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【J1:第5節 鹿島 vs 千葉】レポート:田代、マルキーニョス、佐々木、興梠。FW4人がそろい踏みで鹿島が千葉を粉砕。今季公式戦7連勝でACL大一番へ。(08.04.05)

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4月5日(土) 2008 J1リーグ戦 第5節
鹿島 4 - 1 千葉 (14:04/カシマ/17,257人)
得点者:16' 田代有三(鹿島)、26' マルキーニョス(鹿島)、79' 佐々木竜太(鹿島)、85' 興梠慎三(鹿島)、89' 巻誠一郎(千葉)

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「昨季終盤の連勝は勢いというか、何かに導かれるような感じだったけど、今は強いチームのサッカーで勝っている。落ち着いて試合をコントロールして、自分たちのリズムを崩さずにサッカーができると感じている」

 守備陣の大黒柱・岩政大樹が言うように、鹿島アントラーズは上り調子のジェフユナイテッド千葉をまるで寄せつけなかった。5日のJ1第5節は中2日の連戦に加え、中盤のキーマン・本山雅志の出場停止、絶対的リーダー・小笠原満男の左太もも負傷など懸念材料が複数あったが、彼らはハンディキャップを一切感じさせなかった。前半のうちに田代有三、マルキーニョスの2トップが効率よく得点。後半立ち上がりには千葉の猛攻を受けたが、それも首尾よくしのぎ、途中出場の佐々木竜太、興梠慎三が追加点を奪った。終了間際に青木剛が巻誠一郎を倒してPKを与え、1点を返されたことは反省材料だが、FW4人衆のそろい踏みなどほぼ完璧に近い試合内容に、オズワルドオリヴェイラ監督も納得の表情を浮かべていた。

 これで今季公式戦7連勝。J1ダントツの首位もキープしている。昨季からのリーグ戦連勝記録は14に伸びた。彼らは最高の形で来週9日のアジアチャンピオンズリーグ(ACL)北京国安戦を迎えられそうだ。その後のJ1も浦和レッズ、ガンバ大阪との連戦が待っている。指揮官も言うように、今はまずコンディション回復を最優先に考えたい。

 3月8日のJ1開幕・コンサドーレ札幌戦以降、抜群の安定感を示してきた鹿島。6連勝という結果は決して偶然ではなかった。迎えた5日のJ1第5節・千葉戦。今回は出場停止の本山に代わってダニーロが先発した。今季はスーパーサブとしてたびたび結果を残してきたブラジル人MFだが、先発は初めて。「途中出場と90分出るのとは全く違う」と指揮官も話していた通り、どこまで彼のスタミナが持つかが1つのポイントだった。一方、負傷で試合出場が危ぶまれた小笠原は、自身29回目のバースデーを白星で飾るべく、スタメンでピッチに立った。対する千葉は前節・ヴィッセル神戸戦と同じ4バック。ただしレイナウドが欠場したため、巻誠一郎が1トップに入り、その背後に米倉恒貴が位置する4−5−1のような布陣だった。

 立ち上がりは千葉がボールを支配。しっかりとしたパス回しで攻撃を組み立てようと試みた。常勝軍団・鹿島といえども、開始15分前後はあまりボールを持てず、守勢に回ることが多かった。それでも内田篤人、新井場徹の両アウトサイドが果敢なオーバーラップを披露するなど、チームとして積極的に攻めに行く姿勢はつねに持ち続けていた。

 そんな流れから前半16分の先制点が生まれる。新井場のスローインからボールを受けた田代がドリブルで2人のDFを強引に突破し、右足を振り抜いたのだ。田代といえば強烈なヘッドという印象が強いが、この日の彼は多彩な得点感覚を随所に見せつけていた。

 この1点で精神的にラクになった鹿島は一気に主導権を握る。その後の小笠原と青木の展開力は目を見張るものがあり、2列目のダニーロ、野沢拓也の鋭い飛び出しも相手を脅かした。本山が不在でも中盤の安定感は失われることはない。26分に生まれた2点目は、彼らの「高度な連動性」が凝縮された見事なゴールだった。小笠原→内田→ダニーロ→野沢とボールがつながり、ゴール前に走り込んだマルキーニョスにラストパスが入る。次の瞬間、彼は振り向きざまに右足でシュートし、ゴールネットを揺らす。千葉守備陣ににはこの攻めを止める術は見つからなかった。

 前半ですでに2−0。知将・ヨジップクゼ監督率いる千葉といえども、堅守の鹿島から2点を奪うのは至難の業だ。それでも指揮官は諦めない。後半開始と同時にケガの癒えた馬場憂太と苔口卓也の2人を投入。巻き返しに打って出たのだ。巻が強引に遠目からゴールを狙ったり、下村東美とのワンツーから苔口が抜け出し決定的シュートを放つなど、1点が入りそうな雰囲気はあった。が、そこで安易に失点を許さないのが今季の鹿島ディフェンス陣。何事にも慌てず、嵐を耐え忍ぶ。そして後半20分頃からペースを握った。

 オズワルドオリヴェイラ監督は来週に迫っているACLの大一番を視野に入れ、後半30分を過ぎたところで交代を決断。先発2トップを下げて佐々木と興梠を送り出す。この2人がまたまた結果を残す。後半34分には野沢の右CKをダニーロが頭ですらしたところに飛び込んだ佐々木が3点目を挙げた。興梠も後半40分に野沢のクロスを巧みに右足で押し込んで4点目を奪う。今季はケガで出遅れていただけに、今季初得点に喜びもひとしおだったはずだ。しかし興梠本人からは「自分の持ち味はドリブルなんで、ドリブル突破からのゴールが欲しかった」という欲のあるコメントが飛び出した。FW陣の熾烈な生存競争の最中にいるからこそ、今の状況に決して満足できないのだろう。

 このまま4−0で終わっていたら、間違いなく「完勝」だった。スタミナが心配されたダニーロも最後まで走りきるなど、収穫も多かった。ここまでの試合内容には自信を持っていい。が、後半ロスタイムに巻にPKを献上したことだけは悔やまれる。岩政も「後味が悪い」と渋い表情を浮かべていた。来週からの北京国安、浦和、G大阪との連戦ではこういうイージーミスは厳禁だ。鹿島の選手たちには今一度、気を引き締めてもらいたい。
 千葉の方は5試合終わって勝点2と依然、下位に沈んでいる。神戸戦では前進が見て取れたが、鹿島とは大きな実力差が感じられた。これからクゼ監督がいかにしてチームを立て直していくのか。いずれにしても、守りを改善し、失点を減らすところからスタートしなければならない。

以上
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