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【J2:第32節 徳島 vs 福岡 レポート】徳島の攻撃力はやはりまだ福岡のそれに及ばず。ホーム2勝目は思った以上に遠い道のり。(07.08.04)

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8月3日(金) 2007 J2リーグ戦 第32節
徳島 0 - 3 福岡 (19:04/鳴門大塚/2,093人)
得点者:'36 アレックス(福岡)、'64 リンコン(福岡)、'87 アレックス(福岡)

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徳島0、福岡3。この一戦のスコアが今の両者間にある攻撃力の差をそのまま表していると言える。いや、プレーひとつひとつの精度を含めた細部にも目を配れば、きっとその差はスコア以上と言わなければならないだろう。
いずれにせよ、新しいスタイルが芽生え始めたとはいえ、徳島の攻撃力を成熟に近づく福岡のそれと比較するのは早過ぎたようだ。

確かに立ち上がり15分は徳島もうなずける形を作った。前線に張る長谷川を熊林、片岡がいい距離感でフォロー。その2人が空いたスペースでボールを受けて、中距離からではあるがゴールマウスを捉えるシュートを放ち、期待の高まる滑り出しを見せた。

しかし、その時間帯を過ぎた途端、形勢は逆転する。落ち着きを取り戻した福岡が急激にペースを上げて一気に主導権を強奪すると、36分には好調を維持するアレックスがゴール前でのこぼれ球に素早く反応して先制点を挙げる。また、迎えた後半もボール支配で上回る福岡の勢いは止まらず、CKからリンコンが2点目、さらに徳島が得点を求めて前がかりになった終了直前にはダメ押しとなる3点目を、またしてもアレックスが冷静に決めて徳島の息の根を止めた。

と、試合全体の流れはこれくらいにして、ここからは両チームの攻撃に明らかな差を生み出した大きなポイントに注目したい。そのポイントとは『サイドの活発さ』であった。

4バックを採用する徳島としては、左の片岡、右の小山に冨士、青葉という両サイドバックを絡ませ攻撃に幅を持たせたかったはずだ。が、その片岡や小山が中央へと入りスペースを空けても、福岡の攻撃を警戒する余りキーとなる両サイドバックが高い位置へなかなか出てこれない。もちろんただ前へ出ればいいというものではないが、彼らのプレーエリアは低すぎたように思えてならない。これでは攻めの厚みも出ず停滞し、サイドから攻略することなど叶わないだろう。

対して3バックの福岡は久永、田中がハッキリとタッチライン際に位置取り。しかも、「変化を付けたかった(リトバルスキー監督談)」ことで30分過ぎには両選手のポジションを入れ替えるなど、チームとしてサイドの活性化にこだわった。するとそれが的中。サイドでしっかり起点を作るとともに、左右への大きな展開も生み出して徳島守備陣のバランスを崩すことに成功する。事実、先制点が生まれたきっかけは徳島のDFライン前にポッカリ空いたスペースで宮崎がボールを受けたことであった。

また、田中と久永は1対1の場面になると積極的にドリブルで仕掛けた。「前半はボールを受けて縦に突破していく場面を多く作れました」と田中自身も振り返ったが、それが徳島の両サイドバックを後方へ押し込め、サイドエリアでの優位を握る要因になったのは間違いない。そして、福岡のこうした『サイドの活発さ』の追求が結果的に自らの攻撃力そのものを高めたとも言える。

最後に話を徳島へ移すと、チームはこれで5連敗となり、第3クールに入って未だ勝ち星を挙げられない状態が続く。「選手たちはいろんな部分でタフにやろうとしており、決して投げているわけではありません。次の戦いに向けて真摯に取り組んでいます」と今井監督も選手たちをかばったが、やはりピッチに立つ彼らに何かが足りないことは否めない。

そして、奮起を促す意味も込めて敢えて苦言を呈すが、GK鈴木にはもう一度自らのプレーを見つめ直してもらいたい。CKのハイボールを飛び出しながら触れないという大きなミスを1試合で2度繰り返していては失点も免れない。事実その2度目が明暗を分ける2失点目に繋がってしまっているのだから。

新しいスタイルを模索しながら戦い続ける徳島は今後真に生まれ変わることが出来るだろうか。また福岡はこの3連勝の勢いを次にも継続し勝ち点を積み上げていけるだろうか。
両チームの今後を見守りたい。

以上

2007.08.04 Reported by 松下英樹
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