8月9日(土)北京五輪 女子グループG 日本 vs アメリカ(18:00KICK OFF/秦皇島)
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まさかのドローで初戦を勝点1に止まった日本。それでも下を向いている時間はないとニュージーランド戦翌日の練習では気持ちを吹っ切るようにあちらこちらで盛り上がようとする選手たちの姿が見られた。「勝点3が絶対に欲しい」多くの選手たちから出てきた言葉だ。
次なる相手はアメリカ。世界のトップを走る強豪だ。日本の初戦が行われた同じ会場の第2試合でアメリカはノルウェーと対戦した。実力者同士の初戦、下馬評はアメリカが優勢だった。しかし、先制したのはノルウェー、開始2分のことだった。ゴール前での競り合いからのこぼれ球がそのままゴールへ吸い込まれた。思いも寄らない失点にGK SOLO Hopeは一瞬呆然と立ちつくしたが、すぐさま表情を引き締める。その2分後に再びノルウェーが追加点を挙げ、開始4分でアメリカから2点を奪うという予想外の展開となった。「2得点差は難しいもの」とは奇しくも第1試合後、佐々木則夫監督が語った言葉だ。2得点差の状況は相手も自チームも得点毎に心情が激しく変化する。1点を返せば勢いは増す。同点なれば完全に流れは戻る。日本はこのステップを確実に上がっていき、ドローに持ち込んだ。アメリカは2点ビハインドの焦りが募り、ノルウェーがアメリカの精神力を上回った。熱くなったアメリカを落ち着いた守備で跳ね返し、ピンチを凌ぎ切ったノルウェーが2-0で勝利した。この敗戦により、アメリカの余裕は失われた。続く日本戦での連敗は決勝トーナメント進出を危うくすることを意味する。日本に対しては本気でぶつかってくるだろう。
アメリカの強さは世界ランク1位ということからも容易に想像できる。しかしそのサッカースタイルはロング、ミドルフィードから突破へと、意外にシンプルなものだ。また、日本のようなスピードあるサッカースタイルを相手にするのも得意な方ではない。とはいえ個のレベルの差は認めざるをえない。攻め込まれる時間が続くだろうが、耐えていれば必ずチャンスは生まれる。その一瞬をモノに出来れば、その一発でゲームを変えることは不可能ではない。「確かに初戦を勝てなかったのは悔しいけれど、もう今は勝点3を取ることに集中しています。チャンスは必ずあると思う」とは初戦で同点ゴールを決めた澤穂希。ニュージーランド戦の翌日には右腿痛のため別メニューでランニングのみに止まっていたが、今日のトレーニングでは問題なくチームと同じメニューをこなした。チームの士気も上がってきている。
今日のトレーニングは試合前日にもかかわらず、自主練習も入れれば約2時間にも及んだ。冒頭30分は公開、残りは非公開として徹底的にアメリカ対策が行われた。ウォーミングアップ後、距離を変えてのパスを繰り返しながら、再度ピッチコンディションへの対応を確認した。その後は、オフェンスとディフェンスに分かれてのトレーニング。ディフェンスでは初戦はベンチに下がっていた池田浩美がセンターバックへ復帰し、マークとカバーリング、ラインコントロールなど互いに確認を取った。攻撃面では「高い位置でボールを奪うことが出来たら、手数をかける必要はない。奪った瞬間からどんどん前に行って仕掛けるしかない」と、佐々木監督はチャンスには最短でゴールへ向かう意識を求めた。
真剣勝負でアメリカと向き合うのはアテネオリンピックでの準々決勝以来だ。「このために4年間やってきた。ロングボールにしても高い位置であれば対応出来る。ただ終始、高い位置でユニットを作って動いていては体力が消耗してしまう。外されたらリトリートして、連携をはっきりさせることが必要」と佐々木監督は語る。
「歴史を変えられるように頑張りたい」と語った澤。日本は100%挑戦者としてアメリカに挑む。失うものを多く持つアメリカに、思い切りぶつかっていけるのが日本の強みだ。「歴史」は変わるか――その瞬間は明日かもしれない。
以上
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