7月14日(土) 2007 J2リーグ戦 第28節
東京V 1 - 1 山形 (19:03/西が丘/3,015人)
得点者:'77 根本亮助(山形)、'89 フッキ(東京V)
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西が丘に女神が降臨した。
表示されたロスタイム3分を迎え、文字通りの「ラストプレー」。フッキが右サイドから中へドリブルし、美しい弧を描いたミドルシュートが山形ゴールに突き刺さった瞬間、スタンドは総立ちになり喜びを爆発させた。台風の影響による豪雨の中訪れ、最後の最後まで声援を送り続けた約3,000人のサポーターを、女神は見捨てなかった。
東京Vは、ここまで西が丘では3戦無敗と高い勝率を誇っていたが、激しい雨、スリッピーなグランドなど厳しいコンディションの中、なかなか思うような試合運びができない状態が続いた。「(悪天候は)言い訳にはならない」と、ラモス監督は7連敗の時の京都戦、前節の仙台戦と、大雨の中でも良い試合をした時と同様、積極的に攻め、さらにサイドチェンジで相手を崩していく狙いだった。しかし山形の「相手にバイタルエリアを使わせない」(山形・樋口監督)という徹底した守備の前に沈黙が続く。ボールがスリッピーでキャッチしづらいだろうと数多く狙ったミドルシュートもゴールをこじ開けるには至らない。
こう着状態のまま後半20分まで過ぎ、流れを変えようと東京Vが大野敏隆、永井秀樹を一度に投入するとゲームは徐々に動き出した。
代わってすぐ、永井が起点となり右サイドへ展開すると、海本幸治郎のドリブルからのクロスに大野が頭で飛び込んで決定的なチャンスを迎えたが、惜しくも枠を越えた。
ここまであまりサイドを使った攻撃ができずにいたが、永井が上手くボールを散らし右サイドを崩す場面が見られるようになる。また、自らのドリブル突破、縦へのスルーパスなどで東京Vにゴールの香りが徐々に高まりつつあったかに見えたが、均衡を破ったのは山形だった。
後半32分、左サイドで北村知隆、石川竜也、宮沢克行とつなぎ折り返したボールを、代わったばかりの根本亮助に強烈に決められてしまった。
失点後も決して諦めない東京Vは、ラストカードで船越優蔵を投入しポストプレーを使った攻撃に最後の望みを託すが、ボールを前線に放り込んでは山形DFに弾き返される、の繰り返しで時間だけが経過し、例えそのままタイムアップでもおかしくはない展開で運命のロスタイムを迎えたのだった。
敵将に「ほぼ90分間を通してわれわれがコントロールした」と言わしめた、東京Vにとっては反省ばかりの試合内容からチームを救った終了間際の奇跡的ゴールの誕生を、フッキは「失点しても全員が落ち込まずに戦えたから」だと語った。
山形は、これで前節に引き続きまたしても先制しながら「2」点目が奪えず勝ち星を逃した。特に後半40分、右サイドから佐々木勇人がドリブル突破し、ファーサイドへの絶好クロスを決められなかったあたりがチームの直面している最大の問題点だろう。とはいえ、プラン通り東京V攻撃陣に全くといって良いほど自由を与えなかった守備は自信をつけたはずだ。
「フッキ様様です。個人としてもチームとしてもまだまだ課題だらけ」海本は顔をしかめたが、東京Vはこのような試合を手放さなくなった粘りこそ、チームとして成長している何よりの証拠なのだろう。
荒天の下での劇的なゲーム。フッキの言う「失点しても落ち込まなかった」のはサポーターも同じだった。その思いが西が丘の女神に届きもたらされた勝ち点1に違いない。
以上
2007.07.15 Reported by 上岡真里江
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