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【J1:第6節 清水 vs 名古屋】プレビュー:3日間続いた非公開練習の成果を出したい清水が、好調の2位名古屋を迎え撃つ今季最初の東海ダービー。(08.04.11)

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4月12日(土)J1 第6節 清水 vs 名古屋(14:00KICK OFF/日本平
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 今度こそホームで絶対に勝たなければいけない2連敗中の清水と、リーグ戦無敗で4連勝中の名古屋。最近の対戦成績では、清水が6試合負けなし(4勝2分)と優位に立っているが、今度の東海対決は非常に拮抗した熱い戦いになりそうだ。

 リーグ戦ではまだホームでの勝利がない清水は、ここまでの5試合で1勝1分3敗。昨年までの2年連続4位という成績を上回り、あわよくばタイトルという目標を持つチームにとっては、まったく不本意なスタートになってしまった。しかも、ここ2試合は、上位争いをすべき浦和とG大阪に連敗しており、これ以上黒星が先行することは絶対に許されない。リーグ戦は始まったばかりだが、チーム内には背水の陣という雰囲気がかなり強い状況だ。
 結果が出ない要因はいくつかあるが、簡単に言えば、決めきれない、守りきれないという面が大きい。決めきれないという部分では、シュート数が5試合で43本(1試合あたり8.6本)という数字に表われているように、単純にチャンスを決めきれないだけでなく、シュートに至る回数自体が少ないという要素もある。
 とくに気になるのは、フェルナンジーニョの調子がもうひとつで、意地になってボールを持ちすぎて周囲の選手を生かせていないという部分。この点については、新加入のアウレリオが開幕戦以来の先発を果たす可能性が高まっており、同じブラジル人同士による化学反応によって、状況が変わることに期待したい。
 藤本が右太ももの裏を痛めて欠場濃厚なのは痛いが、代役を任される見込みの枝村も好調を維持しており、前線での有機的な連携さえ出てくれば、ここまで5試合で3失点の名古屋ゴールをこじ開けることも可能なはずだ。

 守りきれないという面に関しては、組織が崩れているわけではないが、本来はストロングポイントであるクロスに対する守備で、今までのような強さが発揮できていないところが気になる部分。名古屋はサイドからのクロスをヨンセンに合わせるという形が最大の武器であるだけに、ここは何としても改善しなければいけない。もちろん、自由にクロスを上げさせてしまえば、いくら中央が強くてもヨンセンを抑えきることは難しいし、こぼれ球に絡んでくる玉田や2列目のマギヌン、小川らにチャンスを与えてしまう恐れもある。したがって、クロスの出どころをある程度制限することも、清水にとっては課題のひとつとなる。
 前節から1週間空いたことで、調子を落としていた五輪代表の青山もコンディションを整えやすくなるし、課題も修正しやすいはず。そのあたりは、水、木、金と3日間続いた非公開練習の成果に注目したい。

 一方、名古屋としては、チームが好調なうちに清水に対する相性の悪さを払拭しておきたいゲーム。ここまで4勝1分で2位のチームは、攻守のバランスがとれ、清水とは逆に良い循環に乗れている。前線では、ヨンセンやマギヌンといった助っ人に頼るのではなく、玉田や小川も非常に好調で、テンポの良いパス回しからリーグ最多のクロスをゴール前に供給しており、ヨンセンの強さをよく生かしている。
 清水の守備は、アーリークロスはある程度許容するという守り方なので、名古屋としても戦い方を変える必要はない。ただ、その中でもより深い位置から、より良い状況でクロスを上げるという形をどれだけ作れるかがポイントになるだろう。

 戦い方としては、お互いに自分たちの形を貫くだろうし、その中で互いのストロングポイント同士がぶつかり合うという意味で、見どころも多い一戦。両者の勝利にかける強い思いがぶつかり合い、日本平はひときわ熱い雰囲気に包まれるはずだ。

以上

2008.04.11 Reported by 前島芳雄
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