8月29日(水) 2007 J1リーグ戦 第23節
広島 0 - 5 F東京 (19:04/広島ビ/7,122人)
得点者:'18 梶山陽平(F東京)、'54 赤嶺真吾(F東京)、'87 平山相太(F東京)、'88 福西崇史(F東京)、'89 平山相太(F東京)
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●原博実監督(F東京):
「広島の試合は、日産スタジアムで見た。いいチーム状態だったし、横浜FMに勝ってもおかしくなかった。連敗した時もあったけれど、広島はずっといいサッカーをしていた。ウェズレイがいなくても、佐藤を中心にねらいが徹底していた。
我々は、柏・浦和といい試合をしていたのだが、なかなか結果が出ない。ただ、自分たちの力を信じてやろう、と。広島はいいチームだが、開幕でカウンターからやられているし、そこに気をつけながら戦って、勝ち点をとろうと思って入った。
一番のポイントは、今野を中盤に戻したこと。茂庭がまだ不安定なところは、確かにある。でも、チームとして今野をどこかでボランチに戻さないと、勢いが出ない。茂庭に賭けて、中盤を今野と梶山にやらせた。そして、栗澤。一時、コンディションを崩して、メンバーから外したこともあった。今日は彼が左サイドで駒野の上がりを防いだり、ボールをキープして福西や赤嶺を生かしたり。いいバランスをとってくれた。
嬉しかったのは、2点をとった後も守るのではなく、点をとりにいったこと。今日は5点をとったが、広島が悪かったとは思わない。ただ、平山や鈴木規郎を含め、みんなが点をとりにいった結果だ。赤嶺、平山といった日本人のストライカーに、やっとめどがたってきた。今日はルーカスがいなかったのでどうか、と思ったが、それ以上の活躍を二人が、福西や栗澤がやってくれた。
ただ、またすぐに試合がある。今年は、いい試合をやった後、だめになることが多い。次の神戸戦も、こういういい試合をやることが大切」
Q:一番、よかったところは?
「1点とると、これまでは守ろうとしすぎた。前半、梶山のすごいフリーキックが入ったが、その後危ないシーンもあった。でも、最後まであきらめずに、集中して守った。点をとった4分後に追いつかれたりしていたのだが、そこをみんなで声をかけあってやっていた。我々に足らないのは、そこなんじゃないか。一人一人はよく頑張れるようになったんだけど、ちょっとしたことで点をとられてしまう。そこをみんなで声をかけあうことでカバーし、協力しあって、みんなで最後まで粘っていこう、ということができた。前半、追いつかれていたら、またバタバタってなってしまっただろう。そういう面で、後半の危ないシーンも含め、塩田が踏ん張ってくれたことはよかった」
Q:今日の試合はやってくれると思う、と言っていたが。
「いつもそう思っている。大切なのは、試合内容がよかったのに、結果が出ないことで自信をなくすことがよくない。自分の力、仲間の力を信じて、こわがらずにやっていこう、と言っていた。勝てないと、まわりからいろいろ言われる。チームもクラブも。それも、みんなで跳ね返していこう、と。いろいろアンラッキーなこともあるけれど、それを自分たちの味方にするには、最後まで助け合って、声をかけあって、身体を張って。そこから生まれるんじゃないか、という話だけはした。それを今日、みんながやってくれた。それは嬉しいし、続けていかないと。今日の試合も、こんな点差がつく試合ではない。一歩間違ったら、逆転されていた。今日の試合を続けていくこと。自信をもってやっていくこと。
チーム内での競争も芽生えた。今日、平山が珍しく、入った時からガーッと追いかけていった。ああいう姿が見たかった。だから、点も生まれる。今日は、そのあたりも含めて、よくやってくれた」
以上
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