8月30日（木） 2007 J2リーグ戦 第37節
水戸 2 - 1 札幌　（19:04／笠松／1,779人）
得点者：'10 塩沢勝吾（水戸）、'11 ダヴィ（札幌）、'16 西野晃平（水戸）

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●前田秀樹監督（水戸）：

「笠松で1年近く勝ってなかったので、正直ホッとしました。ましてや相手は1位の札幌でしたから。でも、前回対戦した時も内容は悪くなかった。ほとんどウチがキープしながらやれていた。でも、FKなどでやられてしまった。今回も三浦監督は大宮からのやり方と同じで、3ラインを敷いてトップに当てて、セカンドボールを拾うサッカーですから、その弱点である3ラインのギャップを突こうと。最終ラインとMFの間でウチが起点をつくれると思いました。で、結果的には2点ともワイドでもらって、そこで時間がつくれて、ゴール前に入れてゴールを決められた。2点とも同じでしたね。ウチがそうしたギャップを使えたということで優位に立てました。選手がよく理解して、やってくれましたね。札幌は後半はパワープレーになるだろうと思ってました。その中で福岡戦の苦い経験があるので、ビジュを下げて、1トップ2シャドーにして、それに対しての策をとりましたし、選手たちも慌てることなく対応してくれました。
今までならボールを奪っても蹴ってしまって、相手ボールにしてしまうことが多かったが、今日は落ち着いて自分たちでコントロールできました。うまくコーナーでキープしたりできていたので、逃げるということができるようになってきましたね。なにしろリスタートがいちばん怖かったけど、選手たちは集中してました。ロングボールを放り込まれて、クリアしたボールを拾われてしまうと集中が切れてしまう。マークがずれてしまう。でも、今日は本間を含めて、みんな一生懸命対応してくれた。ミスから失点をしたけど、それがなく、そして点を取れるところで取っていればもっと楽な展開になっていたでしょうね。
ただ、これがまぐれであったら困る。これを続けていくことが大事。この1勝を次につなげたいし、将来につなげたい。選手たちはこういうことをやれば勝てると分かってきたと思います。ここ数試合、負ける感じがしてないんじゃないですか。こういうことをやれば勝てる、失点しないということが生まれてきていると思います。でも、こういう過密日程なので、次節のセレッソ大阪（9/2＠三木陸）の分析をしないといけない。ウチはビジュと鈴木和が出場停止で出られないということで、システムや選手のセレクトを考えたい。でも、大事なのはコンディションと気持ち。モチベーションをいかに維持するかがこれから必要になってくると思います。この試合の気持ちを持って、臨みたいですね」

Q：2点ともGKとDFの間に入れたクロスからでした。これは監督の指示だったのですか？
「サイドで時間が作れたので、ウチのクロスにFWがうまくギャップを作って入ってくれました。いいボールも入りましたね。欲を言えば、突破してゴールラインまで行ってクロスを上げてほしいが、アーリークロスを上げたことで点につながったので結果は良かったと思います。ウチはアクションサッカー。前の2人が今日は本当にアクションをしてくれました。それで向こうの守備は崩れましたね。これはすごくウチにとって自信がついたと思います」

Q：久々の笠松の勝利です。たくさんのサポーターが競技場の外で待ってます。彼らに向けて一言お願いします。
「嬉しいですよ。しょっちゅう来てほしいんですけど、このごろ僕が出て行っても誰もいないので(笑)。寂しかったですよ。今日はいてくれると嬉しいですね。ようやく1勝で、ホームで勝ちを見せられて嬉しい。それに相手は首位ですから、それを倒せたということは応援してくれた人も気持ちよかったと思いますね。みんなで喜びを分かち合いたいです」

Q：暫定ですが、最下位を脱しました。そういうことに関して意識して臨んだのでしょうか？
「それはないですね。僕も順位は気にしてないです。それをしてしまうとリアクションになってしまう。そうじゃなくて、自分たちの良さを出さないといけない。アクションサッカーをするためには自分たちのサッカーを作り上げないといけない。相手をつぶすだけでは将来はない。今季はアクションをやってきましたから、相手のエースをつぶすというようなことは一切やってないですから。そういう意味ではアクションサッカーをして、点を取りにいくという意識でやってきた。それがようやくできてきたと思います。でも、まだチャンスがありましたから。もって点を入れられたと思います。そういうところをしっかり決めないといけないと思います」


以上