今日の試合速報

チケット購入はこちら

J’s GOALニュース

一覧へ

【AFCチャンピオンズリーグ メルボルン vs G大阪】レポート:しぶとく、勝点3を目指し続けたG大阪が試合終了間際に決勝 弾!グループ首位に躍り出る(08.04.10)

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
4月9日(水) AFCチャンピオンズリーグ
メルボルン 3 - 4 G大阪 (18:30/メルボルン/23,857人)
得点者:4' ALLSOPP(メルボルン)、31' 二川 孝広(G大阪)、38' バレー(G大阪)、41' VARGAS(メルボルン)、65' ALLSOPP(メルボルン)、68' 山口 智(G大阪)、89' ルーカス(G大阪)

----------

「ここまでチームとしての流れがいいので、4バックを変えたくないという思いもあるが、ルーカスの先発が厳しいとなった場合は、3バックということも考えている」
 前日練習を終え、そう話していたのは西野監督。これは、先の清水戦で負ったケガに、長旅の疲れが重なって、足の状態と相談しながら調整を続けてきたFWルーカスを慮っての言葉。実際、試合当日まで彼の足の状態が推し量れないということもあり、明言を避けた格好となったが、ふたを開けてみれば、先の清水戦に先発したメンバーのうち、FWルーカスが控えスタート。代わってDF水本が久しぶりの先発を飾り、システムは今季初めてとなる3バックでスタートする。

「立ち上がりの15分に気をつけよう(西野監督)」と話していたはずのG大阪だが、キックオフから落ち着きのない展開。相手が3トップ気味の布陣を敷いてきたこともあって守備が曖昧になり、個のミスも重なってヒヤリとさせられる場面が続く。メルボルンに与えた先制点はその落ち着かない状況の中で生まれたもの。4分、左サイドを攻略しMF・CACERESがシュート。これをGK藤ヶ谷が弾くも、こぼれ球にFW・ALLSOPPが詰めて先制ゴールを挙げる。
 だが、約15分を過ぎたあたりから試合の主導権はG大阪へ。徐々に落ち着きを取り戻し、ボールポゼッションを高い位置でとりながら優位に試合を運んでいく。その勢いを後押しすべくスーパーゴールを決めたのは、MF二川。MF遠藤からの縦パスに反応し、エリア外から豪快に左足を振り抜くと、ボールはアウトにカーブを描きながらゴール左隅へ。相手サポーターも唸った、このスーパーゴールでG大阪が一気に息を吹き返す。と同時に、相手の運動量がやや落ち始めたことも手伝って、一方的な展開に。38分にはセットプレーからFWバレーのゴールも決まり、G大阪は完全に流れを引き寄せたかに見えた。

 ただ、勝敗表を見ての通り、拮抗した予選リーグになっていること。また試合前に「前節のチョンブリ戦に敗れたことでより今回のホーム戦の意味が大きくなった」と話したMF・MUSCATの言葉にもあるように、ホーム戦には是が非でも負けられないという思いが強かったのだろう。メルボルンも、立ち上がりの時間帯ほどの勢いは感じられなくなっていたものの、時折、機を見たカウンターから逆襲。そんな中、わずかなチャンスを活かして、41分、65分と、いずれもフリーキックからのセットプレーで逆転に成功する。
 とはいえ「ドローで終わるつもりはなかった」と試合後、選手の誰もが口を揃えたように、アウェイといえども、ここで引き下がるG大阪ではなかった。
 後半立ち上がりから、DF水本に代えてFWルーカスを投入。「2−2で前半を折り返しながらも内容的なことも含めて、このゲームは勝ちきれるという自信が持てたので(西野監督)」という理由によりシステムを4バックに変更し、かつ、時間の経過とともにFW山崎に代えてMF寺田を投入するなど、フレッシュな顔ぶれを前線に揃えながら試合を運んでいたG大阪は、68分。DF山口がセットプレーで決めて3-3にすると、『勝ち』を目指し続けた執念がボールに乗り移るかのように、89分にはFWルーカスによる待望の決勝弾が生まれ3−4に。先制されても、逆転されても、ひたすらに『勝点3』だけに照準を合わせて戦い続けたG大阪が、全南ドラゴンズ戦に続くアウェイでの逆転勝利というしぶとさを示し、グループ首位に踊り出た。

以上


2008.04.10 Reported by 高村美砂
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

旬のキーワード

最新動画

詳細へ

2025/12/21(日) 10:00 知られざる副審の日常とジャッジの裏側——Jリーグ プロフェッショナルレフェリー・西橋勲に密着