6月28日(土) 2008 J1リーグ戦 第14節
清水 2 - 1 京都 (15:04/日本平/17,099人)
得点者:48' フェルナンジーニョ(京都)、53' 枝村匠馬(清水)、83' オウンゴ−ル(清水)
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「試合内容はまだまだだという部分はあるが、再開初戦にホームで勝つことができたことは最高の結果だと思っている」。長谷川監督の言葉通り、清水のホーム150勝目は完勝とは言えなかったが、どんな形であれ勝点3を取ったことは、今の清水には非常に大きな成果だった。
ホームの清水は、2人の新外国人(マルコス・パウロとマルコス・アウレリオ)が初めて揃ってスタメン出場。フェルナンジーニョが抜けたトップ下には枝村が入り、アンカーは去年と同じく伊東が務め、パウロは右、藤本が左という形で、これまで通りダイヤ型の中盤を組んだ。
対する京都も、新加入のフェルナンジーニョと水本裕貴がどちらも初スタメン。左サイドバックには増嶋竜也を起用して、渡邉大剛を前線に上げ、4-3-3のシステムで臨んだ(ただし前線は、柳沢敦の1トップでフェルナンジーニョと渡邉の2シャドーと言ったほうが近い形)。
22.9度というこの時期としては比較的涼しい気温にも助けられ、立ち上がりから両チームとも攻撃的なサッカーを展開。その中で清水が少ないタッチでテンポ良くボールを回し、徐々に自分たちのリズムを作っていく。注目のアウレリオも、左右によく動いてボールを引き出し、シンプルに味方につないでパスサッカーを牽引して、コンディションが上がってきたことをうかがわせた。
13分には、ペナルティエリア手前の早いリスタートからワンタッチでボールをつなぎ、アウレリオが枝村に決定的なラストパスを通すが、このシュートは右に外れて最初のチャンスは生かせず。18分と26分にも素早いつなぎから決定機を作り、ゴールは決まらなかったが、以前よりもパスで崩すという場面が多くなって、ゴールの匂いが漂う攻撃を見せた。
対する京都は、前半は清水の守備をなかなか攻略することができなかったが、その中でも柳沢の裏への動き出しが清水のDFラインを脅かし、21分にはフェルナンジーニョがドリブルで2人をかわしてシュート。回数は少ないながらも持ち味を見せた。
後半は、清水が頭からパウロに代えて兵働昭弘を投入したが、先手を取ったのは京都。開始3分、角田誠の右クロスからファーの柳沢がフリーでヘッドを放ち、これはGK西部洋平の好セーブに止められたが、こぼれ球をフェルナンジーニョが押し込んで、アウェーの京都が先制点を奪った。清水としては、この一瞬、柳沢とフェルナンジーニョをフリーにしてしまい、一番決められたくない選手に決められてしまった。
中断前の清水は、先制されるとイヤな空気が漂って流れが悪くなり、逆転勝ちがひとつもなかった。この試合でも、その雰囲気が再現されることが懸念されたが、今日の清水は意地と落ち着きを見せた。失点の5分後となる後半8分、西澤が右サイドで起点となり、枝村の右からのシュートが左ポストに当たって入って、早い時間で追いつくことに成功した。
その後は、京都も引き分けを考えることなく攻めに出て、一進一退の展開。京都は前半よりもサイドチェンジをうまく使いながらサイド攻撃を展開し、17分にはクロスのこぼれ球から佐藤が強烈なシュートを打つが、これはバーを直撃。28分にも角田の右クロスから交代出場の田原豊が決定的なヘディングを放つなど、惜しい場面も作ったが勝ち越し点を決められない。
一方、清水のほうは、積極的に上がってくる京都の両サイドバックの裏を狙った速攻で応戦。34分にはスピードのある原が投入され、その狙いがより明確になって、38分に左サイドで原が粘ってFKを獲得。このFKから藤本がニアサイドを狙って絶妙なボールを入れ、原の鋭い飛び出しがシジクレイのオウンゴールを誘って、ついに清水が今季初の逆転に成功した。通算800点目というメモリアルゴールがオウンゴールだったのはやや残念だが、本当に大きな価値のある得点だった。
アディショナルタイムには、清水DFラインのミスから田原に飛び出されてGKと1対1になるが、このシュートは上に外れて危機を逃れ、清水が逃げ切りに成功。どうしても勝ちたかった試合で、勝負強く勝点3を獲得した。
清水にとっては運に助けられた面も多少あった勝利だが、中断前の清水はツキがなくて流れに乗れなかった面もあった。それを考えると、勝負運が巡ってきたことは大いに歓迎すべきこと。そうして結果が出てくれば、内容も自然に伴ってくるはずだ。
以上
2008.06.28 Reported by 前島芳雄
J’s GOALニュース
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