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【J2:第29節 札幌 vs 東京V レポート】スリリングだったラスト10分間。フッキのスーパーゴールと石井のファインゴールにスタンドは熱狂。(07.07.22)

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7月21日(土) 2007 J2リーグ戦 第29節
札幌 2 - 2 東京V (16:03/札幌厚別/8,720人)
得点者:'84 曽田雄志(札幌)、'85 フッキ(東京V)、'88 フッキ(東京V)、'89 石井謙伍(札幌)

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試合終盤の得点の奪い合いは非常にスリリングだった。84分に札幌が先制点を奪うと、85分、88分にフッキがシュートを決めて東京Vが逆転。これで勝負ありかと思われたが、89分のCKで途中出場の石井がニアに走りこんで頭で流し込み、札幌が引き分けに持ち込んだ。「ああいう形になるとは予想もつかなかった」と札幌・三浦監督が振り返ったように、残り10分からの攻防は一瞬たりとも目の離せない激しいものだった。

しかし、である。この試合は首位を走る札幌と、ここ最近調子を上げている4位東京Vとの対戦。厳しい言い方になるかもしれないが、どちらもリアルにJ1昇格を目論んでいるチームであるにも関わらず、詰めの甘さが目に付く試合だった。

84分に札幌が挙げた先制点はセットプレーからDF曽田が頭で合わせて決めたもの。もちろん、この場面での曽田のジャンプは非常に高さがあり、タイミングもバッチリだった。だが、東京Vは前回の対戦でも同じようにセットプレーから曽田にヘディングシュートを決められて敗れている。そうしたことを踏まえれば、東京Vは曽田に対する警戒をより強めてこの試合に臨む必要があったはずだ。この得点シーン以外にもリスタート時に曽田へのマークが甘い場面がこの試合では何度もあった。

札幌にも同様のことが言えるだろう。「とにかくフッキを抑えられるかどうかがポイントだと思っていた」と三浦監督は話していたが、それまで何度か突破を許しながらも、最後のエリアではしっかりと対応していたはずのフッキへのマークが得点直後には気の緩みからか甘いものになってしまっていた。88分のスーパーゴールこそ手のつけられないほどに見事なシュートだったが、それでも寄せが甘かったことは間違いない。

そして再び東京Vである。フッキのスーパーゴールにより勝利をほぼ手中に収めたかのように思われた。第1、第2クールでの対戦に敗れた東京Vが敵地でのリベンジに成功するかに見えた。しかし、2−1とリードしてからの東京Vは落ち着いてボールをキープすることができず、マイボールを簡単に失ってしまったり、無駄なファウルでリズムを乱してしまっていた。そして、安易なクリアで同点ゴールにつながるCKを献上してしまったのである。時間帯、そして札幌がセットプレーに強さを持った相手であることを考えれば、もう少しセーフティかつ狡猾な試合運びをすべきだった。

この先の第3、第4クールではひとつひとつの勝ち点が非常に大きな意味を持つようになる。そうしたことを考えれば、J1昇格を目論むチームにはより丁寧かつ入念な試合の運び方が求められるだろう。この試合ではどちらにも勝ち点3を取る充分なチャンスがあった。そして双方が自らそれをフイにしてしまった印象がある(その意味ではドローという結果は妥当なのだが)。

もちろん、悪い部分ばかりではない。フッキの電光石火の2ゴールで、完全に東京Vに勝利が傾きかけていたなかで、最後まで諦めずしっかりとドローに持ち込んだ札幌の粘り強さは「さすが首位」と思わせるものだったし、前回対戦時と同じように曽田に決められてムードが悪くなりかけながらも、猛然と札幌ゴールへと向かっていった東京Vの攻撃陣のメンタリティは賞賛に値するものだった。悪い部分があれば良い部分も必ずあり、良い部分があれば悪い部分も必ずあるという、サッカーの奥深さをあらためて感じさせられた一戦だった。

計4ゴールが生まれた試合終盤は、フィールド上とスタンドとが一体になっている雰囲気を感じた。厚別での100戦目に相応しい盛り上がりだったと思う。

以上

2007.07.22 Reported by 斉藤宏則
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