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【J1:第4節 札幌 vs 川崎F】プレビュー:前節にリーグ戦初勝利を掴んだチーム同士の対戦。札幌の組織的守備と川崎Fの力強い攻撃。両チームの「らしさ」が札幌ドームで激突する!(08.04.02)

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4月2日(水)J1 第4節 札幌 vs 川崎F(19:00KICK OFF/札幌ド
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「次の試合でも必ず勝ちたい」。3月23日のナビスコカップのグループリーグ、札幌−川崎F戦後に札幌の坪内秀介はこのように話していた。そして「今回は向こうが代表選手を欠いていたりしてベストな布陣ではないので、代表選手が帰ってくるリーグ戦での対戦が楽しみ。そこでも勝ちたい」と続けた。そのナビスコカップでの対戦からおよそ10日。札幌と川崎Fが、今度はリーグ戦で対戦する。

ただし、川崎Fは坪内が望むようなベストな布陣を組める状態にはない。中村憲剛、山岸智、川島永嗣といったワールドカップアジア3次予選の対バーレーン戦のメンバーに選ばれた選手は復帰するが、ナビスコカップから今度の対戦までの間に我那覇和樹、ジュニーニョが負傷、フッキがチームを去ってしまっている。開幕前は豪華攻撃陣と恐れられた川崎Fだが、現状ではFWが不足しているのだ。

しかし、千葉と戦った前節、そうした状況ながらも残されたFWが意地を見せた。鄭大世、久木野聡という2人しかFW登録の選手がいなかったが、開始2分に鄭が、44分に久木野がというように、試合における重要な時間帯に得点を挙げ、優勝候補の一角に目されながら9日のシーズン開幕戦から21日間も未勝利に苦しんでいたチームに今季初勝利を呼び込んだのだ。相手の千葉に退場者が出たこともあるが、代表戦を終えチームに合流した中村は「自分たちのやろうとしているサッカーで勝てた」と手応えを掴んでいる。

その川崎Fをホームで迎え撃つ札幌も、前節、敵地で柏に逆転勝利を収めてリーグ戦初勝利を果たした。ゲーム序盤は、今シーズンここまでの大きな課題であるセットプレーから失点するという苦い立ち上がりになってしまった。だが、前半のうちに同じくセットプレーでタイスコアに引き戻すと、「後半は柏に押し込まれる時間帯もあったが、あそこで我慢が出来たのが大きい。あのまま続けていれば勝つチャンスが必ずあると思っていた」と西嶋弘之が、そしてキャプテンの芳賀博信が「自分たちらしい粘りのあるサッカーができていたので、負ける気はしなかった」と振り返ったように、ホームの柏が勝点3を求めてサイドバックの攻撃参加も絡めた積極的な攻撃を仕掛けてきながらもしっかりと対応。そして、一瞬のカウンターからの西大伍のゴールで見事に柏を仕留めて見せたのだ。

そして三浦監督の采配も見応えがあった。札幌にとっての柏戦のひとつ前の公式戦、つまり川崎Fと戦ったナビスコカップになるのだが、この試合では1点を追う状況で守備的MFに鄭容臺を投入し、それまでその位置でプレーしていた西を右アウトサイドへとスライドさせていた。それが柏戦での1点をリードした状況では守備的MFにディビッドソン純マーカスを投入して、クライトンを前線に移した。昨シーズンは同じポジションの選手を入れ替えるシンプルなベンチワークが主だった三浦監督だが、J1残留に挑む今シーズンはバラエティに富んだ采配を行なっている印象だ。ここも試合における大きな見どころと言うべきだろう。

芳賀が「自分たちらしい粘り強いサッカーができていた」、中村が「自分たちのやろうとしているサッカーで勝てた」と両チームの主軸が前節に手応えを掴んでいるというこの試合。通常であれば中2日というスケジュールはハードなものであることに間違いないのだが、「良いリズムで挑めそう」と札幌・曽田雄志が話すようにリーグ戦初勝利を挙げたばかりのチーム同士の対戦ということを考えると、その勢いに乗ったアグレッシブな展開が期待できそうだ。札幌らしい粘り強い組織的守備と、川崎Fらしいオフェンシブなスタイル。両チームの「らしさ」が真っ向からぶつかることになりそうだ。

以上

2008.03.31 Reported by 斉藤宏則
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