2月6日(水)2010 FIFA ワールドカップ南アフリカ アジア3次予選 日本代表 vs タイ代表(19:20KICK OFF/埼玉)
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不完全燃焼に終わった2006年ドイツワールドカップから1年8ヶ月。いよいよ日本代表が2010年南アフリカワールドカップへの新たなる一歩を踏み出す。4大会連続出場を目指す岡田ジャパンがまず対峙するのは、東南アジアの伝統国・タイだ。直近の対戦を振り返ると、2004年7月のアジアカップ1次リーグ第2戦まで遡らなければならない。灼熱の中国・重慶でのゲームは、相手の鋭いカウンターで先制される波乱含みのスタートとなった。日本は最終的に逆転し4−1で勝ったが、タイの技術レベルの高さと運動量、スピード感は目を見張るものがあった。
あれから4年。タイは目覚しい前進を遂げているようだ。昨年11月にイエメンを下して南アフリカワールドカップアジア2次予選を突破した後、マンチェスター・シティの指導者に学ぶなど高いレベルの国際経験を積み重ねている。その結果、以前のように引いて守ってカウンターというスタイルばかりでなく、前がかりでボールを奪ってゴールに向かうアグレッシブなスタイルも採るようになった。今月1日にはかつてのアジアチャンピオンズリーグ(ACL)王者・全北現代を2−0で撃破。自信を深めている。タイのチャンウィット・パラシービン監督によれば、昨夏のアジアカップ(東南アジア4カ国共催)でキャプテンを務めたMFタワン、DFニュウェットが負傷で来日できず、1・2次予選での累積警告によってマンチェスター・シティ所属のDFスリーとMFダサコーンが出場停止になったという。それは日本にとってアドバンテージだが、岡田武史監督は「3次予選で同組のオマーン、バーレーンと比べてもタイが一番いいチーム。簡単に勝てるとは思っていない」と緊張感を口にしている。
予想外に強いと見られるタイを警戒したのか、指揮官は今月3日から5日までの3日間を基本的にメディア非公開とした。タイの長所短所を踏まえ、確実に点を取って勝つパターンを徹底したかったのだろう。相手の映像を見たという遠藤保仁(G大阪)は「タイはカウンターで素早い攻撃をしかけてくる。1人1人にもスピードがある。セットプレーも結構凝っているから気をつけないといけない」と話していた。具体的なイメージを持ちながら決戦に挑む態勢を整えている。
とはいえ、ワールドカップ予選には特別な重圧が伴う。それを払拭するには、早い時間に先制点を奪うことが肝要だ。97年のフランスワールドカップ1次予選初戦・オマーン戦(マスカット)にしても、2004年のドイツワールドカップ1次予選初戦・オマーン戦(埼玉)にしても、1点を取るまでに地獄の苦しみを味わった。
岡田監督も先月30日のボスニア・ヘルツェゴビナ戦(東京・国立)の試合後「結局、ゴールを取る時は『どうしても入れてやる』というような強い気迫がないとなかなか入らない」と強調していた。過去の失敗を繰り返さないためにも、今回は得点への貪欲な姿勢を片時も忘れてはいけない。その意識は、1日以降の千葉・埼玉合宿を通じてかなり改善されてきた。タイ戦も先発が有力視される中村憲剛(川崎F)も「点を取るポイントは意識の問題が大きい。ゴールに向かうことを考えてのぞむことがよりよい結果を生み出す」と気を引き締めていた。チームは確かにポジティブな方向に進んでいる。
タイが引いてくるのか、前がかりで来るのかはまだ分からないが、日本としてはまずは相手を見極めつつ主導権を握りたい。「相手が前から来れば裏が空く。裏にスルーパスが通ったら一発で決定機になる。逆に引いてくれば、空いているところがいくつか出てくる。ボールを回しながらサイドチェンジも使って、自分たちの状況を有利に持って行きたい」と中村憲剛が説明するように、日本選手たちはタイ対策をキッチリと把握しているようだった。
タイは小柄な選手が多い分、日本の高さが大きな武器になる。巻誠一郎(千葉)と高原直泰(浦和)がゴール前で制空権を握れば決定機は数多く作れる。彼らがつぶれ役になりながら2列目の飛び出しからこぼれ球を狙うような泥臭い形もありうるだけに、その長所を最大限生かしたい。
セットプレーも非常に大きなポイントといえる。タイのチャンウィット監督が「中澤(佑二=横浜FM)のヘッドは脅威だ」と語っているように、彼をターゲットにしたリスタートは最大の得点チャンスといえる。キッカーの遠藤は4日の練習後も入念にFKの練習をしていた。今回は中村俊輔(セルティック)というリスタートの名手がいないものの、遠藤や中村憲剛、山瀬功治(横浜FM)らも強烈なキックを持つ。そんな選手たちの一発にも期待を寄せたい。
日本サッカー界の未来を左右する大一番となるこの試合。岡田監督自身も2度目のワールドカップ予選に挑む決意は相当なものがあるだろう。それゆえ、誰をピッチに送り出すか頭を悩ませているはず。が、おそらくはボスニア戦とほぼ同じメンバーがピッチに立つと見られる。GKは過去2度の予選を経験している川口能活(磐田)、DFは19歳の内田篤人(鹿島)、中澤、阿部勇樹(浦和)、駒野友一(磐田)の4バックだろう。中盤は鈴木啓太(浦和)のワンボランチに、右・中村憲剛、左・遠藤、トップ下・大久保嘉人(神戸)の並びだろう。右ひざの炎症を抱えている大久保は「全く問題ない」と勢いよく話していたからこそ、今回はゴールという結果を残したい。FWは巻と高原の2トップが有力だ。誰がピッチに立つにせよ、相手を勢いづかせる前に点を取ること。そこにこだわったゲーム運びを見せてほしい。
彼らが会心の勝利を飾るためには、サポーターのアツい声援も欠かせない。今回の埼玉は当日券も発売される予定。1人でも多くの人々がスタジアムまで足を運ぶことが、日本の勝点3獲得につながるのだ!
以上
J’s GOALニュース
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