●アジアカップ2007 決勝トーナメント準々決勝
7/21(土)19:20キックオフ/ハノイ
日本 vs オーストラリア
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・テレビ中継:テレビ朝日系列にて19:00〜21:18(最大延長22:18)
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★対戦国分析/オーストラリア編 / オシム監督・鈴木啓太選手(浦和)コメント / アーノルド監督・キューウェル選手・ビドゥカ選手コメント / 試合前日の日本代表各選手コメント
大会3連覇を狙う日本にとって最大のハードルとなるのが、明日21日の準々決勝だ。その相手はご存知の通り、アジアカップ初参戦のオーストラリア。ドイツワールドカップ初戦で屈辱的な逆転負けを喫した宿敵である。1年前のリベンジを果たして3連覇へ一気に弾みをつけるか、因縁の相手に再び敗れ去るのか…。この一戦が今後のアジアの勢力図を左右する大一番になるのは間違いない。
オシム監督も記者会見で「アジアカップ全体を客観的に見て、日本と対戦する可能性のあるチームの中で最も困難な相手」と語り、いかに難しい試合かを強調していた。現日本代表の最終目標がアジアカップ3連覇ではなく、2010年南アワールドカップ出場だということは、誰もが承知している。それでも今回は喉から手が出るほど勝利がほしい。ここで勝てば、オーストラリア同等クラスの強豪とあと2試合真剣勝負ができる。その経験も将来に向けて大きなプラスとなるからだ。
卓越したフィジカルと個人技を誇るオーストラリアに、日本が1年がかりで積み上げてきた「考えながら走るサッカー」がどこまで通じるのか。日本人の特徴である敏捷性や組織力、インテリジェンスを前面に押し出すことで、ドイツワールドカップ16強進出国に一矢報いることができるのか。まさにオシムジャパンの1年間の集大成。このビッグマッチはどうしても見逃せない。
グループリーグを終えてから4日間。日本代表はハノイにとどまり、じっくりと調整してきた。連戦の続いたレギュラー組の疲労も癒え、右足ふくらはぎに違和感を訴えていた鈴木啓太(浦和)も全体練習に合流した。日本はベストな状態で準々決勝に挑めそうだ。
そんな中、オシム監督が最も警戒するのは、相手のエース・ビドゥカの存在だ。ビドゥカは1年前の対戦でも日本のゴール前に陣取り、攻撃の起点になり続けた。今大会はターゲット役のみならず、自ら3得点を挙げる活躍を見せる。だからこそ、まずは中澤佑二(横浜FM)に彼を封じてもらう必要がある。
オーストラリアのアーノルド監督は公式会見の席上で「こんなに多くの日本人メディアがいる前でどんなシステムにするかは言いません」と語気を強めたが、タイ戦で採った3−5−2が有力視される。
前線はビドゥカの少し後ろ目にアロイージ(アラベス)が入り、ブレシアーノ(パレルモ)やクリナ(PSV)らが中盤に控えている。これまでのオシムジャパンなら相手が2トップなら3バックで行くはずだが、前日練習でもこれまでの4−4−2の布陣を変える様子は全く見られなかった。どうやら今回は中澤がビドゥカ、阿部勇樹(千葉)がアロイージを見て、鈴木啓太が状況に応じてりべロ的な動きをするようだ。ブレシアーノやクリナも前線への飛び出しに長けているだけに、鈴木と中村憲剛(川崎F)の両ボランチは普段以上の献身的な守備が求められる。
オーストラリアはアーリークロスを放り込んでくるのも1つの特徴。前日練習では高い位置からのクロスの処理、アーリークロスへの対応なども確認していた。守護神・川口能活(磐田)も「サイドの低い位置から放り込まれると守る方はやりづらい」と話していた。このあたりも守備陣でしっかり話し合って共通認識を持つことが大切。グループリーグでは毎試合1失点している日本だが、今回は安易な失点は命取りになる。守りは慎重すぎるほど慎重に行くべきだ。
攻撃面はこれまでの流れを維持すればいい。「相手より走って点を決めれば勝てる」と遠藤保仁(G大阪)が言えば、鈴木啓太も「僕らが自分たちの力を100%以上出して走れば相手のフィジカルを抑えられる」と自信を見せた。日本の運動量と敏捷性、スピードはオーストラリアよりはるかに上のはず。試合は17時20分キックオフだ。暑くなればますます彼らは走れないだろう。しかも彼らは左サイドの専門家・ウィルクシャー(トゥエンテ)の出場停止という痛手を負っている。「人とボールの動くサッカー」で相手をかく乱すれば、必ずや日本に得点チャンスがめぐってくる。それを高原直泰(フランクフルト)なり、巻誠一郎(千葉)なりが確実に押し込めばいい。前日練習でも2人は確実にゴールを決めていたし、16日のベトナム戦で3点目を奪った中村俊輔(セルティック)も練習で鋭いシュートを放っていた。彼らの得点力には期待してよさそうだ。
試合運びに関しても、頭を使いながらペース配分したい。終盤に3点を叩き込まれるというドイツでの苦い経験も糧にしなければならない。「僕らは前半は元気だけど、後半20分あたりで間延びする可能性がある」と遠藤も分析していた。そういう時こそチーム全体がしっかりと意思を統一させる必要がある。相手にはケイヒル(エバートン)とキューウェル(リバプール)という強力な切り札がいることを忘れてはならない。
これまでの3試合のように数少ないポイントだけ気をつければいいというわけにはいかない。相手が強豪・オーストラリアだからこそ、より柔軟な発想、高度な判断力などが求められるのだ。「こういった大会でこそ本当の部分が見えてくる。強さや実力も現れる」と鈴木も話していた。オシム監督が1年がかりで培ってきたものを発揮し、強い気持ちを持ち続ければ、勝利の女神は日本に微笑む。明日は自信も持って堂々とミーディンスタジアムのピッチに立ってもらいたい。
以上
2007.07.20 Reported by 元川悦子
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