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【J2:第2節 広島 vs 愛媛】プレビュー:広島対愛媛、記念すべき公式戦初対戦は、互いに我慢が必要な一戦。(08.03.16)

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3月16日(日)J2 第2節 広島 vs 愛媛(14:00KICK OFF/広島ビ
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 「愛媛はしっかりとしたサッカーをやるチームだ」ペトロヴィッチ監督は、ホーム開幕戦の対戦相手を、そう表現する。その言葉の意味は、「コンセプトが明快」ということだ。守備戦術も確立されているし、攻撃のパターンも明確。選手たちは迷いなくサッカーをしている。これが、ペトロヴィッチ監督の愛媛に対する印象だ。

 「要注意は、若林学と田中俊也の2トップ。高さのある若林がハイボールを競り、そのこぼれを田中が狙うコンビネーションはいい。さらに両サイド。左の江後賢一はスピードがある。右の赤井秀一は技術が高いからね」
 ただ、広島相手に愛媛がリスクを犯して攻撃に人数をかけてくるシーンは、正直、想像できない。佐藤寿人・平繁龍一の2トップを抱える広島のアタックは、裏にスペースがあるほど、その破壊力を増す。したがって愛媛としては、広島の選手たちをできるだけ自分たちの前に置き、視界に入れて守備をしたい。そのために自陣でしっかりと守備ブロックを固め、素早い切り替えから前線の若林や左サイドの江後にボールを集め、速攻をしかける。それが、愛媛のプランだろう。

 「だから、我慢が大切なんだ」とペトロヴィッチ監督は言う。「展開の中で、リスクを負って仕掛ける必要もあるだろう。ただ、それはしっかりとゲームをコントロールした上でのことだ」。
 開幕の草津戦をふりかえると、広島らしいパス回しができていたわけではなかった。芝の状態が悪かったことをさし引いても、広島のプレーに「焦り」があったことは、否定できない。相手がパスカットを明確に狙っているのにクサビを入れてボールを失ったり、アバウトな裏へのパスを選択して、相手にボールを与えたり。槙野智章も試合後、「我慢が足りない。試合の流れに応じてプレーを選択するべきだし、そのための声をもっと出さないと」と反省の弁を述べていた。

 「ACLでのG大阪の戦いぶりを見ただろう」とペトロヴィッチ監督は言う。「守備を固めた相手からゴールするのは、G大阪のクオリティをもってしても難しい。要は90分で勝てばいいのだ。そのためにも、我慢すべきところは我慢すること。それが、何よりも重要なんだ」
 もちろん、我慢が必要なのは、守備も同じ。愛媛の攻撃を抑えるには、高さのある若林に自由を与えないこと。それはもちろん、槙野や盛田剛平ら高さのあるCBが縦パスを跳ね返すことも重要だが、より大切なのは簡単に縦パスを蹴らさない前線からの守備がより重要。リスクを少しでも軽減するためにも、できる限りFWは孤立させるべき。まして、愛媛の2トップは広島との因縁がある。田中はかつて広島で闘った僚友だし、若林は大宮でプレーしていた昨年10月20日の駒場スタジアムで、広島を奈落の底にたたき落とす決勝ゴールを決めたストライカー。それだけに「モチベーションはあがりますね」と盛田も腕をぶす。

 愛媛と広島は、歴史的に関係が深い。望月一仁監督の前任である大西貴氏は、広島で選手としてプレーしていたし、愛媛ユースで指導者として活躍している吉田幸生コーチは、広島ユースで育ち、トップチームにも在籍した経験がある。現在は広島で活躍している高萩洋次郎・森脇良太・佐藤昭大は、愛媛で実戦経験を積んだ選手だし、前述したとおり、愛媛のエース・田中俊也は広島出身だ。それだけに、今回の広島対愛媛の公式戦初対戦に特別な想いを持つ人々は、決して少なくないだろう。

 愛媛としてもぜひ勝ち点を奪取して瀬戸内海を渡りたい。そのためには、広島と同様、「我慢」が絶対条件となる。広島にパスを回されても、自分たちの守備組織を崩さず、狙いとする攻撃をしっかりと貫くことが重要だ。特に広島は、佐藤寿・平繁の後ろに久保竜彦・ユキッチという破壊力抜群のFWが控えている。彼らが登場した時に、愛媛が慌てて自分たちのサッカーを見失うことがあれば、それは広島の思うツボとなる。

 結局のところ、この記念すべき広島対愛媛の初対決は、我慢比べの様相を呈する可能性が大きい。もちろん、苦しい。しかしそこで自分に負けた方が、より厳しい状況に陥る。プロとしての意志の強さが、何よりも試される戦いとなるだろう。

以上

2008.03.15 Reported by 中野和也
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