6月28日（土） 2008 J1リーグ戦 第14節
柏 2 - 1 浦和　（19:03／国立／36,785人）
得点者：29' 李忠成（柏）、63' 阿部勇樹（浦和）、84' 太田圭輔（柏）
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●石崎信弘監督（柏）：

「中断明けに浦和レッズとやるということで、合宿も走り込みとコンビネーションを、もう１回原点に戻っていこうという形のトレーニングをして今日の試合に臨んだ。前半は相手のDFラインの裏を突いていくようにという形で、何回かいい形があったと思うが、そういうところでまだまだ決め切れていないところがある。やはりそういうところを決め切れないと、レッズは力のある選手が多いので、個人でやられてしまう。今度はDFラインの裏にボールを出す分、中盤が空いてくると思うが、そういうところでの組み立てというものを、もっと工夫してやっていかなければいけないんじゃないかなと。
後半の途中で失点してしまって、自分たちのミスからFKを取られて、そこから失点してしまったが、フランサを使って、彼のスルーパスからゴールが生まれた。フランサがいなくても面白いサッカーができるようにしていけば、フランサがいればもっともっと面白いサッカーができるようになってくるんじゃないかなと思う。
まだひとつしか勝っていないし、次はＧ大阪戦なので、しっかりとトレーニングをして次の試合に臨みたい」

Q:後半押し込まれる状況になったときに、フランサの投入以外に考えたことは？
「前半、ボールを取ったあとに相手の裏を突いていくというところが徹底できたと思うが、もう一辺そういうところに帰っていくというか。どうしても中盤でボールを奪われて、後ろへ後ろへ下げざるを得なくなってしまう、あるいは中盤でボールを取られて攻められてしまうときに、今回は相手が３バックだったが、そのサイドの裏を突いていくことももっとやっていかなければいけない。そうすれば中盤でのスペースが空いてくると思うし、そうすればもっとサイドチェンジ、あるいは斜めからのクサビのボールなど、いろいろなことができる。そういうところをもっと臨機応変にやっていかなければいけない」

Q:フランサがフル出場できるのはいつになる？
「フランサに聞いてください（笑）　たぶん彼は今すぐでも出れると言うと思うが、ケガをしたのが先週の水曜日で、トレーニングをしたのが、ここ２、３日。合宿でかなり走り込んだりとか、ボールを使ったフィジカルもやってきたが、やっぱり１週間空いているということで、今回はある程度時間限定という形で入っていった。ただ、次のＧ大阪戦までには１週間あるので、そこら辺で状態を見ながら、フランサともよく相談しながらやっていきたい」

Q:石崎監督にとってフランサは諸刃の剣ですか？
「やはりサッカー選手はいろんなタイプの選手がいる。それをどう当てはめていくかがチームだと思う。フランサみたいなのが10人おっても絶対に勝てないと思うし、フランサの良さを引き出すところ。まだ今回は本調子ではないので、中盤でかなりミスがあったと思うが、そういうミスをカバーできる、他の選手の意識とか。それができてチームだと思っているので、うまく組み合わせをやっていきたいなと思っている。
ただ、本当はもっとプレスをかけていきたいところで、フランサがいるというところだが、やはり前半のようにある程度DFラインも高かったら、フランサがいてもプレスがかかる。それは去年もやっているので分かるが、後半みたいにDFラインが下がってしまうと、そこにいい形でクサビを何本も入れられて、エジミウソンとか高原とか、個人でキープできて前も向ける選手にポンテとか力のある選手がサポートしてくる。どうしてもDFラインが下がってしまうと、取られたあとに取り返しにいくのも後手後手になってしまうと思う。全体的にもっともっと、フランサの良さを引き出しながら、チームで戦っていければなと思っている」

Q:フランサ投入のタイミングについては？
「試合前に彼と話すと、彼は70分いけるということだったが、まあそれは嘘だろういう話をしていた（笑）　１対０で勝っているときに、正直頭のなかにフランサはなかなか出てこなかった。ただ、他の選手もみんな頑張っていたし、フランサを入れるところでメンバーをひとり削らなければいけないというところで、今回はアレックスを選択した。失点してしまったし、ホームだし、なんとしてもレッズに勝ちたいという気持ちがあったので、今回はそのタイミングでいった。出ても30分ぐらいだと思っていた。失点したところでそういう判断を下したが、もしチームの状態が良くて、DFラインもあまり下がっていなくて、高い位置でボールを取れるようになっていれば、フランサを投入して追加点をねらっていくことも考えていた」

Q:今日はフランサに頼ってしまうようなことはなかったが、これは合宿の成果？
「今シーズンなかなかフランサと一緒にできていないので、合宿はできるだけフランサを絡めてできるようなトレーニングをずっとやっていた。ただ、選手のなかでフランサを囮に違う選手を使っていくとか、去年に比べてそういう意識が随分と出てきていると思う。そのための今回の補強、ポポでありアレックスであり、今日は出ていないが杉山浩太でありという、そういう攻撃的なところに、フランサ頼みでなしに、フランサを通さなくても攻めていけるような形をやってきている。うまくフランサを囮に使ったりとか、そういうところは随分できてきている」

以上