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【AFC アジアカップ2007】対戦国分析 / 韓国編:国内組主体の韓国だが、金珍圭、金正友、チョ ジェジンのJリーグ組が軸。得点力不足に悩む彼らにスキはある(07.07.27)

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●日本代表 アジアカップ2007 3位決定戦
7/28(土)21:35キックオフ(日本時間)/インドネシア・パレンバン
日本vs韓国
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・テレビ中継:テレビ朝日21:00〜23:41、NHK BS1 21:10〜23:35
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 アジアカップ3位決定戦の相手・韓国。かつて大宮アルディージャ、京都パープルサンガ(現京都サンガFC)で指揮を執ったピム・ファーべーク監督、柏レイソルなどで大活躍した洪明甫(ホン ミョンボ)コーチがチームを率い、清水エスパルスのチョ ジェジン、名古屋グランパスエイトの金正友(キム ジョンウ)、昨季までジュビロ磐田に在籍した金珍圭(キム ジンギュ=全南ドラゴンズ)が軸をなすなど、今回の彼らは日本のファンにとっても非常に馴染み深いチームといえる。

 その韓国だが、自国開催だった1960年以来優勝から遠ざかるなどアジアカップは得意ではない。前回の2004年中国大会は8強止まり。そんな苦手意識が災いしたのか、朴智星(パク チソン=マンチェスター・ユナイテッド)や李栄杓(イ ヨンピョ=トッテナム)ら海外組が負傷欠場している影響か、今大会もインドネシア、サウジアラビア、バーレーンという強豪揃いのD組で大苦戦を強いられた。

 日本が準決勝で敗れたサウジアラビアに1−1のドローで発進したものの、バーレーンに1−2で逆転負けを喫し、一時はグループリーグ敗退の危機にさらされた。それでも最終戦でインドネシアに1−0で勝ち、2位で準々決勝進出を果たした。だが決勝トーナメントもいきなり優勝候補のイランと対戦。スコアレスのままPK戦にもつれ込み、守護神・李雲在(イ ウンジェ=水原三星ブルーウィングス)のナイスセーブで何とか4強入りを果たす。しかし準決勝・イラク戦でも得点力不足を露呈。またもスコアレスのままPK戦となったが、新進気鋭のレフティ、廉基勲(ヨム ギフン=全北現代)が外し、最後には金正友がポストに当てて万事休すとなってしまった。

 かくして日本と3位決定戦を戦うことになったわけだが、最近の両国の対戦を見てみると、ジーコジャパン時代は2勝1敗1分と分がいい。直近の対戦は2005年夏の東アジア選手権決勝(大邱)。巻誠一郎(千葉)や駒野友一(広島)、今野泰幸(F東京)らが代表デビューを飾った大会だったが、韓国戦はいつものように厳しい戦いとなる。試合内容は相手の方が押していたが、日本はここ一番の勝負強さを発揮。途中出場した中澤佑二(横浜FM)の左足のボレーシュートが炸裂し、1−0で辛くも勝利を収めたのだった。

 その後、韓国はアドフォカート(現ゼニト・サンクトペテルブルク)に指揮官が交代。2006年ドイツワールドカップ予選を戦い、本大会ではフランスに引き分けるなど、闘争心あふれるスタイルを取り戻した。ドイツの後は2002年日韓ワールドカップでヒディング(現ロシア代表監督)、2006年はアドフォカートの下でコーチを務めたピムが昇格。近未来の代表監督といわれる洪明甫とともに新たなチーム作りを進めている。

 ピムはまず新戦力の発掘に乗り出した。今大会も廉基勲を筆頭に、Kリーグで活躍する80年代生まれの若手が大半を占めている。「今回のアジアカップは若手に国際経験を積ませる大会」と位置づけているのだ。

 彼らの基本布陣は4−2−3−1か4−4−2。最終ラインは右から呉範錫(オ ボンソク=浦項スティーラース)、姜敏寿(カン ミンス=全南ドラゴンズ)、金珍圭、金致佑(キム チウ=全南ドラゴンズ)でほぼ固定している。彼らは1対1の強さと高さ、安定感を兼ね備え、サウジアラビアの強力FWマレク・アルハウサウィ、あるいはイランのハシェミアン、イラクのユーンスらを封じてきた。この最終ラインの守備能力の高さは侮れない。簡単には崩せないだけに、日本としても工夫が必要である。

 中盤は31歳のベテラン・金相植(キム サンシク=城南一和天馬)か金正友、孫大鎬(ソン デホ=城南一和天馬)の3人をボランチに併用してきた。日本戦ではどうなるか分からないが、金正友が中盤の軸になっているのは間違いない。彼の展開力と前線への飛び出しには注意が必要だ。

 前線に関しては、イラク戦ではチョ ジェジンを1トップに置いて、右に崔成国(チェ ソングク=城南一和天馬)、トップ下にスペインでのプレー経験を持つ李天秀(イ チョンス=蔚山現代ホランイ)、左に廉基勲を配置していた。しかしインドネシア戦では右に李天秀、トップ下に金正友、左に崔成国を置くなど、このあたりの選手起用も対戦相手による。しかも2列目の3人は流動的にポジションを変えてくる。李天秀が左に流れて崔成国が中央に回るなど、選手たちには自由が与えられている。この動きをつかまえることも日本にとっては大事になる。

 全ての攻撃がチョ ジェジンを中心に始まることも忘れてはいけない。ターゲットマンとしての彼の能力の高さはJリーグでも折り紙つき。普段にも増して徹底したマークが求められるだろう。時間帯や試合展開によっては、彼と現在ミドルスブラでプレーする李東国(イ ドングク)の長身FWを並べてくることもある。イラク戦終盤を見ていても2人の高さはかなり迫力があっただけに、気になるポイントといえる。しかし日本にとって朗報なのは、彼らが決定力不足にあえでいること。点が取れないゆえに韓国はこの大会で苦しんでいるのだ。

 とはいえ、今大会の韓国は新たな陣容や選手たちのテストという意味合いが強く、チームを固定してはいない。このため、3位決定戦でも誰を先発させてくるかは不透明だ。日本のオシム監督も疲労の濃い選手を休ませる考えを示唆しており、若い選手にチャンスが与えられる可能性も十分にある。今回の日韓戦は両国の未来を占うフレッシュな対戦になりそうだ。

以上

2007.07.27 Reported by 元川悦子
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