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【日本 vs サウジアラビア プレビュー】3年前も苦戦した準決勝。アジアカップ史上、一度も負けていないサウジアラビアを破って3連覇へ王手を賭けたい日本(07.07.25)

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●日本代表 アジアカップ2007 準決勝
7/25(水)22:20キックオフ/ベトナム・ハノイ
日本 vs サウジアラビア
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TV放送:テレビ朝日系列:21:54〜24:20/NHK-BS1:22:10〜24:20
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対戦国分析/サウジアラビア編


「事実上の決勝戦」といわれたアジアカップ準々決勝・オーストラリア戦を辛くも勝利し、首尾よくベスト4へ進んだ日本。3連覇への大きな関門は越えたが、ここで安心している暇はない。中村俊輔(セルティック)が「準決勝はいちばん難しい。ちょうど5試合目で疲労もたまっている。タフな試合になることは間違いない」と話すように、明日25日の準決勝・サウジアラビア戦(日本時間22:20キックオフ/ハノイ)は、より熾烈なゲームが予想されるからだ。
 現に2004年中国大会でも、準決勝・バーレーン戦は準々決勝・ヨルダン戦以上に厳しい戦いを強いられている。日本は敗色濃厚の事態に追い込まれ、後半終了間際の中澤佑二(横浜FM)の劇的なヘッドで同点に追いつく。そして延長に入ってから玉田圭司(名古屋)の決勝ゴールで相手を突き放したが、まさに薄氷の勝利だった。その一戦を経験しているからこそ、中村俊からも「いちばん難しい」というコメントが出てきたのだろう。
 イビチャ・オシム監督も「サウジは非常にいいチーム。札幌で戦った時とは違う、完全に新しいチームとなり、よりアグレッシブでモダンなサッカーをする」と警戒していた。しかし日本はアジアカップ史上、サウジアラビアに一度も負けていない。92年広島大会、2000年レバノン大会の決勝でもこの相手を撃破し、タイトルを獲っている。相手は屈辱の歴史を払拭すべく、猛然とぶつかってくるだろうが、日本としてはまず相手の卓越したスピードと高度なテクニックを抑え、ゲームを支配するところから戦いを始めたい。

 7月9日のグループリーグ初戦・カタール戦から約2週間。ハノイにとどまってじっくりと調整を行いながら、1つ1つハードルを乗り越えてきたオシムジャパン。試合をこなすごとにチームの連携は深まり、攻守両面の連動性も向上してきた。中村俊が「オシム監督の下でサッカーをやるようになって走る質が変わってきたし、いろんなアイディアが出るようになった」と話すように、攻撃のバリエーションも増え、彼や遠藤保仁(G大阪)ら攻撃主体の選手たちも確実に走る量が増えた。指揮官の求める「考えながら走るサッカー」は着実に結実しつつあるのだ。

 そんな中、対峙するのが中東の雄・サウジアラビア。彼らはインドネシア、韓国、バーレーンと強豪揃いのD組を1位通過した。そのままインドネシアにとどまって準々決勝でウズベキスタンを迎え撃ち、立ち上がり早々のカウンターで先制。後半には中央で小気味よくショートパスをつないで2点目を奪って勝利した。が、彼らは日本より1日少ない中2日で準決勝を戦わなければならず、さらにジャカルタからハノイへの移動もあった。ヘリオ・アンジョス監督も「我々は12時間もかけて移動した。この大会日程には問題がある」と不満を口にしたほど。コンディション面では日本に分がありそうだ。
 それでも彼らの鋭い攻撃を甘く見てはいけない。相手にはYasser Al Qahtani(20番)とMalek Maaz(9番)という強力2トップがいる。左サイドを疾走してくるAbdulrahman Al Qahtani(18番)も加わり、彼ら3人は切れ味抜群のプレーで日本の守備陣を翻弄してくるだろう。
 オーストラリア戦でビドゥカやアロイージ、キューウェルといったFW陣を封じた中澤、阿部勇樹(浦和)ら守備陣だが、今回の相手は特徴が異なる。スピードを殺すことをまず第一に考えなければならない。幸いにして右足首ネンザでリハビリ中だった右サイド・加地亮(G大阪)の復帰が可能となった。彼と左サイドの駒野友一(広島)、ボランチの中村憲剛(川崎F)、鈴木啓太(浦和)らが協力した組織的守りが求められる。
 24日夜に行われた前日練習でも、オシム監督は高原直泰(フランクフルト)をYasser Al Qahtani、佐藤寿人(広島)をMalek Maaz、山岸智(千葉)をAbdulrahman Al Qahtaniに見立てて、徹底的に守りの連携を確認。練習後にも最終ラインの4人と鈴木を集めて「センターバックとサイドバックの間を突かれないようにしっかりとスペースを締めろ」と指示を出した。念には念を入れて守備意識の強化を図ったのだ。
 敵将は記者会見で「日本とサウジアラビアのサッカーは似ている」と繰り返した。確かに今大会のサウジアラビアは過去のような「自陣に引いてカウンターを狙う」といったシンプルなスタイルではない。時にはボールをポゼッションしながら、ショートパスを駆使して相手を崩す時もある。ウズベキスタン戦の2点目などはまさにその象徴だ。そんな攻撃パターンがあることも頭に入れつつ、中村俊や遠藤らにも今まで以上に守備意識を高めてほしい。

 今大会の日本は毎試合1失点ずつしている。それでも勝っているのは、確実に点を取っているから。高原は4ゴールで得点王争いのトップに立っているし、巻誠一郎(千葉)もベトナム戦で2点を挙げている。遠藤も2列目の飛び出しから得点チャンスを作り、中村俊は遠目からのシュートを得点にしている。「今回は自分ももっとタイミングを見ながらゴール前に飛び出したい」と中村憲も意欲的だ。今の日本なら、ボールウォッチャーになりやすく、サイドチェンジやナナメのボールに弱いサウジアラビア守備陣を十分崩せる。とにかく明日は早く先手を取りたい。
 ここで勝てば、日本はいよいよ3連覇へ王手をかけることになる。オシム監督の目指すサッカーをより完成度の高いものにするためにも、ファイナル進出は必要不可欠だ。もちろん過信は禁物だろうが、今大会の激戦を勝ち抜いてきた自信は前面に出していい。そして最後はメンタルだ。気持ちの強い方が勝つ。そのことを忘れず、ハノイでのラストゲームで全力を出し切ってもらいたい。


以上

2007.07.24 Reported by 元川悦子
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