★U-17ワールドカップ韓国2007メンバー

●城福浩監督（U-17日本代表）:

Q:選考基準は？
「05年に立ち上げの時から、アジアで、世界で戦う時に、『人とボールが動く』というコンセプトの元に切磋琢磨してきたんですが、今回も世界と戦う上で、それをやり通した中で、勝負にこだわれるメンバーということで選びました」

Q:以前より『選考は辛い』といっていたが、今メンバーを選んでの心境は？
「ご指摘のように、最終メンバー21人を選ぶということは、誰を落とすかという作業でもありました。選手は時間が押し迫れば迫るほど、どういう意味合いを持ったキャンプなのかを理解した上で、非常に高いモチベーションでプレーをしてくれたと思います。

自分達が目指すサッカーをやりながら、自分の個性を出すということを2年半やってきているので、それを完全に理解した上で自分の力を100％出してくれた選手に接すれば接するほど辛い決断でした。ただ、これが終わりではないし、選ばれた選手、落ちた選手を含めて登録している30名が同じチームだと思っていますし、韓国にいけなかった選手も含めて戦って行きたいと思います」

Q:初戦のハイチ戦にむけて、どのようは準備を？
「僕達が一番大事にしていたのは、普段どおりの力を出すということでした。持っている力の100％を出すことが一番大事であると。それを出すのは簡単ではありませんが、そういう元々の考え方のもとに、普段どおりのトレーニングをやり、試合をむかえるのが僕達のやり方です。

もちろん相手対策もありますし、ワールドカップという特別の試合ということもありますが、僕らが普段と変わったことをしたら、選手も普段と変わった心境でピッチに立つことになってしまうので、とにかく普段どおりに送り出したいと思います」

Q:93年以来のアジアでの開催だが、地理的有利があるのでは？
「もちろん他の大陸での大会なら、僕達も時差対策をしなくてはいけないのですが、ナイジェリアなどもだいぶ前から現地入りするなどして対策をしてくるので、気候そのものが有利かといわれると分からないです。ただ、韓国ではプレ大会もやりましたし、食事の面など日本と大差がないので、マイナスの要素はないかもしれません」

Q:柿谷選手がプロでは唯一の選出ですが、期待は？プレ大会でナイジェリアに大敗しているが、どういった修正してきたのか？
「2年半のチーム作りの中でなかで、誰かに頼ったチーム作りはしてこなかったつもりです。日本の良さを最大限に活かしながら、最後の攻撃の部分では個性をだすと。という部分では、柿谷を含めて他の選手にも期待は同じです。ただ、彼はJリーグで試合をしてきているという意味では、その部分での経験を出して欲しいです。

ナイジェリアにはプレ大会で0-5で負けたんですが、僕達は常に格上の相手に対して精一杯の力を出して、対等に試合をすることで前進してきていると信じています。プレ大会の段階では確かにナイジェリアは格上でしたが、僕らにとっては進歩をする上での刺激であったと思っています。

個人の差、チーム力の差が点差だったと思いますが、世界に対して日本の特徴、体格などを考えた時に、やってきたサッカーを突き詰めるしかないと考えていますし、それを踏まえたメンバー選考ですから、いかに主導権を持てる時間を多くするかが勝負だと思います。細かい部分は確認しますが、その質をあげていくのがメインになると思います。最大唯一の目標が崩れることがないように対策していきたいと思います」

Q:プレ大会を通じて、ここは世界に通用すると手ごたえを感じた部分は？
「一言で言うのは難しいんですが、プレ大会でワールドカップに出てくる8チームが出てきた中で、3位になったことは自信になりました。内容も2年半のなかでいろんなタイプのチームとやってきて、リスクを背負った中で自分たちの目指しているモビリティのあるサッカーをやろうとして、負けたこともありましたが、試合にならなかったことはほとんどなかったということは自信を持ってもいいと思います」

Q:具体的な目標は？
「このチームで1試合でも多く試合をやりたいと思います。もちろん3試合では終わりたくないです」

以上

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【U-17日本代表 FIFAU-17ワールドカップ韓国2007 スケジュール】
8月19日（日）19：00　ハイチ代表
8月22日（水）20：00　ナイジェリア代表
8月25日（土）19：00　フランス代表
8月29日（水）、30日（木）　17：00／20：00　決勝トーナメント（ベスト16）
9月1日（土）、9月2日（日）16：00／19：00　準々決勝
9月5日（水）、6日（木）19：00　準決勝
9月9日（金）16：00／19：00　3位決定戦／決勝戦