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【AFCチャンピオンズリーグ 鹿島 vs クルンタイ・バンク】レポート:勝点3プラス大量得点。鹿島が決勝トーナメント進出に向けて大きな前進となる勝利をあげる。(08.05.08)

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5月7日(水) AFCチャンピオンズリーグ
鹿島 8 - 1 クルンタイ・バンク (19:00/カシマ/5,540人)
得点者:19' 岩政大樹(鹿島)、21' 興梠慎三(鹿島)、45' 田代有三(鹿島)、46' 野沢拓也(鹿島)、50' 小笠原満男(鹿島)、66' 野沢拓也(鹿島)、74' ダニーロ(鹿島)、83' ダニーロ(鹿島)、92' ピーラポン(クルンタイ)
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公式戦6試合連続未勝利と不振に喘いでいた鹿島アントラーズ。クルンタイバンクに対し8対1の快勝をおさめ、絶対に必要だった勝点3を得ることに成功した。また、得失点差を7点上積みできたことで、勝点で並ぶ同グループ2位の北京国安との得失点差も14に広がった。最終節、ベトナムのナムディンとの対戦は、アウェイの苛酷な環境となることが予想されるだけに、決勝トーナメント進出に向け最高の結果を残した。

鹿島は8得点をあげたものの、試合開始から順調に滑り出したわけではなかった。勝利から遠のいていたこともあってか攻撃がどこかちぐはぐだった。
クルンタイバンクの布陣は4-1-4-1。自陣深くに位置し、最終ラインの4枚はペナルティエリア内を守るようなポジションを取った。鹿島の右サイドにボールがあるとき、クルンタイバンクの右サイドバックと右センターバックで鹿島のフォワードを挟み込む。必然的に、逆サイドにぽっかりとスペースができるため、ここをうまく生かせば相手を崩せるはずだった。しかし、ゲーム序盤はなかなか攻撃の意図が噛み合わずスペースを使うことが出来ない。

とは言え試合開始直後から、クルンタイバンクとの実力差は明らか。特に身長と体格で上回るセットプレーでは優位に立っていた。前半19分、21分と立て続けにセットプレーから得点を奪い、ゲームの主導権を握る。流れの中では攻撃が組み立てられないものの、セットプレーで得点をあげていく姿は好調時の鹿島を感じさせるものだった。それというのも、ここ数試合、不安定だった小笠原のキックの精度が戻ったことが大きい。この試合で4つのアシストを記録したが、すべてセットプレーだったことは今後の鹿島にとって大きなプラスだろう。

2失点目で、クルンタイバンクの選手たちの戦意が削がれたようだった。失点直後、ゲームキャプテンだった6番のアムナート・カウケアウが味方を鼓舞するものの、それに応える選手はいない。だが、鹿島も攻撃に連動性が生まれない。ゲームの主導権は握っているものの、どこかスッキリしない雰囲気のまま時間が過ぎていった。

そこで前半35分ころ、相手選手が負傷治療中の時間を利用して、オリヴェイラ監督がベンチ前に本山を呼び寄せた。
「相手が中央に人数を固めていたので、野沢選手、本山選手、興梠選手にサイドに流れてボールを受ける、そしてサイドに起点をつくる、あるいは両サイドに起点をつくれれば相手もスライドしなくてはいけないのでそこでチャンスが生まれてくるので、そうしたことを要求しました」

オリヴェイラ監督が攻撃の狙いを再確認したことで、この時間以降、サイドから攻めていくことを徹底されるようになる。
サイドのスペースに開いた選手に対して、逆サイドから大きくサイドチェンジ。グランドを広く使うことで選手のフリーランニングも多くなった。そして、前半終了間際、右サイドを突破した野沢から柔らかいタッチのセンタリングが中央に送られ田代が3点目を奪うことに成功するのである。

後半に入ってからもサイドチェンジを生かして、出来たスペースを使ってサイドから攻めるという意識が徹底された。後半開始早々、左サイドから新井場が突破を仕掛け、そのこぼれ球を野沢が技ありのトーキックでゴールに突き刺した。この4点目は、鹿島アントラーズがACL主催の試合であげた100ゴール目となる記念ゴールだった。野沢はこの日、サイドから中央に切れ込んでいくことで何度もゴール前に姿を見せ、攻撃に厚みを持たせていた。
5点目は右サイドを本山と青木で崩し、逆サイドから入ってきた小笠原がフィニッシュ。6点目は左サイドを興梠が突破して、ゴール前に走り込んでいた野沢がゴール。最後は、小笠原のコーナーキックからダニーロが2得点をあげ、鹿島が8対1で大勝した。

チームの調子が落ちている中、絶対に必要だった勝点3を奪っただけでなく、忘れかけていたチームの連動性を再確認することができたこともあり、鹿島にとって非常に大きな一勝となった。確かに、マルキーニョスが欠場しているいま、期待が寄せられる田代と興梠のタイミングが合っていないなど、課題も多い試合ではあった。しかし、監督の指示を表現し、得点に結びつけることが出来たことはチームの自信となるだろう。後半に失速していた最近の試合と違い、ボールを奪われた後もすぐにボールをチェイスし、ボールを奪い返す場面も多かった。相手との実力差があったことも考慮すべきだが、チームのあるべき姿を取り戻せたことは、いまの鹿島にとってとても大きいはずだ。ACLだけでなく、Jリーグの試合にも期待を抱かせる試合だった。

以上

2008.05.08 Reported by 田中滋
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