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【J2:第7節 山形 vs 横浜FC】プレビュー:主力の大量離脱!20歳のFWコンビに希望を託す山形は、ここまで無敗の横浜FCに土をつけ今季ホーム初勝利を飾ることができるか?(08.04.11)

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4月12日(土)J2 第7節 山形 vs 横浜FC(13:00KICK OFF/NDスタ
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「ここで崩れたくないという気持ちが強いです。昨年もこんな感じのときに崩れちゃったので」

 昨シーズンは全48試合にフルタイム出場し、ピッチ上からすべてを見つめてきた山形の守護神・清水健太は、首位から一気に転げ落ちたあの時と同じ、危険なにおいを察知しているようだ。「こんな感じの時」とは、負傷者が相次いだことを指している。

 前節、アウェイ熊本戦では、チャンスをつくりながらノーゴールを続けていたリチェーリが2得点を挙げようやく開花。序盤にボールを回され、前半終了間際にはCKから追いつかれる反省材料もあったが、3試合ぶりの2勝目で順位を11位から8位に上げた。ホーム今季初勝利と連勝に向け、この勢いを持ち帰りたいところだった。しかし、今節はリチェーリが出場停止となるうえに、豊田陽平も試合中の負傷で戦線離脱。さらに渡辺匠とレオナルドのセンター線も今週の練習には参加しておらず、前節のスターティングメンバーから少なくとも4人入れ替わることになりそうだ。

 リチェーリ、豊田が不在の2トップは、長谷川悠と坂井将吾に託される。ともに3年目、2人合わせても三浦知良より1歳若いフレッシュなコンビだ。長谷川が長身とキープ力を活かしてターゲットとなり、ボールを引き出せる坂井がスピードを活かして裏へ飛び出す。2週前のサテライト仙台戦を含め無敗を続ける、サブ組チームの原動力としてコンビネーションを磨いてきた。互いにJでの得点はまだないが、成長著しい山形のヤング・ジェネレーションのなかでも好調をキープする2人が結果を出すことで、チームはピンチからチャンスに、ギアを変えることができるだろう。

 横浜FCはドローが連続4試合となり、「今季無敗」の看板を掲げるにもばつが悪くなりつつあるが、それだけに勝利への渇望は強くなっているはず。勝つことで、この4戦が無駄ではなかったことを証明したい。

 ボールを持てる選手がそろい、スペースで受けながら中盤を流動的に動かすのが攻撃のスタイル。前節、前々節と試合途中に左サイドバックからボランチにポジションを変えた三浦淳宏はサイドチェンジなどで的確にボールをさばき、サイドで人数を掛けていくが、ゴール前の決定機の数は多くない。ここまでPKでの3得点を含む5得点を挙げているアンデルソンにしても、個人技でゴールまでぶち抜く機会はまれで、さりとて周囲との連携が噛み合っているとも言い難い状況だ。もっとも得点の期待が高まるのは、前節でもFKから同点ゴールをアシストした三浦淳のプレースキックということになる。

 スコアレスドローが2試合続いたあと、横浜FCは水戸戦の2点差、仙台戦の1点差を追いついている。ともにチョ・ヨンチョル、長谷川太郎など攻撃的な選手を投入した末の同点劇で、そうしたカードを切れることはじつに心強いことだ。が、本来は先制されずにゲームを運べる展開が望ましい。前節終了後、都並敏史監督は「今日もビルドアップのところで、勇気を出せなかった人間がいたし、そこが整理されていかないと、どのシステムをとっても攻撃的な形はできないなという気がしています」と、その課題がメンタルな部分にあることを指摘している。やはりゲームの入りに苦労している山形とどちらが先に主導権を握るのかも、このゲームの大きな見所となりそうだ。

 06年、高木琢也監督が率いる横浜FCに山形は4戦全敗し、結果として横浜FCのJ1昇格をサポートした苦い過去がある。両チームとも当時とはメンバーも監督も変わり、戦術も変わったが、山形にとっては対横浜FC戦の連敗を断ち切るためにも勝ちたい一戦だ。暫定3位と8位の対戦は、勝点3を手にすることで未来が見えてくる戦いだ。

以上

2008.04.11 Reported by 佐藤円
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