4月2日(水) 2008 J1リーグ戦 第4節
千葉 1 - 1 神戸 (19:03/フクアリ/8,694人)
得点者:3' 斎藤大輔(千葉)、88' 鈴木規郎(神戸)
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あとわずかの時間で獲得できた千葉のリーグ戦初勝利。だが、千葉の手から勝点2を奪ったのは、神戸のDF鈴木規郎の強烈な一撃だった。
87分、神戸のMFボッティがゴール前中央でボールをコントロールするのを、千葉のMF中島浩司が止めようとしたがファウル。神戸が得たFKのキッカーは、元ブラジル代表のロベルト・カルロス並みの豪快なキックを持つことから、『ノリカル』という愛称のある鈴木だった。神戸のプレースキッカーは基本的には古賀誠史が務めていた。だが、ベンチからの指示でキッカーとなった鈴木は、『ノリカル』ぶりを遺憾なく発揮したFKを炸裂させて、神戸に勝点1をもらした。
出場停止のMF米倉恒貴、前節で足を痛めたMF坂本將貴など前節のスタメンから5人を入れ替え、MF下村東美と中島のダブルボランチでの4−4−2システムで臨んだ千葉。前半は、下村と中島の守備時の奮闘が光り、交代出場の前節よりもキレのある動きのレイナウドがタメを作って攻撃を活性化。ディフェンスラインを高く保って前線との間をコンパクトにすることで、神戸の連動した攻撃を寸断することに成功した。3分には、MFフルゴビッチのCKを神戸の選手がヘディングでクリアし損ねたのを、斎藤がすかさず反応して左足の一閃で先制点をゲット。だが、追加点を奪えなかったことが大きく響いた。
神戸は、1トップのFW大久保嘉人と縦の関係に置いたMFボッティを、後半開始からの選手交代に合わせてボランチの位置にスライド。前半は前線にいた千葉のプレッシャーを受け、効果的なボールさばきをするのに苦戦したボッティは、このポジションチェンジで息を吹き返した。また、「前半はうちの攻撃が遅かった。後半は高い位置でボールを取って、すぐ攻撃ということを意識した」(DF北本久仁衛)こともあり、千葉をゴール前に押し込んでいった。終盤の攻勢の時間帯の長さを考えれば、同点弾は時間の問題といえた。
先制点を守りきれれば勝点3を得た千葉だが、神戸の猛攻を受けた後半にも追加点を奪えるチャンスはあった。だが、あのようにボランチもディフェンスラインに吸収されてしまい、ゴール前で守る人数が多い状況からの反撃をゴールに結びつけるのはやはり難しい。味方の選手に「もっと近づいてくれ」といわんばかりのジェスチャーを何度か見せたFW巻誠一郎は「もうちょっと我慢して高い位置でボールを奪えれば、いい攻撃につながる。まずは中盤のスペースを消したかったこともあった」と語った。苦しい時間帯こそ少しでも前にポジショニングしてプレーしないと、失点の危機を招きかねないし、得点できない。
悔しい引き分けの千葉だが、神戸の北本は「セットプレーで1点ずつ取り合ったのは妥当な結果だったんじゃないか」と語り、リップサービスもあるだろうが「今年の千葉はすごく組織的で洗練されている。試合を重ねていけば、もっとよくなるんじゃないかと思う」と評価した。千葉は前半のような戦いができる時間帯を長くしていくことがまず大事になるが、幸いにもMFフルゴビッチはフィットしてきたし、負傷者も続々と復帰している。桜の時期は過ぎつつあるが、開花しつつある千葉が満開の時期を迎えるまであと少しだ。
以上
2008.04.03 Reported by 赤沼圭子
J’s GOALニュース
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