●アジア女子サッカー2008最終予選(北京オリンピック2008最終予選)
2007年8月4日(土)19:00キックオフ/ベトナム(Lach Tray Stadium)
ベトナム女子代表 vs なでしこジャパン
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長きに渡って行われてきた北京五輪最終予選。いよいよ出場決定をかけた試合が行われる。戦いの地はベトナム(ハイフォン)だ。6月10日に行われたアウェイ韓国戦の時も出場決定のチャンスはあったが、他会場の結果に左右される条件付きのものだった。
何より第一条件であった「勝利」を逃したため、出場決定は持ち越されていた。今回は自らの力で勝利を掴めば、文句なしにその手には五輪出場権も握ることになる。
ベトナムはこの最終予選で初めて対戦した相手だ。ワールドカッププレーオフを戦ってまもない日本に重さが残る中、これまで格下とされてきたベトナムに対して日本は苦戦を強いられた。もちろんその理由は日本のコンディションの悪さだけでなく、ベトナムが組織力をアップさせ、見違えるような動きを見せたことにもあった。ベトナムは日本と同様に、フィジカルに恵まれているとは言い難い。アジアではBグループ入りできるか否かという実力だ。
力をつけるためには体の弱点をカバーする“組織力”が必要だった。お手本は言うまでもなく“なでしこジャパン”である。特に人気が高いのが荒川恵理子(日テレ・ベレーザ)である。ベトナムにとって日本はあこがれのチームなのである。大会などで対戦後になでしこジャパンのメンバーに握手を求める表情一つ見てもその思いの深さは伝わってくる。
一歩ずつ、しかし確実に成長しているそんなベトナムに対し、日本は“格”の違いを見せつけるようにゲームを組み立てるが、その守備を崩しきれず、ゴールを挙げるのにかなり手こずった。澤穂希、酒井與恵(ともに日テレ・ベレーザ)の2発で白星を手にしたものの、2−0というスコアには引き上げてくる選手の表情も曇りがちであった。そういった意味でも、このベトナム戦は内容の上でもしっかりと結果を出したいところだ。
今回、なでしこジャパンはベトナム入りする前にアメリカ遠征を行っている。世界のトップレベルにあるアメリカ女子代表と対戦するためだ。この試合では1−4と完敗しているが、自分たちの力を再認識することが出来たはずである。そのままベトナムへ入ったなでしこジャパンは30℃を軽く越える暑さの中でトレーニングを行ってきた。
この予選では様々な布陣を組んできた大橋浩司監督。これまでは個のレベルを上げるトレーニングを重点的に行ってきた大橋監督が“世界基準”で選手の起用を含めた戦術のバリエーションを本格的に増やし始めたのだ。ベトナム戦でもまた新たな布陣が見られるのかにも注目したい。
17時キックオフとはいえ、厳しい暑さが十分に残っているピッチでの戦いは何が起こるかわからない。“負ける相手ではない”はずの相手と戦うアウェイ。チャレンジャーでいられる立場にないだけに簡単な試合ではない。自分たちのプレーが“見られている”ことを忘れず、自信を持って、けれど過信することなく目標に向かって自分たちの持つ力を発揮してほしい。
以上
2007.08.03 Reported by 早草紀子
J’s GOALニュース
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