今日の試合速報

チケット購入はこちら

J’s GOALニュース

一覧へ

【J1:第4節 札幌 vs 川崎F】レポート:川崎Fが敵地で完勝。今季初の連勝を達成! 札幌も敗れはしたがポジティブ材料はアリ。(08.04.03)

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
4月2日(水) 2008 J1リーグ戦 第4節
札幌 0 - 2 川崎F (19:03/札幌ド/14,377人)
得点者:7' 鄭大世(川崎F)、49' 鄭大世(川崎F)

----------

前節に今季のリーグ戦初勝利を挙げた両チーム。川崎Fは負傷によりその前節を欠場したストライカーのジュニーニョがこの試合から復帰したが、札幌はダヴィが前節に痛めた足の負傷を悪化させ欠場。札幌は前日練習を完全非公開としていたため、試合のメンバー表が配られた時にはダヴィの名前がないことに多くの報道陣が驚きの声を上げた。ノナトも腰痛により離脱しているため、札幌は中山元気と石井謙伍という2人が2トップを組んだ。

試合は、開始早々に札幌がクライトンのボールキープからチャンスを作ったものの、その後はどちらが主導権を得るでもなく、ボールの落ち着きどころがないままの立ち上がりとなった。そうした展開となった要因としては、両チームの最終ラインがどちらも強さを持っていたということだろう。札幌は4バックだが左右サイドバックにも西嶋弘之、坪内秀介という長身選手を配し、全員が180センチ以上のDFラインである。3バックの川崎FもDFラインは左から183センチの伊藤宏樹、189センチの寺田周平、182センチの井川祐輔と、こちらも高い。序盤はどちらも長いボールで探り合ったが、ほぼすべてのキックが跳ね返されるため必然的にゲームの進め方は決まってくる。中盤からしっかりとボールを動かし、バイタルエリア周辺で前を向いた選手が決定的な仕事をするしかないということだ。

こうなると苦しいのはホームの札幌だ。川崎Fは中盤に中村憲剛、大橋正博といったパスセンスのあるMFを配したポゼッションスタイルのチームだが、札幌はカウンターが得意なチーム。クライトンにボールを集めて何とか川崎Fの守備を崩そうと試みるが、なかなかラストパスまで持ち込むことができないでいた。ダヴィが出場していれば、彼の強いフィジカルコンタクトを生かしてロングボールから強引に突破口を見出すこともできたのだろうが、現実としてダヴィは欠場しており、中山元気も石井謙伍は体の線が細いため対人プレーの強い守備陣に対してはなかなか起点を作れない。そうして試合の主導権は川崎Fが握ることになる。

7分、川崎Fは中村憲剛が中盤でセカンドボールを拾うとシンプルにジュニーニョへパス。そしてジュニーニョが素早い身のこなしで視野を確保し、ゾーンで守る札幌の左サイドバックの西嶋弘之とセンターバックの柴田慎吾の間にポジションを取る鄭大世を見つけて浮き球で渡す。ボールを受けた鄭大世はそのまま持ち込むとペナルティエリアの入り口辺りから力強く右足を振ってゴールネットを揺らした。

この得点は川崎Fイレブンに精神的余裕を与えたようだった。10日ほど前のヤマザキナビスコカップでの対戦( /jsgoal_archive/result/2008/0323/20080020030120080323_detail.html )でも川崎Fは開始早々に先制していたが、この時は開幕から未勝利中でチームの歯車も悪く「心のどこかに焦りがある」と関塚隆監督も話していた時期。後半に入ると札幌の勢いに押されて逆転負けをしてしまった。しかし、今回は前節に今季初勝利を得ていたこともあってか、先制後もしっかりと自信を持ってプレーをしていた印象だ。そして後半開始直後に再び鄭大世がシュートを決めて2−0にすると、完全に自分達のリズムでゲームを支配。後半の45分間などはまったくと言っていいほどロングボールを蹴ることなく、後方からショートパスをつないで攻撃を組み立て、そのペースを保ったままタイムアップの笛を聞いた。川崎Fは非常に理想的な形で勝点3を取ることに成功したと言っていい。

敗れた札幌にとってのこの日の最大の問題点は、川崎Fの土俵で戦ってしまったことだ。札幌の基本戦術は相手に狙いを持ったつなぎをさせず、ロングボールを蹴らせてDFラインで跳ね返してセカンドボールを拾うこと。この試合ではその戦術が機能せず、川崎Fが好むゲームスタイルに引きずり込まれてしまった格好だ。札幌のシステムが4−4−2で、川崎Fが3−5−2であるため、中盤の内側ではどうしても相手MF1人が自由になるという難しい側面もあったのだが、そこで踏ん張りを効かせて守り抜かなければ今後の戦いは厳しくなるだろう。

ただし同時に、札幌にとっての光明も少なからず感じられた。というのも、本来であれば川崎Fという昨季のACLで決勝トーナメントに進出したハイレベルな相手の好むゲームスタイルに引っ張り込まれたのだから、もっと失点を重ねても決して不思議ではなかったはず。それが、スコア的にはどこかで1点でも返せていれば状況に変化が生まれてもおかしくはない0−2というスコアで終えることができたのだから、ここはポジティブに見てもいいのではないだろうか。

以上


2008.04.03 Reported by 斉藤宏則
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

旬のキーワード

最新動画

詳細へ

2025/12/21(日) 10:00 知られざる副審の日常とジャッジの裏側——Jリーグ プロフェッショナルレフェリー・西橋勲に密着