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【J2:第49節 水戸 vs 愛媛】プレビュー:鹿島戦での激闘の反動が出ている水戸。もう一度チーム一丸となって愛媛に立ち向かう。愛媛は対水戸今季初得点、初勝利を狙う。(07.11.10)

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11月10日(土)J2 第49節 水戸 vs 愛媛(13:00KICK OFF/足利陸)
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 プレーが思うようにいかず、選手間で文句を言い合い、監督の怒声も響く。今週の水戸の練習の風景はこの連続であった。「みんな、苛立っているね。チームがひとつになれていない。鹿島戦で集中が切れてしまい、体の疲れもある。だから、イライラしてしまっている」と前田監督はチームの現状を語る。そして、「鹿島戦はそれだけ厳しい戦いだったから…」と付け加えた。

 4日に行われた天皇杯4回戦鹿島戦、水戸にとっては死闘であった。現在、絶好調の鹿島を相手に水戸はコンパクトな守備を形成して隙を与えず、ボールを奪ってから素早いパス交換で鋭いカウンターを仕掛けた。鹿島の個人技によって2失点を喫したものの、チャンスの数はほぼ同数。5度の決定機を得るなど鹿島を苦しめる戦いを見せた。個人技で勝る鹿島に対して、水戸は組織と気迫で対応。1人1人が惜しみないハードワークをしたことが互角の展開に持ち込んだ要因だ。試合中に西野は両足をつり、途中交代。右足くるぶしを打撲している鈴木和は痛み止めを打って試合に出場。終盤は痛み止めが切れてしまったものの、それでも最後まで歯を食いしばって戦い抜いた。試合に敗れはしたものの、最後まで体を張って戦い続けた水戸の健闘が光る90分であった。

 その反動が今週になって出てしまっているというのだ。しかし、前田監督は心を鬼にしてこう話す。「ウチの選手はまだメンタルが弱い」と。だからこそ、この愛媛戦は「メンタルの弱さを克服するための大事な試合」と位置づける。そのために前田監督は選手たちにこう説いた。「相手が鹿島だからやれたんじゃ意味がない。相手がJ1でモチベーションが高いのは当たり前。相手がどこであろうとあの気持ちを出すのがプロ。あの試合を次につなげることが大事なんだ」。今節、愛媛戦は水戸のプロとしての資質が問われる試合となることだろう。

 ただ、ひとつになれば水戸が強いことは間違いない。鹿島戦であらためてそれを示しただけに愛媛戦でもチームがまとまることができれば、勝利は見えるはずだ。「やってきたことは1年間変わっていない。そこに相手をどうはめ込んでいけるか。相手は関係ない」と吉本は話す。鹿島戦では前半は守備的な戦いをしたものの、ボールを奪ってからのテンポのよいパス回しは今季培ったアクションサッカーの賜物。そして、後半はギアを上げて鹿島を押し込む時間を作るなど守備的な戦いしかできなかった昨季までとは違い、守備的な戦い『も』できるようになったところを見せた。「鹿島戦で見せた気迫を続けて、絶対に勝ちたい」と吉本は気を引き締めたように、チーム一丸となり、鹿島戦のようにチャレンジャー精神で試合に臨めば、結果はついてくるだろう。

 今季、水戸は愛媛に対し1勝2分で無失点。愛媛は相性のいい相手と言えそうだ。愛媛は攻撃的なチームながらも水戸の組織的な守備を崩すことはできていない。それだけに水戸のある選手は「愛媛はウチの守り方を嫌がっているので、戦い方を変えてくるかもしれない」と分析し、守備的に戦い、水戸をおびき出す戦いをしてくることも予想している。まだ愛媛がどう出てくるか分からないが、相手に戦術の変化があっても対応できるかも水戸の力量が問われることとなるだろう。

 ただ、前田監督が「愛媛は本当に強い」と強く警戒しているように、愛媛のサッカーは日に日に成長を見せている。前線から激しくプレスをかけ、次々と攻撃に人数をかけるサッカーは上位チームが相手でも圧倒することが多く、豊かな将来性を感じさせるチームに仕上がっている。前回の水戸戦でデビューを果たしたジョジマールがフィットしたことで攻撃力が上がり、中盤の宮原のパスセンスも攻撃に厚みをつけた。そして、今節ではエースの田中が復帰予定。豊富なタレントを揃える攻撃陣に水戸の守備陣は苦しめられることだろう。

 今季の両チームの対戦で思い出されるのは第22節の対戦。水戸が完全なるアクションサッカーで愛媛を圧倒し、3対0の完勝。その2得点目はショートパス8本をつないで決めた美しいもので、観る者すべてを魅了した。今節の試合会場は足利市。Jリーグクラブのない土地での試合だけに、そうしたプレーを連発し、「やはりJリーグは違う」とうならせるような試合になってくれることを願いたい。成長著しい両チームだけに、それは十分期待できそうだ。

以上

2007.11.09 Reported by 佐藤拓也
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