8月5日（日）J2 第32節 草津 vs 札幌（19:00KICK OFF/群馬陸）
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※オートプレーの為、実際のメンバーと異なる場合があります。また一部選手はエディットして作成・追加しています。ご了承ください。

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首位をひた走る札幌に対して、今季１勝１分と負けを許していない11位の草津。相性が良いのか、それとも、ただの偶然か。12試合連続で勝ち星から見放され、長いトンネルに入っている草津が今節も札幌から好結果を残すようだと、もはや偶然で片付けるわけにはいかない。この試合で札幌が白星を逃すと、２位京都の結果しだいで首位陥落もありえるだけに、注目のゲームとなる。

第１クールの対戦では、ダヴィのヘッドで札幌に先制されるも、氏原がセットプレーから２点を叩き込み、２対１と逆転勝利。第２クールでは堅守・札幌に２度のリードを許しながらも粘りを見せ、２対２の同点に持ち込んだ。「札幌戦だけは点を取られても、追いつける雰囲気がある。札幌はきっちりとしたサッカーをやってくるので、うちとしては戦いやすいことは確か。過信ではなくて、自信を持って戦う」と鳥居塚。草津は精神的アドバンテージを有効に活用したいところだ。

札幌戦を迎えるにあたって、草津は、ＤＦチカの出場停止が解けるなど、プラス材料が多い。前節水戸戦では新ブラジル人ＦＷカレカがデビュー。初ゴールこそは見られなかったものの、181センチ80キロの体躯を活かした突破から、数々のチャンスを作り出した。また、ペナルティエリア内でキープし、ヒールでラストパスを送るなど器用な一面も披露。植木監督も「ペナルティエリア内で仕事ができることが大きい。可能性を感じさせた」と合格点を与えた。秋葉は「個人的にもかなり高いものを持っている。うちは動く選手が多いから、カレカには前線でどっしりかまえて仕事をしてもらいたい。まだ遠慮が見られるが、コミュニケーションを図ればもっと良くなるだろう」と話す。カレカの強烈なシュートが札幌戦で炸裂すれば、札幌の守護神・高木も反応できないはずだ。

草津としては、札幌の攻撃のキーマン西谷の出場停止も追い風だ。鋭いドリブルと決定力、そして正確なプレイスキックを併せ持つ西谷の不在は、札幌の攻撃力ダウンにつながる。今季、草津が札幌に許した３失点のすべてに西谷が絡んでいるだけに、草津守備陣としては恵まれた状況となる。

第２クールまでは首位を独走していた札幌だが、ここに来て２位京都との差が急激に詰まり始めている。ここまでの28試合を半分に区切ると、前半の14試合中10試合が無失点試合だったのに対して、後半の無失点試合は５試合のみ。最少得点で勝ち切るゲームができなくなってきていることは間違いない。下位チームに苦戦するゲームも多く、草津がつけ入るチャンスも十分にありそうだ。

草津にとって首位クラブをホームに迎えることは大きなモチベーションとなる。札幌との２試合で３ゴールを挙げているコンサドーレキラーのＦＷ氏原は「札幌戦ではうちのサッカーができていることが、良い結果につながっている。ゴールを決めて札幌を首位から降ろしたい」と闘志を燃やす。氏原とカレカの新２トップがホームでどんなコラボレーションを魅せるかも楽しみの一つとなる。２カ月以上も勝利を挙げていない草津は、札幌を首位の座からひきずり降ろすことで、復活の狼煙（のろし）を上げたいところ。そのための材料は揃っている。

以上

2007.08.04 Reported by 伊藤寿学