4月2日(水) 2008 J1リーグ戦 第4節
東京V 1 - 2 磐田 (19:03/国立/9,087人)
得点者:8' ジウシーニョ(磐田)、64' オウンゴ−ル(磐田)、79' 平本一樹(東京V)
----------
今季未勝利の東京Vは、FW平本、18歳になったばかりのMF河野を先発に起用し、課題の「得点力不足」打開に向けた策に打って出た。磐田は前節と同じ顔ぶれがピッチに並ぶ。
並々ならぬ勝利への気迫を見せる東京Vは、今節もアグレッシブな立ち上がり。激しいプレスでボールを奪うとパスを繋ぎながら揺さぶりをかけ、積極的にゴールを目指した。
しかし8分、開始早々に得点したのは磐田。CKのあとのこぼれ球をつなぎ、最後はMF上田からフリーでパスを受けたジウシーニョが右足でシュート。「GKをうまくかわして打てた(ジウシーニョ)」という快心の一撃で、貴重な先制点をモノにした磐田ゴール裏が一気に沸く。
しかし、「前半、先制後は全然いいところがなかった」とDF加賀(磐田)が振り返ったように、これ以降チャンスを作り続けたのは東京V。「奪ったボールを早くに失うことが多くて、しのぐ時間が多くなってしまった(内山監督)」磐田陣内でボールが動き続ける展開。特にMF河野が元気のいいところを見せ、得意のドリブルで磐田守備陣を翻弄、思い切ったシュートも放つなど、ボールを持てば何かを起こす期待感を抱かせた。
とはいえ、東京Vはやはりこの試合でもフィニッシュで決めきれず。結局、前半は磐田が1点のリードを守りきった形で終了した。
後半、磐田・内山監督は「(右サイドに入っていた)駒野のポジションを下げ、4バックのような形でチャンスがあれば前に出ていくという形」に。また、MF成岡の位置を「インサイドの高い位置(内山監督)」に変更。これが機能し、「自分も前に顔を出せるようになった(MF成岡)」と、一方的な展開に変化の兆しが。さらに59分、内山監督はMF西に替えてMF名波を投入し、試合を落ち着かせにかかる。
試合をコントロールすると同時に、「途中から出るということは決定的な仕事も求められている」と話す名波が、その決定的な仕事をしたのは5分後のFKのシーン。
64分、キッカーを務めた名波は「蹴ったときに入ったと思った」という、まさに「触れば」の絶妙のボールをゴール前に送ると、相手DFのオウンゴールを誘って追加点をゲット。流れを引き寄せきれずにいた磐田にとって、「気分的に楽になる(MF名波)」重要な2点目だった。
2点のビハインドを背負うことになった東京Vは、さらに点を取りにいく態勢を強める。
平本や福西、レアンドロ、ディエゴ…セットプレーからは土屋といった選手が次々とゴール前を脅かしにかかり、ベンチ前には、気温が低下し冷え込んでいるにも関わらずベンチコートを脱ぎ捨てた柱谷監督が激しく選手に檄を飛ばし続ける姿が。誰一人として試合を諦めていないことがスタンドまで伝わってくる。
そして79分、その思いを乗せたゴールが東京Vに生まれた。MF富澤からの長いパス1本に反応した平本が、DFの背後から懸命に延ばした左足でなんとかボールを捉えゴールへ。「無我夢中だった(平本)」という執念の得点に、東京Vサポーターのコールも一段と熱を帯びた。
これで1−2、残り時間は10分。当然ここからも東京Vがなんとかもう1点、という展開。福西も高い位置をキープしゴール前に人数をかける。が、富澤のシュートは枠を捉えず、福西のヘッドはゴールサイドへ流れていく…。
ロスタイムの最後までボールを追い続けた東京Vだったが、1点が遠く、結局スコアは変わらず1−2のまま敗戦のホイッスルを聞くことになった。
試合後の柱谷監督のコメント通り、「内容は良くても勝負に負けた」試合。
「あとはゴールのところを形にするだけ(福西)」という今のチームを救うのは、やはりあの選手なのか。
試合前、東京Vサポーターの前に、正式にチーム復帰が発表されたばかりのFWフッキが挨拶に立った。去年のホーム最終戦と同じように、スーツ姿でトラメガを持ちヴェルディの応援歌をサポーターと共に笑顔で歌ったフッキ。その姿が消えてもなかなか鳴り止まなかったフッキコールには、サポーターのとてつもなく大きな期待が込められている。
以上
J’s GOALニュース
一覧へ【J1:第4節 東京V vs 磐田】レポート:「内容は良くても勝負に負けた」。東京Vが好ゲームを展開するも、磐田が集中した守備でしのぎ切る(08.04.03)













