ押し込みチーム全体が攻撃意識を高めていたところに突然浴びた速攻で勝負を決められてしまったのである。となれば、特に西河らDF陣は今節しっかりそれを準備しておかなくてはならない。マイボールの場面でも札幌の選手たちの位置を正確に掴み、もしもの場合の対処法を幾つも描いておく必要があるだろう。
逆にそれさえ徹底出来れば徳島にもきっとチャンスは巡ってくるに違いない。事実、2度目の対戦(22節)ではそれを実践したことで互角以上の戦いを演じ、結果勝ち点1をもぎ取っている。

ただ、徳島がどのように戦おうと、両者の力関係から冷静に判断すれば札幌の圧倒的優位は動かない。
札幌は前節粘る福岡を突き放しねじ伏せた。その戦いは首位チームの勝負強さを改めて知らしめた一戦であったと言えよう。さらに、勝利しても三浦監督の口から出る言葉は「簡単に相手に裏を取られてしまい決定機を作られてしまった」など反省点が多く、そこに気の緩みなどは全く感じられなかった。今、札幌の死角を探すことほど困難なものはないだろう。

だが、21節以降完封した試合が1つ(23節)というのは札幌にとって唯一気になる。20節までで10失点しか許していなかったチームが、その後6試合で7失点というのは見過ごせない数字だ。曽田を中心に鉄壁の守りを誇って来た守備組織がややリズムを失っていることは否めないだけに細心の注意だけは欠かせないだろう。

長丁場のJ2リーグも気付けば前節からもう第3クールに突入。両者にとってすれば今季目指す目標を成し遂げるための戦いがもう半分終わったことになる。しかしながら、12位に沈む徳島も、首位をひた走る札幌も、自らの目標に一歩でも近づく勝利を渇望する気持ちに差はない。お互い目の前の一戦一戦に集中しているだけに、両チームは今節も100%闘志を燃やした戦いを繰り広げることだろう。

徳島が金星を手にするか、札幌が力の違いを見せつけるか、ホイッスルが待ち遠しい一戦である。

以上

2007.07.13 Reported by 松下英樹
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