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【J2:第29節 広島 vs 鳥栖】プレビュー:広島にとって非常に重要な8月戦線。そのスタートは、情熱家の下で好調を維持する鳥栖だ(08.08.03)

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8月3日(日)J2 第29節 広島 vs 鳥栖(18:00KICK OFF/広島ビ
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 「魔の季節」。それが、広島サポーターにとっての「8月の印象」である。では、現実はどうなのか。

 例えば2006年は、2勝3敗。この年は第10節まで4分6敗という戦績で、小野剛監督(現日本サッカー協会技術委員長)が辞任せざるをえない状況だった。その現実を考えれば、鹿島・磐田の強豪を相手に2勝したことは評価できるし、またこの8月にルーキー・柏木陽介が台頭したことは大きなメリットとなった。
 2005年は2勝1分と負けなし。しかも、鹿島を相手にルーキー前田俊介(現大分)の見事なロスタイムゴールで勝利するなど、チームは勢いづいていた。2004年も、1勝1分1敗は悪くない。C大阪戦で高校3年生のJリーガー・高萩洋次郎がプロ初得点を記録し、盛田剛平が柏戦でJ1初得点を決めたのもこの年の8月だった。

 つまり記録上からは、決して「8月は魔の季節」ではない。しかし、それでも「8月の広島」の印象が非常に悪いのは、2003年と2007年に大失速を経験しているからだ。
 2003年は1勝1分3敗。7月までの25試合で喫した3敗を、8月の1ヶ月間で積み重ねてしまった。しかも、それまで一度も経験しなかった1試合3失点を2度にわたって記録し、1試合平均失点は0.80から1.60に。さらに平均得点も1.60から1.20に減少してしまった。
 昨年にいたっては、1勝1分4敗。6試合中3失点以上の大敗が3つ。平均失点は2.00から2.67へ、平均得点も1.60から1.00まで落ちた。2003年は、9月に戦術そのものを修正して立て直したが、昨年はそこから持ち直すことができず、J2降格の悲劇を生んだのである。

 ただ、この両年に言えるのは、失速の兆候はすでに現れていたということ。2003年の場合は、第1クールの10連勝からくる油断に加え、相手の広島対策を跳ね返せず、内容は落ち込んでいた。昨年はシーズン当初からチーム全体の守備が機能せず、前と後ろの意識がバラバラの状態になり、6月頃から中盤のスペースを相手に自由に使われていた。つまり、失速は「必然」であって、季節のせいではない。

 では、今年はどうだろう。7月の闘いは4勝1分と負けなし。この5試合の平均得点はそれまでの1.95→2.40、平均失点は0.76→0.80。失点数こそやや悪化しているが、それでもハイレベルな数字だし、得点は増えている。試合内容そのものも尻上がり。当初はストヤノフ不在で森崎和幸をリベロにさげたために、全体のバランスが悪かった。しかし、森崎浩司がボランチに下がった愛媛戦からはそのバランスの悪さも解消され、柏木陽介や久保竜彦といったこれまでコンディション不良に悩まされてきた選手たちが、得点という形でチームに貢献した。ストヤノフをはじめとする故障者の頻発という悪条件をプラスに転換している。

 しかし、森崎和幸は「過去のことや下との差は、何の保険にもならない」と言う。
 「一度悪くなり始めると歯止めが効かなくなるのが、サッカーの怖さ。今のポイント差など意味はない。J1復帰を決めるまでは、安心など全くできない。
 それに鳥栖には、第1クールでうまく守備を崩すことができず、苦戦している。全員がしっかりと守るチームだし、難しい試合になる」。
 その言葉どおり、第1クールでは鳥栖の堅守の前に、広島は大苦戦。最後はサイドに大きく振る攻撃で揺さぶり、佐藤寿人のゴールで振り切ったが、終了間際には鳥栖の捨て身とも言える猛攻の前に連続して大ピンチに陥り、試合後はストヤノフが地面に突っ伏してガッツポーズを見せるほどの喜びを見せた。裏を返せば、それだけ苦しかったということだ。

 そして今節、その鳥栖はリーグ3位の成績を引っさげて、広島に乗り込んでくる。エース藤田祥史は前節、甲府から2得点をゲットし、今季11得点でランキング4位に浮上。高地系治の左足から繰り出させれる精度の高いセットプレーも、広島にとっては脅威。何よりも全員がリーグ屈指の情熱家・岸野靖之監督の元で団結、一つの意識の下で90分間ハードワークする闘いで自信をつけた鳥栖の選手たちは、どんなチーム相手でも怖れはしない。「難しい闘いになる」とは、ペトロヴィッチ監督をはじめ、広島全体の一致した想いである。

 この鳥栖戦をスタートに、仙台・甲府・福岡と続く8月戦線は、広島にとって非常に重要である。それは「魔の季節」などという呪術のような理由ではなく、対戦相手が補強や監督交代等で勢いをつけているからだ。逆にここを乗り切れば、いよいよ今季の悲願である「J1復帰」が見えてくる。その重要な8月の初戦、なんとしてでも全員で乗り切りたい。

以上

2008.07.31 Reported by 中野和也
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