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【J2:第32節 鳥栖 vs 湘南 プレビュー】今季2戦2敗、しかも大敗を喫している鳥栖が湘南を迎え撃つ。対湘南戦の秘策は・・・。 (07.08.06)

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8月6日(月)J2 第32節 鳥栖 vs 湘南(19:00KICK OFF/鳥栖)
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※オートプレーの為、実際のメンバーと異なる場合があります。また一部選手はエディットして作成・追加しています。ご了承ください。
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高校総体の影響で、月曜日開催となった鳥栖対湘南。今季のこの対戦カードは、お互いの予想以上の結果を残している。第10節は5点差、第22節は3点差が付いた内容となり、鳥栖にしてみれば勝ち点だけでなく得失点差にも大きな影響を与えている。

その大きな要因は、湘南の10番アジエルの働きによるところが大きい。アジエルが鳥栖の中盤をことごとく切り裂き、鳥栖に突け込む隙を与えなかったからである。アジエルに引っ張られるように他の選手も鳥栖陣内で面白いようにボールを回してフィニッシュまで持って行った。この湘南のキープレーヤーを押さえることが、鳥栖にとっては重要な戦略となるのは間違いない。

これまでの鳥栖は、「全員で耐えて、1点を全員で奪う」サッカーをしてきた。これは、怪我や出場停止で思うようなメンバーを組めないことと、対戦相手が有効な鳥栖対策を講じてきたために止むを得ない戦い方だった。しかし、岸野監督の本心は別のところにあるようだ。「けが人も戻ってきたし、リーグも佳境に入ってきた」(岸野監督/鳥栖)とここからの巻き返しを図っている。「第3クールが一番大事」(同)とも口にした。そのためには負けられない一戦となるのが、今節の鳥栖スタジアムである。

では、どのようにして湘南のキーマンを押さえるのか・・・そこはスタジアムで確かめて欲しい。アジエルのポジションは左サイドMF。時に中に入って攻撃の起点となる。前線が空けば、飛び込んでフィニッシャーとなることもある。鳥栖は、彼を自由にさせないためにマークをつけるのか、活動エリアを消すのか・・・。もう一つ、アジエルを自由にさせない方法がある。それは、鳥栖がボールを支配し続ければ良い。鳥栖がポゼッションし続ければ、湘南は自由に攻めることができない。守備から入るのではなく、ボールをつなぐことができる選手を起用すれば良い。展開のできる選手を中盤に起用すればなお良い。しかも、スペースに飛び込むことができる選手を前線に起用すれば、それだけ湘南DFを下げることができる。そして、自分から仕掛ける選手を起用すればおのずと好機が増えてくる。

鳥栖の攻撃にも高さと強さが加わった。金信泳は試合を重ねるごとに連携が取れだした。藤田と並ぶFWは、湘南DFとて安泰とは言い切れない。そこにどれだけボールを供給できるかが、鳥栖の得点力増減のキーとなる。

対する湘南の攻撃は多彩である。アジエルが中に入れば、坂本がサイドに開いて攻撃に幅を持たせる。新加入のFWエドワルド・マルケスは左サイドに流れることが多い。そうなると加藤が前線に顔を出す。原は常にDF裏を狙い続け、DFを混乱させる。とても厄介な攻撃陣容ではあるが、ポイントがはっきりしているだけに鳥栖は惑わされないように落ち着いて連携を取ればよい。

過去2試合は、湘南の良いところだけが出た。が、鳥栖にも意地がある。今節、鳥栖が何かやってくれそうだ。お互いに上位に離されないためには、落とせない試合である。今節の鳥栖スタジアムも熱くなりそうだ。

試合は勝つために行い、プレーはシュートを打つために行う。片方が攻撃を行えば、他方は守備になる。攻撃に起点があれば、守備はそこを機能させまいと人が寄せる。そこの駆け引きが、サッカー冥利であり、ボールが無いところでもドラマが生まれる。今節の鳥栖スタジアムは、ボールだけを追っているともったいない。

以上

2007.08.05 Reported by サカクラゲン
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