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【スルガ銀行チャンピオンシップ 2008 OSAKA G大阪 vs アルセナルFC】レポート:初代王者はアルセナルFC!ガンバ大阪はホームの利を活かせず、堅守の前に無得点で散る。(08.07.31)

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7月30日(水) スルガ銀行チャンピオンシップ 2008 OSAKA
G大阪 0 - 1 アルセナルFC (19:00/長居
得点者:87'カルロス・ダミアン・カステグリオネ
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 就任から約1ヶ月。今大会が初の公式戦における采配となるガルネロ監督は、前日の記者会見でこんなことを言っていた。
「私はこのチームをあまり攻撃的になりすぎない、守備の強いチームにしたいと思っている。もちろんその中でうまく連携をとった攻撃を仕掛けれればいいとは思うが、いいプレーは堅い守備から生まれるものだと考えているからね。守備をしっかりやることが攻撃の起点にもなるから。そういう意味では明日も守備の部分での利点をうまく出してそこから攻撃を作れるような試合運びを考えたい」

 結論から言えば、今日の試合はそのガルネロ監督の言葉通りに進められたと言える。アルセナルFCは立ち上がり、攻勢に出るというよりは、慎重にゲームに入り、G大阪の出方を見ながら試合を進めたといった印象。それに対し、G大阪はあまり攻勢に出ない相手に対して、攻撃的MFで先発したMF佐々木勇人の右サイドを起点にした攻撃でゴールを目指すが、相手の守備網に引っかかり、なかなかフィニッシュに至らない。攻撃を仕掛けても、アルセナルFCの選手のプレッシャーは激しく、効果的なラストパスを入れさせてもらえない時間が続く。しかも、そうなった際に何らかの攻撃における変化をつけられれば良かったが、攻め急いだのか、実際は単調にロングボールを前線に送り込むことに終始。それをアルセナルFCの堅い守備に跳ね返されて、という繰り返しの中で45分を経過する。

 後半、先にゴールシーンを作り出したのはアルセナルFC。サイド攻撃から、最後はFWファクンド・サバがヘディングで合わせるもこれはわずかにバーの上。G大阪にとってはヒヤリとさせられた中での立ち上がりとなる。ただG大阪も負けてはいない。中盤でのハードワークから徐々にペースを握りシュートまで持ち込むシーンが立続けにみられ『ゴール』への意欲が伺えるものの、相手の堅守も光り、なかなか得点には繋がらない。こうした状況に先に動いたのはアルセナルFC。71分、75分と立続けにFW選手を2人投入。55分を過ぎてから攻撃に停滞が見られたこともあってか、改めてゴールに対する意欲を示す。

 そんな中、G大阪は63分にDF加地亮が左太ももを痛めDF福元洋平と交代。更に67分にはハードワークのせいで足をつったFW山崎雅人がMF倉田秋と交代、84分にもMF佐々木勇人とMF武井拓也が交代と、立続けに交代せざるを得ない状況になったこともあり、めまぐるしく、システム、配置を換えながらややバタバタとした印象で試合が進められて行く。
そうした状況の中、86分にはアルセナルFCのFWゴメスの決定的なシュートをGK藤ケ谷陽介がファインセーブ。こぼれ球に詰めたFWレギサモンのシュートもDF山口智が身体を張って防ぎ、事なきを得るが、この日、唯一の失点は、その直後のコーナーキックから奪われたものだった。
 0-0で試合が終わるかと思われた87分。左コーナーキックに詰めたのはキャプテン、MFカステグリオネ。西野朗監督の「アルセナルには長身の大柄な選手も多いし、特徴の1つはセットプレーにある。ましてやコンタクトも強いだけに、しっかり対応しなければ(西野朗)」という試合前のコメントを聞く限り、G大阪にとっては警戒していたはずのセットプレーだったが、残り僅かとなった時間帯でゴールをこじ開けられてしまう。

 となれば、以降の時間帯は、ロスタイムの5分も含めてなんとか追いつこうと攻撃に出たG大阪だったが、相変わらず攻撃のアイデアは乏しかった。またアルセナルFCの堅守も相変わらず徹底されている中で、ゴールに近づかせてもらえない。最後の最後、ペナルティエリア近くで得たFKのチャンスもMF二川孝広の放ったボールは相手の高い壁に跳ね返され、ジ・エンド。アルセナルFCが長旅をものともせず、目指すサッカーを90分間貫く中で『スルガ銀行チャンピオンシップ 2008 OSAKA Jリーグヤマザキナビスコカップ / コパ・スダメリカーナ 王者決定戦』の初代王者に輝いた。

以上

2008.07.31 Reported by 高村美砂
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