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【J2:第28節 水戸 vs 福岡】レポート:初歩的なミスの連続。内容なき乱打戦を福岡が制し、4連勝。同じ過ちを犯した水戸は成長の跡なき2連敗。(08.07.27)

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7月26日(土) 2008 J2リーグ戦 第28節
水戸 2 - 3 福岡 (19:04/笠松/3,221人)
得点者:10' 大久保哲哉(福岡)、40' 久藤清一(福岡)、47' 荒田智之(水戸)、53' 鈴木良和(水戸)、75' 大久保哲哉(福岡)
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47分、福岡・宮本亨がバウンドボールの目測を誤り、ヘディングを空振り。それを拾った荒田智之がゴールを決め、水戸が1点を返す。そして、直後のプレーで今度は水戸・大和田真史が同じようにヘディングを空振り。失点にこそならなかったが、わずか数分の間に起きた目を覆いたくなるようなプレーの連続にスタンドから失笑が漏れた。それ以外でも自陣深くで相手にパスをしたり、クリアボールを仲間に当ててピンチを招いたりと90分間通して初歩的なミスを両チームは繰り返した。エンターテインメント性は高かったが、プロとしての質が問われる試合であった。

“より”酷かった水戸が負けることとなった。「仙台戦と同じことを繰り返してしまった」と大和田が悔やむように、前半に大量失点を喫し、後半にリスクをかけて攻撃を仕掛けて追いつくものの、すぐに勝ち越されてしまうという第23節仙台戦とまったく同じパターンでの敗戦だけにチームとしての成長は見られなかった。特に前半の戦い方は問題だ。「ボールを入れてくるのは分かっていた」(大和田)はずの福岡の長身2トップへの対応がすべて後手に回り、福岡に厚みのある攻撃を繰り返され、10分には右FKから大久保哲哉に押し込まれて先制を許すと、40分には右サイドから上げられたクロスをファーサイド城後寿に折り返され、最後は久藤清一に追加点を決められた。

長身2トップのケアに対して木山隆之監督は「190cmの選手を止められる選手を採ってくるか、競らせないようにする守備をするしかない」と語ったように水戸はあまりにもあいまいで、あまりにも無策であった。センターバックと中盤の間が空いてしまい、簡単に福岡2トップに起点を作らせると福岡のサイドを広く使ったパス回しを許し、プレスがかからない状態となり、なすすべがなくなってしまった。「出来が悪いときでも失点を0に抑えないといけない」(村松潤)。自分たちのサッカーができないときにどのようなサッカーに切り替えるのかというところで大きな課題をチームは抱えているが、一向に改善される気配はない。いい時はいい、悪い時は悪いの勢いまかせのサッカーではこれ以上の成長は望めないだろう。

後半に入り、水戸は中盤をダイヤモンド型に変更。ビジュを右サイドバックに回し、攻撃的な姿勢で挑むとトップ下に入った赤星貴文が起点となり、サイド攻撃を誘発。一気に水戸のペースへと転がった。そして、47分、53分に相手のミスから同点に追いつき、「勝てる展開」(大和田)のように思われた。しかし、「同点になった後、前半と同じようになってしまった」と鈴木良和が言うように、再びボールを前に回せない展開となり、自陣でミスを連発。65分に小澤雄希が退場すると意気消沈し、75分にサイドを崩され、大久保に決勝ゴールを叩き込まれてしまった。

後半に2点を返すなど息を吹き返したように見えるが、あくまで2点のビハインドの中でリスクを背負ったシステムに変更したことが奏功しただけで、前半から後半の戦いができるかというと疑問が残る。また、同点に追いついた後に戦い方を見失い、再び失点を喫するという展開も仙台戦から変わっておらず、チームとしての戦いに柔軟性を欠きすぎている。チームの目指す攻撃的なサッカーをさらに昇華させるためにももっと融通の利いた戦い方が求められる。攻撃的なサッカーを貫くことと勝点を取ること。その折り合いをどうつけていくかに水戸の今後はかかっている。

一方、福岡は勝ったとはいえ、「納得できないゲーム」(中払大介)と言えるだろう。前半こそ前線にボールが集まり、そこから広い展開で主導権を握れたが、後半に入り、運動量が激減。水戸の勢いに飲まれることとなってしまった。「それはシーズンがはじまってからのこと(課題)」と篠田善之監督が言うように、前節横浜FC戦も1点入れた直後に気を抜いて失点を喫するなど、90分の中での波がありすぎるという課題をまたしても露呈してしまった。

しかし、その中でも勝利を奪えることが今の福岡の勢いだ。「相手が1人退場して調子を取り戻した。そういう流れも今のチームの雰囲気だと思う」と大久保が胸を張ったように、2点を追いつかれながらも意気消沈することなく、決勝ゴールを奪うあたりにチームとしての強さを垣間見せた。そして何より欲する勝点3を獲得したことが最大の収穫だ。4連勝を挙げ、いよいよ昇格争いに殴り込みをかけようとしている福岡。次節湘南戦は大きなヤマ場になるだろう。

以上

2008.07.27 Reported by 佐藤拓也
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